宇宙戦艦ヤマト2202 最終回 26話感想 真田の奇跡の演説に涙

【当ブログでは記事内に広告を含む場合があります】
漫画・アニメ・映画

アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」観てますか?

 

多くは語りません。

 

感動の最終回をただただ堪能するのみ。

 

というわけで今回は、

 

アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」
第26話
「地球よ、ヤマトは…」

 

を視聴した感想について書きますね~。

 

スポンサーリンク

慰霊碑のシーンが心に沁みる

 

 

最終話はガトランティス戦役より半年、沖田十三像の慰霊碑に集まる元ヤマトのクルー達。

 

慰霊碑のディスプレイにヤマトの戦死者、すなわち愛の戦士たちの名前が次々と表示されるのですが、このシーン、心に沁みるものがありますね。

 

 

「斎藤始」

 

 

壮絶な最期を遂げた斉藤の名前が出るときには、永倉をはじめとする空間騎兵隊の面々の姿が。

 

斉藤の女房・永倉の神妙な表情を見ているだけでこっちが泣きそうになる。

 

ヤマトお馴染みのBGMがやけに心にしみやがる・・・。

 

 

「加藤三郎」

 

 

加藤三郎の名前が出るときには、「悪魔の選択」で助かった息子・翼の姿が。

 

父親の顔の傷と同じところにバンソウコウが貼ってあるのがとても印象的。

 

たまたま同じ場所を怪我したのか、それとも父親のマネをしたかったのか?

 

雰囲気や面影が父親にそっくりで妙に泣ける。

 

いっしゃん
いっしゃん

お前の父ちゃん、かっこよかったで

 

「古代進」

 

 

古代の名前のときには、親友の島が拳を震わせてとても険しい表情を浮かべます。

 

きっと島は古代を置き去りにしてヤマトから降りてしまったことを後悔しているのでしょう。

 

また、古代にそんな選択をさせてしまった自分に腹が立っているのかもしれません。

 

「偉くなりやがって・・・!」という言葉にはそんな複雑な思いが込められているように感じました。

 

 

スポンサーリンク

ヤマトはしぶとい!時間断層から現る

 

 

時間断層の海から突然姿を現したヤマト。

 

藤堂長官の指示によるヤマト内部探索で発見されたのは、死んだと思われていた山本玲。

 

慰霊碑で戦死者として登録されてしまっていたけれど、これは嬉しいニュースですね。

 

しかし、残念ながら古代と森雪の両名は発見ならず。

 

また、ヤマトの内部は見るも無残な状態でしたが、波動エンジンだけがかすかに生き続けているところにヤマトのしぶとさを感じました。

 

 

スポンサーリンク

生還者・山本玲は語り、バレル大使は全力を尽くす

 

 

帰還したヤマトの生存者は山本玲ただ一人。

 

生還者・山本玲の語る内容はとても興味深い。

 

テレサとともに「滅びの方舟」に突入したヤマトがたどり着いたのは、どうやら高次元空間だった模様。

 

そこでは時の流れがまるで木のように見え、個人の境界がとても曖昧な不思議な世界。

 

ときにはキーマン、ときには桂木透子、ときには加藤三郎がどこからか語りかけてくる。

 

森雪は記憶を取り戻し、古代は時の流れの木の中心にいる。

 

山本玲は「帰る」という選択を、古代と森雪は望めば帰れるのに「帰らない」という選択をした。

 

そんな山本玲の話に耳を傾けるバレル大使の次のセリフがキーマンと山本玲の両名に対する優しさにあふれている。

 

バレル大使

運命に翻弄された人生だったが

ヤマトに乗り

あなたに出会えたことで

クラウスは救われた

 

そして次のセリフはとても心強くもある。

 

バレル大使

容易な道ではないが

託されたメッセージを実現するために

全力を尽くそう

 

バレル大使は言葉だけでなく、しっかりと行動する「有言実行」の男。

 

120%、全力を尽くしてくれることでしょう。

 

 

スポンサーリンク

時間断層がもたらす未来は「ブラック地球」確定?

 

 

「滅びの方舟」の消滅からヤマトの帰還までをいつもどおり科学的に解説し辻褄をあわせてくれる真田さん。

 

いっしゃん
いっしゃん

いつもお世話になっております

 

そんなトンデモ仮説に乗ってくれたのは山南艦長。

 

超現実主義のドライな思考の持ち主・山南艦長は、ヤマトに深くかかわったことでら思考が柔軟になったのかもしれません。

 

またそれだけでなく、土方艦長をはじめとする多くの人命が失われたことや、乗る人間が足りないにもかかわらず時間断層から新たな戦艦が生み出され続ける状況に、地球の明るい未来を思い描くことができなくなったのでしょうね。

 

それは山南艦長だけでなく、地球人類すべてが感じていることでもある。

 

時間断層によってもたらされる未来はきっとロクなことにならない。

 

「ブラック企業」ならぬ「ブラック地球」確定でしょ。

 

 

スポンサーリンク

山本玲が預かったメッセージとは

 

 

時間断層の奥にはさらに時間断層があった。

 

その一番最奥にある時間が無限大に引き伸ばされた世界からヤマトは帰ってきた。

 

そして今尚、古代と森雪はその世界で生きている。

 

こちらの世界に戻ってくるのにエネルギーは必要ないけど、あちらの世界に向かうには無限のエネルギーがいるという。

 

ただ一つ、方法があるとすれば時間断層の次元崩壊エネルギーを利用してヤマトを高次元宇宙へと送り込むこと。

 

つまり時間断層と引き換えに古代と森雪を助けよう!ってことですね。

 

山本玲がこの世界へと戻ってきた理由は、古代と森雪の二人を迎えに行き、未来の流れを元に戻すこと。

 

もしもこの理由がなければ山本玲も元の世界に戻るという選択をしなかったかもしれませんね。

 

 

スポンサーリンク

宇宙戦艦ヤマトで国民投票?

 

 

時間断層と引き換えに古代と森雪を助ける。

 

時間断層大好きおじさん・芹沢虎徹はもちろん反対。

 

真田さんも割に合わない選択だということは重々承知。

 

しかしバレル大使の尽力により、その選択は「国民投票」に委ねられることに。

 

いっしゃん
いっしゃん

さすがはバレル大使

 

それにしてもまさか「宇宙戦艦ヤマト」で国民投票がされる日が来ようとは。

 

しかも最終話で。

 

かなり思い切った脚本を書いたものですね~。

 

 

スポンサーリンク

古代は疲れた・・・テレサの親切心もまったく響かず

 

 

高次元宇宙でさまよい続ける古代。

 

テレサは古代に希望を与えるかのように、さまざまな未来があることを示唆するのですが、古代の心には響かない。

 

イスカンダルとの約束を守れず、波動砲の引き金を引き続けてきた。

 

ガトランティスとの和平もならず、また引き金を引いた。

 

未来があったところで、また引き金を引き続けることだろう。

 

古代はそんな自分に、未来に、絶望してしまったのでしょうね。

 

苦悩の連続だった古代の心は明るい未来について思いを馳せることができなくなるくらい疲れ切ってしまった。

 

思えば2122での古代はなにかと苦労してましたからねぇ。

 

テレサの親切心も疲れた古代にはまったく響かず。

 

あとは記憶が戻った森雪だけが頼りです。

 

 

スポンサーリンク

芹沢虎徹の本心を見た!

 

 

バレル大使の尽力によりついに実現することとなった時間断層と古代・森雪を巡る国民投票。

 

芹沢虎徹は時間断層の恩恵と重要性で地球100年の計について演説。

 

芹沢の演説を終え、次は真田の番。

 

真田の演説を待たずして、演説会場にいるヤマトクルー達は第三格納庫へと向かい始めてしまいます。

 

彼らは結果を信じて疑ってないんですね。

 

そんなヤマトクルー達を見た芹沢は、真田とすれ違いざまに「君たちがうらやましい」と話しかけます。

 

このときの芹沢の表情がものすごくいい。

 

私の中での芹沢の人物像が一変した。

 

ああ、このオッサンも本心は真田達と同じだったんだ!

 

地球を守る、という大義の前に自分の心を押し殺してたんだきっと。

 

だからこそ声も玄田哲章なんだ。

 

まさか最終話で芹沢の好感度が上がるなんて夢にも思わなかった。

 

そしてついに真田の国民投票演説が始まる。

 

 

スポンサーリンク

アニメ史に残る!真田さんの奇跡の名演説

 

 

古代という一人の人物を「地球を救った英雄」としてではなく、どこにでもいる普通の男という切り口で語る真田さんの演説は、ある意味この最終話の一番の見どころだと思います。

 

ただイスカンダルとの約束を守りたかったこと。

 

その意志とは裏腹に誰よりも多く波動砲の引き金を引いたこと。

 

最後は自分の命までも武器にしてしまったこと。

 

しかし彼は決して英雄ではなかった。

 

そして次のセリフで私は泣きました。

 

真田

彼はあなたです

 

あくまでも「自分の分身」として、「等身大の人間」として、ただただ古代と森雪を助けたい。

 

この二人を助けることで、自分の心が少しでも救われるなら。

 

聞く人の心の深い部分にすなおに届く、素晴らしい演説だと思いました。

 

真田さんの演説中に一般市民達や、加藤母子、デスラー、イスカンダルの様子が描かれているのも拍車をかけていてとてもよかった。

 

芹沢もめっちゃ真剣に聞いてたし。

 

今回の真田さんの演説はアニメ史に残る奇跡の名演説だったと思います。

 

 

スポンサーリンク

古代を絶望から救ったものは

 

 

引き金を引いて失い続ける未来しか想像できない古代。

 

そんな古代の心を反映するかのように、時の流れの木は次々と枝が分断されてしまう。

 

このままでは世界が滅ぶ。

 

絶望に沈む古代に一筋の光を差し込んだのは森雪の次の言葉。

 

森雪

古代進は地球を救ったぞー!

これまでも!

これからも!

何度だって救うぞ!

どんなにぼろぼろになっても!

いつだって森雪が一緒にいるから!

 

物語の最初に森雪が古代にかけた言葉ですね。

 

森雪の言葉によって赤黒い世界が黄金色へと変わり、古代、森雪の手を取る・・・取らない!

 

古代の絶望は想像以上に深い・・・。

 

ここでテレサの奇跡発動!

 

未来の形として二人の間をつないだのは、まだ生まれていない二人の赤ちゃん。

 

森雪の愛とテレサのナイスアシストにより、ついに古代は絶望から救われた。

 

そして未来はつながった。

 

 

スポンサーリンク

ヤマトが迎えに来たぞー!これが国民投票の結果だ!

 

 

絶望から救われた古代と森雪が抱き合う中、まるで二人を祝福するかのように現れたのは我らが宇宙戦艦ヤマト。

 

水面から飛び出すヤマトとBGMと背景がとても美しく、キーマンと桂木透子の語りがとても優しい。

 

何より国民投票の結果が二人の救出で本当によかった。

 

いっしゃん
いっしゃん

真田さんの演説しゅごい

そして沢田研二のEDテーマが流れる中、古代と森雪の二人を乗せたヤマトは無事に地球へと帰還する。

 

ヤマトが無事に戻ってきたのを見て、芹沢が男泣きする描写とかずっこいわ。

 

こんなんつられて泣くしかないし。

 

そんな芹沢をちょっと嬉しそうに見る藤堂長官もいい味出してる。

 

この二人、なんだかんだいって仲いいのかもしれない。

 

また、空間騎兵隊の永倉がヤマトの帰還を嬉しく思いながらも、少し物憂い表情が印象的でした。

 

最後はズォーダーのセリフで締めくくられるのですが、これは千年もの間、絶望に苦しみ続けたズォーダーへの救いなのかもしれませんね。

 

 

スポンサーリンク

まとめ

 

アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第26話(最終回)「地球よ、ヤマトは…」を視聴した感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?

 

雰囲気的には前回の第25話が最終回で、今回の第26話はエピローグといった感じでしたが、個人的にはこの終わり方にとても満足しております。

 

いっしゃん
いっしゃん

真田さんの演説がメッチャお気に入りです

 

前作の2199は終盤が駆け足で少し残念な終わり方だったな~という印象が強かったのですが、今回はガッツリときれいに締めくくったな~という印象ですね。

 

時間断層にケリをつけ、デスラーはガミラスの指導者として返り咲き、ヤマトも無事に帰還。

 

矛盾点はすべて潰した。

 

これで安心して次が作れるってものですよね?

 

また次回作に期待を込めて。

 

以上、アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第26話(最終回)の感想でした!

 

アニメ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』感想 2018年10月~2019年3月

コメント