アニメ「蜘蛛ですが、なにか?」観てますか?
今回は蜘蛛子さんの前にオウツ国の外交官が現れたり、ギュリエディストディエスが現れたり、戦争が始まったりするお話です。
神獣様と失礼な外交官
オウツ国から来た外交官が蜘蛛子に対して大変失礼な態度を取っていましたね。
今や神獣様は数々の人助けの甲斐あってか、多くの供物を捧げられ、多くの崇拝の眼差しを受ける状態になっていた。
大勢が見守る中、無邪気に果物を貪り食う姿は、若干愛玩動物的でもある……いかにも蜘蛛子さんらしい。
そんな和やかなケレン領に図々しく踏み込んできたのがオウツ国の失礼極まりない外交官なんですね。
蜘蛛子がエルロー大迷宮から外の世界へと飛び出した際には、大幅に手加減されたにもかかわらず砦を木っ端みじんに破壊されたというのに。
外交官はそんな「迷宮の悪夢」蜘蛛子の事を最初からバカにしまくっていた。
それも超上から目線で。
蜘蛛子ならば問答無用で瞬殺できてしまうわけですが……面倒事を避けた蜘蛛子は供物を持ってそそくさと退散していましたね。
そんな無礼な態度と無抵抗っぷりに外交官は怒り心頭しますます増長……部下たちを使って蜘蛛子を生け捕りにしようとするんですね。
もちろんそんなこと成功するわけがない。
すべて邪眼で瞬殺ですよ。
人間の経験値うまうま。
更にはその首謀者である外交官も遠距離からの邪眼で呪殺。
これにてオウツ国の使者達は全滅することとなるわけですが……これが政治的にまずかった。
蜘蛛子が千里眼で確認したところ、伯爵はとてもわかりやすくうなだれていた。
オウツ国の使者は伯爵にとっても招かれざる客ではあったものの……この展開はむしろオウツ国のシナリオどおりだったんでしょうね。
他国の援軍を含め約53000の大軍がケレン領に押し寄せてくるはめになってしまう。
蜘蛛子的にはトンズラしたほうがいらぬ手間がかからず楽なんですけど……もともとは自分が巻いたタネだし、何より吸血っ子ソフィアを放置するわけにも行かない。
魔王が追いかけてこないかぎりは、ここにとどまり、吸血っ子を守り通す。
決して人間の経験値うまうま……が目的じゃないんだからね。
次回は蜘蛛子vs国の戦いが見られるのか……これは血湧き肉躍りそうですね。
ギュリギュリからのお願い
蜘蛛子がギュリエディストディエスから2つほどお願いされていましたね……どちらも返事は「No」でしたが。
最初の登場も唐突だったけど、今回の登場もまた唐突……ただし、今回は蜘蛛子にもわかる言葉で礼節を持って話しかけていたため、蜘蛛子的にも印象は悪くなかった。
ただ、ギュリエディストディエスの名前をよく聞き取れなかった蜘蛛子は、途中であきらめて勝手に「ギュリギュリ」と命名してた……これなら私も覚えられる。
今回、ギュリギュリが現れたのは蜘蛛子に2つのお願いを伝えるため。
「アリエルへ干渉しないこと」と「人間と関わらないこと」
これはあくまでもお願いであって、命令ではない……よって蜘蛛子が拒否したところでギュリギュリは特に咎めもしない。
ぶしつけなお願いであることはギュリギュリ自身もわきまえているようで……そう来られると蜘蛛子としても真面目に回答しなければ、という思いにかられてしまう。
蜘蛛子さんはこう見えて、世界の滅亡を阻止すべく独自に動くと決心している。
おそらくその真意をギュリギュリが知っていたならば、もう少し建設的な会話が成立したんだろうけど……残念ながら現時点ではお互いに情報が足りなすぎた。
それに「アリエルへの干渉」については、蜘蛛子からするとむしろ狙われている立場にあるわけで。
アリエルの元へと単身乗り込んだ「元・体担当」とも連絡がつかず、どうなってるのかわからない。
蜘蛛子的には、体担当がアリエルに打ち勝つ希望を抱いているようだったけど……さすがにそれはないでしょう。
また、人間との接触禁止についても、蜘蛛子的には受け入れられない。
人間の経験値うまうまですしね……というかせっかく外の世界に出たのだし、前世の記憶もあるのだから、むしろどんどん人間と接触していきたいところですよね。
おいしい食べ物たくさんくれるし。
残念ながら両者の交渉は決裂に終わったものの……ギュリギュリは今後も交渉を続けるつもりがあるようだし、蜘蛛子もギュリギュリの立場の苦労に一定の理解を示してる。
それに15年後の世界では「黒」と「白」としてアリエルの配下に加わっている。
なんだかんだで、この両者、決して悪い関係にはならないみたいなので、その点は安心ですよね。
魔王アリエルと地龍ガキア、相容れない矜持
どうやら地龍ガキアが魔王アリエルの足止めを買って出てるみたいでしたね。
前回の終わり際ではアリエルに一撃で屠られたかに見えたのですが……どうやら地龍ガキアはそんなやわな存在ではなかったようですね。
本来ならば、地龍ガキアにとって蜘蛛子さんは同胞の敵であるはず……しかしガキアはそうは考えていない模様。
ガキアは古参は去り、新しい世代への交代を望む考えの持ち主。
また、地龍という種はアリエルに言わせると「武士道精神」の持ち主とのこと。
思えば地龍アラバも敗北を認めてからは潔すぎるくらいに自らの死を受け入れていた。
きっと地龍ガキアも同じ考え方なのでしょう。
だから、蜘蛛子を始末しようとするアリエルの行動は、地龍アラバの名誉ある死を冒涜する行為になるのかもしれない。
新しい世代を守るため、同胞の名誉を守るため……地龍ガキアはアリエルの前に立ちはだかるんでしょうね。
おそらくアリエルとガキアとでは大きな実力差があるんだと思う。
せめて蜘蛛子にはガキアの命がけで稼いだ時間を、できるだけ有効活用して欲しいものですね。
孤独な教師の戦い
岡ちゃんことフィリメスも一筋縄ではいかない人生を歩んできたようですね。
転生前のフィリメスは、自身の目指す教師像に向かって、生徒達に好かれるべく一生懸命に努力を積み重ねてきた。
ただ、その努力で築いた自身の「教師像」は、目指す「理想」に近いと思われる一方で、生徒達を偽る「虚像」のようにも思えてしまう。
そんなジレンマを抱えつつ、異世界へと転生したわけですが……彼女は転生後もその「教師」という立場にすがりつくことしかできない。
彼女は決して「教師」としての責任感からだけで生徒達を保護しているわけでもない。
もちろん、大人としての責任は人並み以上に持ち合わせてはいる。
けれども、固有スキル「生徒名簿」があることによって、彼女の「教師」としての呪縛はある意味、転生前以上に強固なものになってしまった。
でもそれは仕方のないこと……なにせ生徒達の過去・現在・未来がわかってしまうんだから。
わかってしまう以上、動かないわけにはいかない。
ただ、それらのことよりも彼女にとって最も不運だったのは、ポティマスの子として転生してしまったことでしょうね。
普通の子どもとして転生できていれば……おそらくは自身の無力さと上手に折り合いをつけられたかもしれない。
なによりポティマスに利用されることもなかった。
自身の秘密も言えず、ポティマスと生徒達の間をさまよう彼女は、今後もずっと孤独な戦いを続けて行かざるを得ないのかな……?
せめて彼女が蜘蛛子さんと敵対関係にならないことを祈りたい。
次回もとても楽しみです。
以上、アニメ「蜘蛛ですが、なにか?」第20話「私のせいじゃない、よね?」を視聴した感想でした!
- 第1話『転生、異世界?』
- 第2話『マイホーム、炎上?』
- 第3話『地竜(龍)、ヤバい?』
- 第4話『猿、ホアー?』
- 第5話『なまずって、おいしい?』
- 第6話『勇者と、魔王?』
- 第7話『王子たち、青春する?』
- 第8話『私、死す?』
- 第9話『アイキャントスピーク、イセカイゴ?』
- 第10話『このじじい、誰?』
- 第11話『次回、決戦?』
- 第12話『私の戦いは、これからだ?』
- 第13話『やったー、外だー 私は自由……だ?』
- 第14話『おまえ反逆? 私、自虐』
- 第15話『マザー、からの厄介蜘蛛人形?』
- 第16話『フライング、ゲット?』
- 第17話『私、なにしてる?』
- 第18話『みんな、腹黒くね? 』
- 第19話『ひらけ、同窓会?』
- 第20話『私のせいじゃない、よね?』
- 第21話『私、出番ないってか?』
- 第22話『私よ、永遠に?』
- 第23話『友よ、なぜおまえは……?』
- 第24話『まだ蜘蛛ですが、なにか?』
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