アニメ「ゴジラ S.P<シンギュラ・ポイント>」観てますか?
いよいよ最終回目前ということで、BBやメイ達が葦原論文の核心に迫る一方で、さらなる進化を続けるゴジラ周辺に新たな異変が見られたり……今回もとにかく情報量が多いお話となっています。
モスラとビオランテのオマージュか
ここに来て、モスラとビオランテのオマージュらしき演出が見られましたね。
ゴジラがさらなる進化をする過程で、周囲の環境が紅塵により作り変えられた結果、植物怪獣が新たに登場……紅塵を取り込むことで空間に三角形の内角の合計が二直角にならないくらいの歪みを発生させてしまう。
そして大量に発生した蛾は幼子状態のジェットジャガーの興味を引く一方で、例の謎の歌「ALAPU UPALA」に乗せて羽ばたく様は、モスラの登場を予感させるものがありましたね。
ゴジラ S.Pもいよいよ次回で最終回となるわけですが……モスラやビオランテがちゃんとした怪獣の姿として描かれるかどうかはわからない。
今回のちょっとしたオマージュ的な演出で終わるのか、あるいは次回にもっとオリジナルに近い形状へと進化するのか。
非常に気になるところですね。
ジェットジャガー vs ラドンふたたび
自衛隊の車両がラドンの群れに追い込まれる中、駆けつけたジェットジャガーとラドンがふたたび戦っていましたね。
ジェットジャガーのデビュー戦では、おやっさん操縦の元で不完全なラドンとサシで戦った経緯があるわけですが……ユングにバトンタッチしてからは、まだラドンとはやりあっていないんですよね。
USAは踊ってましたが。
けれども、今回のジェットジャガーは名実ともにユングが中の人となり、アップデートし、アンギラスの槍も持っている。
槍術の腕もクモンガの時よりも上がっているのか、ジェットジャガーの槍術は以前よりもキレが増し、動きも必要最で、見ていてまったく危なげなかった。
その様子を見ていた鹿子も思わず感嘆の声を上げるなど、ある意味対怪獣戦においては、ジェットジャガーは自衛隊の上を行ってるようにも思えますね。
逆に今作のラドンは怪獣そのものの強さよりも、その数の多さと紅塵による電波妨害など、人間が困る方向での驚異が目立つ印象のほうが強い。
ジェットジャガーとラドンの戦いは、もちろんジェットジャガーの圧勝。
最後はラドンが恐れをなして逃げていってましたからね。
それにしてもジェットジャガーはアップデートをしてからというもの、戦闘時と平常時のギャップがますます大きくなりましたね。
CVが釘宮理恵である理由を改めてわからされました。
破局を先取りしていた葦原博士
どうやら葦原博士が消息を立った理由は「破局の先取り」にあったようですね。
ほんの一部ではあるものの先取りした破局がもたらした被害はとても大きく、葦原の消息はその時を境に完全に途絶えることになる。
BBは葦原が死んだものとして考えているようだったけど……葦原の遺体は発見されていないため、現時点では本当に「行方不明」である可能性のほうが高いように思えるんですよね。
意図的に先取りしたのか、偶発的に先取りしたのか……そのあたりについてはよくわからなかったものの、BBはこの先取りした破局の一部を「計算爆発」がもたらした結果だと考えているようですね。
BBは紅塵さえなんとかすれば、あとは超時間計算機で破局に到達しないようにすればなんとかなる、と破局についてはとても楽観的だったりする。
逆にメイはBBと違って破局はいつ起こってもわからない、今すぐ起こる可能性もある、と非常にシビアに捉えている。
おそらく葦原博士もメイと同じ考えだったんでしょうね。
その結果、破局を先取りして行方不明になってしまったわけですが……。
個人的には、葦原博士が生きている可能性に期待していたりします。
ただ、BBはBBでとてもいい仕事してると思うんですよね。
少々皮肉めいた口調に引っかかる部分はあるものの……彼の科学者としての行動は人道的にとても正しいと思える場面が多く、行動に移すのがとにかく早い。
特に世界中の重要なポイントにアンティークの銀食器と称して、オーソゴナル・ダイアゴナライザーを着払いで送る手腕……BB的にはティルダをイラつかせることに快感を覚えてるだけなのかもしれないけれど、彼のこの行動の早さにはただただ驚かされますね。
また送り状の文言もいいですよね……彼がいかに李博士を尊敬していたかがよくわかる。
もしも葦原博士にBBや李博士、メイといった助手たちがいれば……破局の先取りとはまた違った結果が生まれていたかもしれませんね。
ペロ2が見た未来
シヴァにアクセスしたペロ2が見た未来は、まさに葦原博士が残したスケッチそのものでしたね。
未来の分岐が300万から30億へと、等比級数的に膨れ上がるたび、超時間計算機シヴァのまわりの空間も比例して歪みを増していく。
そんな「未来のゆらぎ」を調査すべく、ペロ2は電脳空間をダイブするのですが……結果、ペロ2は世界初の未来へのタイムトラベルの体験者となるわけですね。
そのちょっと前には、死を体験しそうになっていたけど……もしも死んだらドバイのバックアップが適当に再起動するらしい。
調査から戻ったペロ2はその後、さらに膨らむ未来の分岐につられ、自身も次々と分岐していき、最終的にはシステムダウン状態となってしまった……ひょっとしたら今頃ドバイで再起動してるのかもしれない。
そして、シヴァは怪獣の骨と同じように、例の歌を発しはじめる。
サルンガも予想よりも遥かに早く紅塵の楔から脱出してしまったし……まさに風雲急を告げる状態になってしまいましたね。
コード到達先はゴジラの頭
鹿子の計らいにより、オオタキファクトリーと自衛隊が共同作戦を取ることになりましたね。
BBより送られてきたオーソゴナル・ダイアゴナライザー(OD)は、後からメイより送られてくるコードを入力することにより、永久的に紅塵を除去できるとのこと。
そしてこのコードこそが例の予言にあった東京駅上空100メートルに送られてくるものなんですね。
今なお進化中のゴジラはさらなる巨大化を遂げ、その全長は100メートルにも届く状態となっている。
コードの送り先=ゴジラの頭部、というわけですね。
コードを受け取るためには、必然的にゴジラの頭部に行かなければならない。
シヴァの発する歌声をBGMにゴジラの頭部を目指すユン達の姿が、最終決戦前の静けさを強く強く感じさせるものがありましたね。
次回がとても楽しみです。
以上、アニメ「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」第12話「たたかいのおわり」を視聴した感想でした!
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