アニメ「ノー・ガンズ・ライフ」観てますか?
今回は拡張技師としてのメアリー様に大注目……彼女が積み重ねてきたものの重さをひしひしと感じられるお話です。
メアリーに何してくれとんじゃ!
アヴィの野郎、メアリーにとんでもないことしでかしてくれましたね。
十三を騙し討ちして無力化したあとは、メアリーに暴力を振るい……影ヴィクターが姿を表した時には即座にメアリーに銃を突きつけ人質に。
しかも威嚇のためにメアリーの足を銃で撃ち抜くなど、次から次へと最悪のコンボボを繰り出しよる……メアリーに何してくれとんじゃ!
誰だ、こんなヤツを局長代理にしたヤツは。
また、こいつの体に施してる拡張処理もどこか中途半端なものなんですよね。
攻撃力よりも回避に特化しているあたり、まさにアヴィの性格を見事に反映してたと思う……もちろん悪い意味でデス。
そしてこういうヤツに限って出世競争頑張ったりするんですよね……アヴィが言うには「努力した」そうだけど……実際には「手段を選ばなかった」だけでしょう。
GSU怖い
メアリーがアヴィに撃たれたことで、十三がメチャクチャキレていましたね……ふがいない自分に対して。
両腕がなく、足も負傷し、立つことさえままならない十三は、自らの意思の力だけででGSUの安全装置を解除する……これは本来ならば絶対にありえないことでしょう。
意識を飛ばされそうになりながらも、十三は一つ一つ段階を経ながら、その機能を解放していくわけですが……その姿がなんとも歪で異形なんですよね。
そしてその過程で両腕を自ら修復してしまうという……ひょっとしてGSUって技師不要なのかもしれない。
ただ、今回のリミット解除は十三にとっても相当にリスクが高い賭けだったことでしょうね。
もしも裏ヴィクターが自分の思惑通り「専属技師」として動いてくれなければ、十三の暴走は誰にも止められなかっただろうし、下手したら十三自身の意識が消失する可能性すらあったんじゃないでしょうか。
それにしてもリミッターが解放されたガンスレイブユニットは未だ底知れないものがある。
そして新たな両腕をつけた十三はアヴィに全力で殴りかかる……しかし、最終的にはデコピン一発の手加減決着。
個人的には跡形もなく吹き飛ばして欲しい気持ちでしたが……あんなヤツでも始末したらお縄になってしまいますからね。
それにアヴィのような中途半端なヤツには、ああいう締まらないヤラれ方のほうがよく似合ってる。
少なくともGSUの恐怖を植え付けることはできたと思うので、ときおり悪い夢でもみて中途覚醒するがいい。
ヴィクターがメアリーを放置した理由
ヴィクター本人ではなかったものの……裏ヴィクターが過去について少し補完していましたね。
今のメアリーが最も知りたかったのは、ヴィクターはなぜ自分を置いて去ったのか?
二人を拾ってくれたエメットは、いずれヴィクターを後継者として考えていたのですが、当時のヴィクターは拡張技術に魅せられており、その最前線である軍で働くことを望んでいたんですね。
起こったエメットの矛先は、メアリーを売り飛ばすというとんでもない方向へと向くのですが……気がつくと、エメットは死んでおり、ヴィクターはそのまま立ち去ってしまう。
エメットが死に至る過程については裏ヴィクターも覚えておらず……その真相はわからないまま……個人的には一番そこ知りたい
ただ、当時のヴィクターがメアリーを愛していることと、それと同じくらい拡張技術に魅せられていたことについてはよくわかった。
とはいえ、メアリーを置いたまま軍に行ったことについては、納得行きませんが。
拡張技師メアリー
拡張技師としてのメアリーがたまらなく輝いていましたね。
兄のヴィクターは拡張技師としては超一流だったかもしれないけど、その根底には拡張技術で人に何かを与えられる、というちょっとした傲慢な部分もあったんですね。
一方でメアリーは拡張技師としての自分の立場を分相応にわきまえており、その分、施術した人そのものの可能性を信じていた。
自分の力は「何かを与える」というよりは「ちょっとした手助け」にしか過ぎない。
その謙虚な気持ちと真摯な姿勢をずっと貫いてきた結果、メアリーには十三の表情が読み取れるし、レフティの気持ちも汲み取れるようになっていた。
また、裏ヴィクターが捕まらないよう、一瞬で腕を修復した際には「自分を超えた」と裏ヴィクターに言わしめていた。
今回は残念ながら兄ヴィクターの本体にたどり着くことは叶わなかったものの……メアリーの中では一旦踏ん切りがついたように思う。
それにしても拡張技師としてのメアリーは、想像していた以上のものがあったようです。
レフティーを腕に乗せるシーン……最高にかっこよかった。
また、メアリーの今までの頑張りが報われたような気がして、見ていて誇らしい気持ちになりましたね。
オリビエ最高
アヴィがオリビエに更迭されていましたね。
アヴィって、実は裏でスピッツベルゲンと取引していたんですね。
エクステンドの存在をよく思っていないような描写がちらほらとあったので、ちょっとそんな気はしてたのですが……ほんとどうしようもないクズだなコイツ…。
それに比べてオリビアは怪我を押してまで駆けつけた上、アヴィの行動の裏取りを済ませ、適切な処置を行うなど、優秀さが際立っていた。
今回の十三は多少やりすぎたところもあったけれど……あとはすべてオリビエがなんとかしてくれることでしょう。
オリビエ最高……そしてアヴィは地獄に落ちろ。
似たもの兄妹
メアリーとヴィクターってやっぱり似たもの兄妹ですよね。
二人とも拡張技師ということもあり、表ヴィクターは妹メアリーと同じくらい拡張技術を愛している。
一方、裏ヴィクターは本人の性質を一部受け継いだだけの存在ながら、十三を分解して中身を解析しようとするなど、状況にそぐわない好奇心を発揮してた。
そして、妹のメアリーは……あろうことかレフティの構造を解析するべく、解体するべく部屋中追いかけ回すという。
両者をよく知る十三から見れば、この兄妹ほんとよく似てる、ってなるわけで。
残念ながら兄ヴィクターの一件は解決とはならかったものの……今回の試練を乗り越えることで、メアリーはまた一歩強くなり、いつも以上の明るさを取り戻したんじゃないでしょうか。
十三の生みの親
スピッツベルゲンのウォシャウスキーってガンスレイブユニットの設計者だったんですね……いわば十三の生みの親みたいなもの。
ウォシャウスキーは、べリューレンのGSU・セブンの存在を排除すべく、十三の力を利用したいと考えているのですが……今の十三ではセブンには絶対に勝てないと断言する。
なるほど、エンディングはその事実を示唆していたのか。
十三がGSUとしての本来の力を発揮するためには、十三の意思を排除して完全な「道具」にしなければならない。
そのために必要となってくるのが、鉄朗の「ハルモニエ」なんですね。
なんて皮肉な状況なんだろう。
ただ、記憶を失う前の鉄朗は、スピッツベルゲンと協力関係にあったわけですから……もしも記憶を取り戻してしまったら、今度は「鉄朗 vs 十三」という事態にもなりかねないですよね。
できればそんな事態にならないよう、なんとかスピッツベルゲンと丸く収まるといいのですが……絶対そんなことにはならないんだろうなぁ、とも思う。
まとめ
アニメ「ノー・ガンズ・ライフ(2期)」第16話「技師」を視聴した感想について書きました。
表ヴィクターの行方は結局わからないままでしたが、とりあえず裏ヴィクターとの戦いは一旦決着を見せ、久方ぶりにメアリーの顔に笑顔が戻り、ホッとしました。
アヴィのクズっぷりには心底腹は立ったものの、リミット解除した十三の凄まじい報復と、オリビエがきっちりと筋を通してくれたことで、それなりに怒りは収まった……ということにする。
それにしても拡張技師としてのメアリーさん、いつの間にやら兄ヴィクターを超えるほどになっていたとは……。
「ッスよ」という軽い口調とは裏腹に、メアリーが積み重ねてきたものの重さをひしひしと実感させられましたね。
メアリー最高。
次回もとても楽しみです。
以上、アニメ「ノー・ガンズ・ライフ(2期)」第16話の感想でした!
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