週刊少年ジャンプで人気連載中の「鬼滅の刃」のアニメ放送がついに始まりましたね!
ジャンプ作品としては珍しい「純日本風」のちょっとマイナーな感じがする骨太作品で、連載開始当初はすぐに打ち切りになるんじゃないかとハラハラしていたのですが、そんな私の心配はまったくの杞憂だったよかった。
というわけで今回は、
第1話
「残酷」
を視聴した感想について書きますね~。
冒頭の映像に心奪われる…圧巻のクオリティ
きめ細やかに描かれた積雪がとても美しく、炭治郎視点のカメラアングルが臨場感にあふれてる。
怪我を負った妹・禰豆子(ねずこ)を背負いながら歩く兄・炭治郎(たんじろう)の姿と、CV花江夏樹の声から必死さがヒシヒシと伝わってくる。
劇中歌(曲名不明)も雰囲気を大いに盛り上げてくれます。
曲名プリーズ!
この冒頭の映像はほんの短いシーンなのですが、圧巻のクオリティに心奪われてしまう魅力がありましたね。
さすが「ufotable」が制作しているだけのことはある。
仲睦まじい家族…炭治郎のヨシヨシにニヤニヤ
炭治郎の家族は今の少子化日本からは考えられないほど子沢山。
母・葵枝と亡き父・炭十郎の間には炭治郎を含めて6人のこども達がいるんです。
そんな家族との仲睦まじい様子が冒頭の迫力のシーンと違って、和む和む。
炭治郎が弟の竹雄をしつこく「ヨシヨシ」するシーンなんて…私には「ニヤニヤ」することしかできない。
炭治郎、優れた嗅覚で冤罪事件を解決してしまう
炭治郎の家族の収入源は「炭」。
いつものように町で炭を売る炭治郎はなかなか人気がある模様。
そんな炭治郎に皿を割った疑いをかけられた少年が助けを求める。
炭治郎の優れた嗅覚により真犯人は「猫」であることがわかり、少年の冤罪は晴らされる。
少年、殴られ損かも知れないが強く生きろ。
炭治郎は炭を売るだけでなく、便利屋としても重宝されているようですね。
「鬼が出るぞ?」三郎爺さんは語る
炭を全部売り切っていたら帰りが遅くなってしまった炭治郎に「鬼が出るぞ?」と泊まるように声をかけてきたのは三郎爺さん。
口調がキツく、目も恐い。
でも言ってることはとても親切で、出された晩ごはんがすげえ美味そう。
腹減ってきた…
人を見かけで判断してはいけない(キリッ)
親切な三郎じいさんが語る「人食い鬼」は夜になるとうろつき出し、しかも家の中まで入ってくるそうで。
ダメじゃん
だから「人食い鬼」は「鬼狩り」が退治するのが昔からの決まりごと。
まるで御伽話のような実感のわかない話ですが、悲しいことにそれはすぐに現実のものとなってしまう。
幸せは壊れ、そして冒頭のシーンへ
家に戻った炭治郎を待っていたのは何者かに襲われ血まみれで倒れた家族達。
かろうじて息があったのは妹の禰豆子のみ。
あとはみんな死んでしまった。
炭治郎の幸せはあっさりと壊れてしまった。
そして冒頭のシーンへとつながるわけですね。
炭治郎は禰豆子を決してあきらめない
禰豆子を背負い町へと急ぐ炭治郎。
雪が降り、冷たい空気が肺に刺さる。
苦しい。
そんな中、禰豆子が豹変し、炭治郎は崖から滑り落ちてしまう。
雪のクッションのおかげでノーダメージだった炭治郎がそこで見たのは鬼になった禰豆子。
噛み付いてくる禰豆子から必死に身を護る炭治郎は必死に状況を整理する。
家族を殺したのは禰豆子?
いや、違う。
六太をかばって倒れていた禰豆子の手は口には血がついていなかった。
真犯人は別にいる。
しかし禰豆子は待ってくれない。
体が巨大化し、力も強くなる。
このままではヤバイ。
炭治郎はこんな状況になりながらも、亡くなった家族のことを思いやる優しさを持ち、禰豆子のこともあきらめない。
どこまでも家族思いの優しいお兄ちゃん、涙ながらの禰豆子への言葉が熱い。
炭治郎
禰豆子…!
がんばれ禰豆子!
こらえろ!がんばってくれ!
鬼になんかなるな!
しっかりするんだ!
がんばれ…がんばれ!
自分のことではなく、鬼になるなと応援する炭治郎の言葉が、禰豆子の心に届いた。
禰豆子の目からこぼれた涙が炭治郎へと降りかかる。
ここでかかるBGMがしんみりと心に沁みるなぁ。
「鬼狩り」冨岡義勇参上!
涙を流す禰豆子を襲いかかるは「鬼狩り」冨岡義勇。
俊足から繰り出される奇襲攻撃は鋭いものでしたが、禰豆子は炭治郎にかばわれて間一髪で攻撃を免れる。
なぜかばうのか?
妹だから
そんな炭治郎から禰豆子を簡単に奪い取った「鬼狩り」冨岡義勇は、たった片腕だけで禰豆子を身動き出来なくしてしまう。
「鬼狩り」の仕事は鬼を狩ること。
冨岡義勇、「鬼狩り」としてのポテンシャルの高さをまざまざと見せつけてくれます。
冨岡義勇(CV櫻井孝宏)の魂の言葉
一度鬼になってしまったら、もう二度と人間には戻れない。
それでも尚、禰豆子のことを決してあきらめない炭治郎。
禰豆子に刃を向ける冨岡義勇へ取った炭治郎の行動は「土下座」。
炭治郎
やめてください
どうか、妹を殺さないでください
お願いします…お願いします…!
涙ながらの炭治郎の土下座に冨岡義勇は激昂。
ここからはCV櫻井孝宏による魂の説教。
厳しい言葉を投げかける裏で、炭治郎を励ます冨岡の心意気が泣ける。
家族を殺され、妹は鬼になってしまった。
そんな炭治郎のつらい状況を心から理解し、思いやる。
「あと半日」はやく来ていれば、炭治郎の家族を死なせずに済んだかも知れない、という後悔もにじむ。
せめて「怒り」を手足を動かす「原動力」に。
脆弱な心では妹を守ることも治すこともできない。
家族の仇を打つこともできない。
櫻井孝宏が冨岡義勇に命を吹き込んだ名シーンだとつくづく感じました。
たとえ自分は斬られても!単純とは言わせない!
禰豆子に刃を突き立てた冨岡義勇に怒る炭治郎。
石を投げつけ斧を手にとった炭治郎は木々の合間を走り抜ける。
さらに投石でフェイント後、炭治郎は感情にまかせて襲いかかるも、
冨岡義勇
感情にまかせた単純な攻撃…愚か!
冨岡のすさまじい柄頭の一撃で炭治郎、撃沈。
残念ながら炭治郎の「単純な」攻撃は通じなかった…しかし、ここで義勇はあることに気づく。
倒れた炭治郎の手には斧が握られていない。
じゃあ、いったいどこに…?
聞こえてきたのはその「斧」の風切り音。
冨岡は間一髪でその斧を躱す。
炭治郎の攻撃は実はぜんぜん「単純」なものではなかった。
炭治郎は石を投げた時点で木の陰から斧を空高く投げ、さらに冨岡の死角をつき「斧を持っているように」見せかけながら襲いかかった。
勝てないことはわかっている。
たとえ斬られても、あとで倒せればそれでいい。
すべては妹・禰豆子のため。
炭治郎、なんてカッコいい兄ちゃんなんだ。
冨岡義勇も驚いてたぞ。
家族と最後の別れ…そして二人は鱗滝左近次に会いに行く
意識を失った炭治郎に禰豆子が襲いかかる!
と思いきや、冨岡義勇の予想に反して禰豆子の取った行動は兄・炭治郎をかばうことでした。
兄の愛情は鬼となった禰豆子の中にまだしっかりと息づいている。
冨岡義勇は鬼と化した人間が家族を喰らうさまを数えきれないほど見てきた。
しかし禰豆子は重傷を負った重度の「飢餓状態」であるにもかかわらず、人の血肉を喰らおうとしない。
コイツらは何かが違う。
そう感じた冨岡義勇は禰豆子を刀ではなく手刀でしずめるにとどめてくれるんですね。
意識を失って倒れている炭治郎、夢の中で亡くなった家族との最後の別れがつらい…。
ごめんね炭治郎
禰豆子を頼むわね
と言い残す母の言葉が悲しく寂しい。
そして二人は家族を弔ったあと、冨岡義勇の言葉に従って鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)に会いに行く。
しんしんと降る雪の中、優しく流れる劇中歌がとても印象的でした。
まとめ
アニメ「鬼滅の刃」第1話「残酷」を視聴した感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?
「Fate」や「テイルズ」シリーズでおなじみの「ufotable」が制作を手がけているということだけあって、作画クオリティは文句なし。
劇中曲も雰囲気に会っていて素晴らしいですし、声優さんもいい仕事してくれてる。
今回は特に冨岡義勇の櫻井孝宏さんの演技が素晴らしく良かった。
そんな櫻井さんの演技が光る冨岡と炭治郎の対峙シーンは、それぞれのキャラクターの持ち味が存分に発揮されて熱かったですね。
最後に流れたLiSAのOPテーマ「紅蓮華」も作画とのシンクロ率がかなり高くていい感じでした。
個人的にはOPテーマのあとにながれたED曲や劇中歌もものすごく気になるんですけどね。
アニメ「鬼滅の刃」は想像していた以上にハイクオリティな仕上がりとなっており、2話以降の視聴もとても楽しみです。
以上、アニメ「鬼滅の刃」第1話の感想でした!
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- 第1話『残酷』
- 第2話『育手 鱗滝左近次』
- 第3話『錆兎と真菰』
- 第4話『最終選別』
- 第5話『己の鋼』
- 第6話『鬼を連れた剣士』
- 第7話『鬼舞辻無惨』
- 第8話『幻惑の血の香り』
- 第9話『手毬鬼と矢印鬼』
- 第10話『ずっと一緒にいる』
- 第11話『鼓の屋敷』
- 第12話『猪は牙を剥き 善逸は眠る』
- 第13話『命より大事なもの』
- 第14話『藤の花の家紋の家』
- 第15話『那田蜘蛛山』
- 第16話『自分ではない誰かを前へ』
- 第17話『ひとつのことを極め抜け』
- 第18話『偽物の絆』
- 第19話『ヒノカミ』
- 第20話『寄せ集めの家族』
- 第21話『隊律違反』
- 第22話『お館様』
- 第23話『柱合会議』
- 第24話『機能回復訓練』
- 第25話『継子・栗花落カナヲ』
- 第26話『新たなる任務』
- 劇場版 無限列車編
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