アニメ「映像研には手を出すな!」観てますか?
今回はいよいよ最終回。
映像研過去最高の作品「芝浜UFO大戦」に注目です。
思考を止めるな!
外注した音楽が大幅にアレンジされてしまったことにより、水崎渾身のダンスシーンは一変して物悲しい雰囲気漂うものになってしまった。
もちろん、デモ通りに作らなかった外注はよろしくない……けれども外注からは2周間前に納品メールが送られてきていた……とどのつまり、これはチェックしていなかったずぼらな浅草氏が原因。
デモ音楽を想定していた水崎は、珍しく激しい怒り……というよりは癇癪を見せるものの……金森は現実をよくわかっており、とても落ち着いたものだった。
とはいえ、代わりの音楽は用意できず……まさに万事休す…かと思いきや、ここにきて浅草が大胆なアレンジを提案してきた。
元々、浅草はラストのダンスシーンにずっと疑問を持っており……金森が言うようにあきらめずに思考を続けた結果、ピンチをチャンスに変える代替案を思いつく。
タイムリミット間近ということもあり、さすがの金森もブチギレていたものの……納品された音楽に合わせて物語をアレンジするという逆転の発想と、現実的な工数で仕上げられるということも去ることながら、最終的なプロットにみんな納得することとなった。
浅草氏……追い詰められると何かしら飛び出てくるんだよなぁ……。
おそらく、彼女の脳内は作品のことでずっとグルグル思考し続けているんでしょうね。
完売御礼コメットA
今回は作った作品をすぐにお披露目……というわけでなく、焼いたDVDをコメットAの会場にて販売するという、なんとも拍子抜けするようなものだった。
とはいえ、カリスマ読モの水崎がみずからDVDの売り子を務める様子は、徹夜明けとは思えないような元気な笑顔で、次々と訪れる客達に見事な神対応を見せていた。
一方で、横に座る浅草氏は、まったく心の事前準備ができておらず、コメットAという会場にまったく馴染めない状態……というかこの現実を受け入れる体制が整っていないようだった。
そんなコメットAの会場には、生徒会の面々や、ロボ研部員たち、顧問の藤本先生や、教頭先生までも足を運ぶなど、なんだかんだで賑やかな様子を見せ、それなりに大きなイベントなんだなぁ、と感じさせるものがあった。
また、金森氏の策により、水崎と浅草が紙袋を被りだしてからは、作品そのものへの興味を持たせることに成功……次から次へと売りまくった結果、見事完売御礼となっていた。
金森は本当に商売というものをよく心得てるな……。
これが芝浜UFO大戦か!
コメットA終了後、浅草の家で「芝浜UFO大戦」の上映会をしていましたね。
映像研としては3作目にあたる作品ということで、過去の2作に比べるとクオリティは格段に上がっていたわけですが……今作では音楽や効果音はあるものの、人によるアフレコは一切なし。
けれども、メッセージ性が強い内容となっているため、言葉によるセリフや説明がなくてもグイグイ頭に入ってくる。
UFO大戦というだけあって、戦闘描写には今までにないくらい作画に力が入っており、試行錯誤してきた演出の数々が随所に盛り込まれるなど、今までの努力、経験、知識の蓄積が思う存分発揮されていた。
また、全然合っていないと思われていた外注による音楽も、浅草氏のアレンジによるおかげか、シーンごとに最適な雰囲気を演出することに成功……百目鬼が「音楽自体は悪くない」と言っていた理由がとてもよく理解できた。
おそらく浅草は全体の構成を逆転して組み替えたんでしょうけど……そのおかげで当初想定していた時よりも作品全体が骨太なものになったように感じました。
例のダンスシーンは特典映像にまわして正解だったかもしれない。
ピンチをチャンスに変えた浅草監督の「芝浜UFO作戦」……まさに第1期のラストを飾るにふさわしい作品だったと思います。
浅草の改善は終わらない
今回の作品「芝浜UFO作戦」……めずらしく金森と水崎が満足しているようでしたね。
一方で、浅草氏はというと途中で寝てしまっていたようですが……寝起きそうそう彼女の口から飛び出した言葉はまたしても「改善」だったという。
彼女の改善は永遠に終わらないんだろうなぁ…。
そしてラストは言葉で総括する代わりに、過去に描かれた作品やアイデアなどが次々とスピーディーに描かれ……最後には例のロボットが登場して締めくくられるわけですが……もうこれ、完全に第2期作る気満々ですよね。
映像研の次なる活躍に期待ですね。
まとめ
アニメ「映像研には手を出すな!」第12話(最終回)「芝浜UFO大戦!」を視聴した感想について書きました。
完成目前にして外注音楽のミスマッチという大きな難関が立ちはだかったわけですが、浅草氏の機転によりさらに作品をブラッシュアップさせた結果、第1期の最終回にふさわしい作品へと見事に昇華していましたね。
今回は純粋に「芝浜UFO大戦」一色のような思い切った構成となっており、実際、長時間に渡り描かれていた本編映像は、購入者達の心に確実に突き刺さったようで、町全体を巻き込んだ強烈な空想イメージは、過去最大級の賛辞の現れだったように思いました。
これはますます映像研の次回作に期待せざるを得ませんよね。
第2期の放送が早くも待ち遠しい…。
以上、アニメ「映像研には手を出すな!」第12話(最終回)の感想でした!
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