アニメ「約束のネバーランド」観てますか?
孤児院の秘密を知ったエマとノーマン、レイのフルスコア3人と、ママとの心理戦が繰り広げられる中、ママが新たに繰り出した一手は、「赤ん坊のキャロル」という足枷と「シスター・クローネ」という大人の増援でした。
子供達全員での脱出を目論むエマたちにとっては、最悪の一手といえるでしょう。
果たしてエマたちは孤児院から脱出するための作戦を立てることができるのか?
というわけで今回は、
第3話
「181045」
を視聴した感想について書きますね~。
三人の「フルスコア」が寄れば文殊の知恵どころじゃない
前回の第2話で孤児院の真実についてレイとも情報共有することになり、ついに最年長のフルスコア3人が脱出計画に揃い踏みすることになりました。
冷静沈着で頭のキレが半端じゃないレイが加わることにより、三人の思考はさらに加速していくのですが、これがまたすごい。
レイは、キャロルとシスター・クローネが来たことを「逆境」ではなく「情報源が2つも増えた」と「都合のいい」ほうに捉えるんですよね。
この発想の転換により落ち込んでいたノーマンも気を取り直し、次々と新たな推理がなされていくんです。
- 「キャロル」と「シスター・クローネ」はどこから来た?
- 「キャロル」は「コニー」の代わりに「商品の補充」としてきた
- 孤児院が「農園」なら、補充され続ける1才児を用意する「拠点」があるはず
- 「シスター・クローネ」によりママ以外の大人がいるという事実を知ることができた
- 孤児院と同じような「農園」が他にもあるかもしれない
- 鬼に従う大人が生まれたときから鬼の支配下なのか?捕獲されてからなのか?
- 発信機は電波を使ったものと思われる(人間の科学技術の常識から考えた場合)
- 電池寿命が10年以上で手術痕が残らないほど超小型の発信機
- 仕組みを予想して場所や壊し方を特定するのは困難
- 鬼独自の技術ならお手上げ
「鬼独自の技術」だった場合は「つんでる」わけですが、諦めずに推理し続けた結果、発信機のヒントは「キャロル」にあり、という結論にたどり着くんですね。
この3人の推理の過程がとにかくスピーディーでいかにも思考を積み上げていく感じがしてワクワクさせられてしまうんですよ。
「三人寄れば文殊の知恵」といいますが、「フルスコア」の3人が寄れば文殊の知恵どころじゃないですね。
シスター・クローネは元「フルスコア」
ママの手配によって増援されたシスター・クローネ、部屋の中でのママとの秘密の会話からは次のようなことがわかります。
- シスター・クローネは補佐官として呼ばれた
- ママは史上最年少で「ママ(飼育官)」に抜擢
- ママは上物以上の育成数が全プラントで歴代トップ
そしてシスター・クローネもかつては農園で「フルスコア」を取り続けていたようです。
つまり、エマたちの「先輩」に当たるわけですね。
ママとシスター・クローネ、2人の利害は一致「しない」
子供に「秘密」を知られたこと説明されたシスター・クローネはただちに規則に従って「出荷」しようとしますが、ママはそれを制止。
「出荷」まで逃さなければいい、と上にも秘密にすると宣言します。
最初は素直に従うかと思われたシスター・クローネですが、一人になると逆に今の状況を利用して自らが「ママ(飼育官)」になるチャンスと考えるようになります。
イザベラを蹴落とし、自分がここの「ママ」になる、という考えに至るまでのシスター・クローネの描写は何をしでかすかわからない「危ない」雰囲気がプンプン出てましたね。
人形に話しかけちゃダメ
迫るママの手、発信機は体のどこに?
ただの監視ではなく標的探しをするシスター・クローネに、危機感を覚えるノーマン。
最悪2人を・・・というレイがちょっと怖い。
けどカッコいい。
一方、エマは赤ん坊のキャロルに発信機の手がかりを求め、キャロルの体をくまなく調べます。
ギルダが何か質問してきますが、エマ無視。
そしてついに発信機が埋められたであろう痕跡を耳の裏に発見します。
10歳を超えるエマやギルダには痕跡が残っていないものの、まだ発信機を埋め込まれて間もないキャロルにはその痕跡がバッチリと残っていたんですね。
まさに推理どおりの結果です。
ママの手が着実に迫る中、この発信機の発見はとても大きいものがありますね。
今年は不作らしいよ
ママの上に当たる「グランマ」なる人物との通信で次のようなことが新たにわかります。
- ボスが例の3匹の出荷を心待ちにしていること
- 今年は他のプラントのみのりが悪いこと
- ティファリに捧げる一番の上物を出荷できるのはママのプラントだけ
ボスとは鬼の一人のことを指しているのでしょうが、この鬼たちにはさらに上に「あの方」と呼ばれる存在がいるようです。
エマ、ノーマン、レイたち3人は「あの方」に捧げるための「特別な御膳」として絶賛飼育中、というわけですね。
それにしても人間のプラントにも不作っていう概念があるものなんだなぁ。
発信機についてのレイの考察。頭脳はノーマンより上?
エマの調査により発信機が耳に埋め込まれていることがわかったわけですが、次にすることと言えば発信機の無力化です。
かといって耳を切開して取り出して破壊したところで、切開後が見つかればそれまで。
一旦壊すことについては後で考えるとして、レイは発信機についてするどい考察を発揮します。
- 発信機そのももは機能としては割と甘い
- 個人の信号を特定できない
- 確認無しには位置がわからない
- 門や塀に近づいても通知ひとつしない
- 埋めている理由は発信機さえ健在ならどこまでも追える自信がある
- 壊れたときだけアラームが鳴る(と思われる)
以上のことから、発信機を壊すタイミングはあくまでも「逃げる」ときのみとなってくるわけですが、レイは発信機の形と大きさに思い当たることがあるようです。
レイの鋭い考察は、前回の第2話で驚くべき推理力を発揮したノーマンの上を行ってるような気がしますね。
どうやって逃げ出す?エマらしい提案に納得
発信機の件はレイに任せるとして、次に問題となるのは逃亡について。
走るのが苦手な子もいれば、キャロルのような赤ん坊もいる状態で、エマが考えたのは「鬼ごっこ」という遊びを装った「逃げる」訓練です。
ノーマンを鬼にし、走ることはエマが教え、考えることについてはレイが教える。
頭と体の両面からの訓練で、苦手部分を克服、あるいはサポートすることにより全員での脱出を図るという、大胆だけれども合理的なエマな提案はいかにもエマらしいといえますね。
恐怖の鬼ごっこ勃発!鬼はシスター・クローネ
「鬼ごっこ」という「逃げる」ための訓練が順調に進む中、その様子を不気味な表情で観察するシスター・クローネ。
みんなと仲良くなりたい、という建前の元、シスター・クローネの恐怖の鬼ごっこの始まり始まり~。
鬼となったシスター・クローネはその巨体に違わぬ高い身体能力と元フルスコアの高い頭脳を駆使しながら、着実に子供たちを捕まえていくのですが、この描写がなかなか怖い。
年少の子供達が次々と捕まるなか、次のターゲットとなるのはエマ。
小さい子供2人を抱えながら驚異的な身体能力でシスター・クローネから逃げ切り、木の陰に姿を隠すものの、体力を消耗したエマは身動きが取れず、ついにシスター・クローネに見つけられてしまいます。
この見つけられるまでの過程が「鬼ごっこ」と「かくれんぼ」の両面でのリアルな恐怖感を煽る煽る。
この遊びを経験したことがある人にだけわかる「ゾクゾク」するような恐怖感がたまりません。
というかシスター・クローネが、ただただ怖い。
「収穫」を餌にエマを混乱させる描写はヤバイ
内通者は誰だ?
シスター・クローネの恐怖の鬼ごっこは、結果的にはノーマンとレイが逃げ切ったことにより、子供達の勝利に終わります。
鬼ごっこ以降、目立った動きを見せなくなるママでしたが、そのことを不審に思ったレイとノーマンは子供達の中に「内通者」がいるという考えにいたります。
その恐るべき事実に恐れおののくエマは、さすがにもう冷静ではいられないことでしょう。
まとめ
アニメ「約束のネバーランド」第3話「181045」を視聴した感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?
個人的には、新たに加わったキャロルとシスター・クローネを「2つの情報源」として割り切った思考をしてみせたレイの冷静沈着な判断力と頭脳にひたすら感服してしまいました。
またシスター・クローネによる恐怖の鬼ごっこはちょっと夢の中に見てしまいそうなほど怖かったです。
子供だったころにあんな鬼に追いかけられてたら、間違いなくオシッコ漏らす自信がある。
漏らさない自信はない。
約束のネバーランドは子供目線での恐怖を描くのが本当に上手だとつくづく感じてしまいました。
それにしてもエマは内通者ショックから立ち直ることができるのかな?
次の展開が気になるところです。
以上、アニメ「約束のネバーランド」第3話の感想でした!
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