アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」観てますか?
前回はズォーダーの悲しき過去と真の目的について語られたことにより、ガトランティスという存在に対する理解と物語の深みがぐっと増した感じがありましたね。
個人的には戦線に新たに加わったバーガーとバレルの二人がどのような活躍を見せてくれるのか期待しているのですが、果たして今回この二人の出番はあるんだろうか?
何よりヤマトは無事に脱出することができるんか?
というわけで今回は、
第21話
「悪夢からの脱出!!」
を視聴した感想について書きますね~。
ガトランティスを隷属させる安全装置「ゴレム」
古代アケーリアス文明の滅びの方舟「白色彗星」を手に入れたガトランティス人は、もともとはゼムリア人によって生み出された人造生命。
だったらゼムリア人がガトランティス人を隷属させるための安全装置があるはず、ということでキーマンがアナライザーを支配したゼムリアの記憶に話しかけるのものの、よそ者には教えられないと回答を拒否されてしまいます。
何を今更、という感じもしますが、そこで助け舟を出したのは最後のゼムリア人の純粋体である桂木透子。
彼女の命令によりゼムリアの記憶はガトランティス人の安全装置について語りだします。
- 滅びの調べを奏でるもの
- ガトランティス支配の最大の要にして最大のくびき
- その名は「ゴレム」
- 遠い昔ゼムリア人が創りしもの
- 作動すればあらゆる人造生命に死をもたらす
しかし、その安全装置「ゴレム」はズォーダーが反乱したときに持ち去られてしまったとのことですが、破壊することはできなかったとのこと。
なぜなら「ゴレム」は破壊されると同時に、人造細胞を破壊する滅びの調べを歌い始めるからです。
だからズォーダーは「ゴレム」を守り続けなければならない。
なんとも矛盾した話ですよね。
地球を喰らうから、もうゼムリアはいらん!
白色彗星内にはいくつかの星が捕獲されているのですが、ヤマトが不時着したのはその中の一つ惑星ゼムリア。
ズォーダーは地球を新たに白色彗星内に捕獲するつもりのようで、そうなってくると星を一つ捨てなければならない。
ということで、捨てる星はゼムリアに決定。
ゼムリア、キミに決めた!
レギオネル・カノーネによってゼムリアは徐々に破壊されていくことになります。
この未来は本当に正しいのか?時間断層が生み出す戦争地獄
ガトランティスに対抗すべく、時間断層工場から次々と戦艦を送り込むよう命令を下す芹沢虎鉄。
彼は彼なりに地球を守ろうと必死なのでしょうが、その生き延びた先にあるものは果たして本当に「人間」なんでしょうかね?
時間断層がある限り兵器は無尽蔵に作り出せるのかもしれませんが、そのことによって生み出され続ける戦争という地獄はきっとこの先も終わることはないような気がしてなりません。
人間は山南は一人、AIとともにヤマト救出へ向かう
バーガー、バレルといったガミラス艦隊がガトランティスを相手に苦戦する中、地球から増援に現れたのは山南率いるAIのアンドロメダ艦隊。
これだけの艦隊なのに、人間は山南艦長ただ一人。
アンドロメダ級の戦艦から一斉に波動砲が放たれる中、ヤマトはヤマトで地盤崩壊の衝撃を利用して惑星ゼムリアから飛び立ちます。
地表を破り飛び立つヤマトはやっぱりかっこいい
地球復興のために最善の道を選んだつもりだった山南艦長は、時間断層によって生み出される永遠の殺し合いについて憂いながらも、なんとか白色彗星の重力源を破壊しようと目を向けるのですが、そこで目に入ったのは以外な光景でした。
なぜ自分の星(ゼムリア)を破壊するのか?
また、それだけでなく山南はあるかすかな反応に気が付くことになります。
G計画とは?銀河はノアの方舟なのか?
地球・ガミラス連合艦隊の損耗率が50%を切ったために、銀河は戦線から離脱、戦闘には加わらずに司令部から発令されたG計画を実行するべく、銀河はAIに一部の指揮下に入ることになります。
G計画とは人類という種を保存するための計画で、その実態はとんでもないものだったりします。
- 時間断層があれば兵器は無尽蔵に作り出すことができる
- でも人間は遠からず限界がくる
- 対策はAIの導入による兵員の削減
- 人体の改造による兵器運用の効率化
- この先戦争が長引けば人類は生き残るためにどんな選択をするかわからない
- 今のうちに正常な遺伝子を保存して、最悪の場合地球を脱出して新天地を探す
- 生殖細胞を積んでいても人間を生み出すことは簡単じゃない
- だから銀河のクルーのほとんどは女性
銀河は「人類限定」のノアの方舟
銀河のクルー達の説明に島は激昂するも、藤堂早紀の答えはとても無慈悲なものでした。
藤堂早紀
恐怖を克服するには自らが恐怖になるしかない
波動砲艦隊も時間断層による軍拡も
それがガミラス戦争で滅びを経験した人類の結論
この残酷な世界で生きていくには、人は弱すぎる
ガミラスの遊星爆弾の攻撃に、優しく弱かった藤堂早紀の母が「こんな残酷な世界には絶えられない」と自らの命を絶ってしまった出来事が藤堂早紀をこのような思考へと至らせてしまったのでしょうね。
土方艦長の言葉が胸アツ!
山南艦長はヤマト発見の一報を入れた後、自らの命と引換えにヤマトを救うべくアンドロメダ単艦で白色彗星の重力源へと特攻をかけます。
死ぬことで責任を取ろうとする山南に対し、土方艦長が通信で語りかけるのですが、その内容が胸アツで涙が出そうになってしまった。
というか泣いた
土方艦長
死んで取れる責任などないぞ山南
生きろ
生きて恥をかけ
どんな屈辱にまみれても生き抜くんだ
その通信を聞いていた加藤三郎、いっきに男の顔つきに変わります。
土方艦長
人間は弱い
間違える
それがどうした
俺たちは機械じゃない
銀河AI
優先すべきはG計画
土方艦長
機械は恥を知らない
銀河AI
人類存続のために
土方艦長
恥をかくのも
間違えるのも
全部人間の特権なんだ
その言葉に堂々早紀も心を動かされ、銀河AIを銃で撃ち抜き更迭すると、銀河の指揮を自ら取ることを高らかに宣言します。
土方艦長の言葉はやっぱり重みが違う
山南艦長、藤堂早紀の熱い戦い
ヤマトを救出するべく、アンドロメダ単艦で白色彗星に突っ込む山南館長をソード型のガトランティス戦艦が直撃するのですが、頭スレスレでギリギリセーフ。
危うく死ぬところでしたが、山南の闘志は挫けない。
ひるむことなく速射魚雷で次々とソード戦艦を撃墜し、アンドロメダに「お前もしぶといな」と声をかけるシーンが最高にステキ。
波動砲の発射準備に移行したところに、今度は銀河がワープアウト。
藤堂早紀
山南艦長、お供します
共に生き抜くために
お前ら最高か!(涙)
アンドロメダの後方から限界稼働したコスモリバースシステムによって増幅されたアンドロメダの波動砲は、白色彗星の重力源を見事に撃ち抜きます。
アンドロメダ大爆発!山南の安否は?
惑星ゼムリアの崩壊に巻き込まれ絶体絶命のピンチのヤマトに山南のアンドロメダから放たれたロケットアンカーが強制接続され、ヤマトはアンドロメダに牽引されて白色彗星から見事に脱出・・・したかに思えたのですが。
アンドロメダが限界や!
「ここまでか」と限界を察知した山南はヤマトを巻き込むまいとロケットアンカーを切り離します。
そしてアンドロメダは墜落し大爆発。
さすがの土方艦長も目を見張っていましたが・・・。
加藤三郎
こちらブラックバード加藤
山南艦長救出に成功
繰り返す
山南艦長救出に成功!
加藤がいい仕事した!
山南艦長が無事でよかった。
加藤の報告を聞いてほっとした土方艦長の敬礼がとても印象的でしたね。
まとめ
アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第21話「悪夢からの脱出!!」を視聴した感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?
今回は山南艦長と土方艦長の二人のオッサンのいぶし銀な存在感がとても印象的なお話でしたが、特に土方艦長のお言葉は一言一句忘れずに覚えておきたいくらいの名言だったように思います。
また、AIではなく人間としての決断を下してからの藤堂早紀の行動はとても見事だったし、ヤマトへの重大な裏切り行為に苦悩していた加藤が土方艦長の言葉で覚悟を決める姿はとても見応えがありましたね。
艦隊戦といい、人間ドラマといい、今回はかなり密度濃いめのいい回だったと感じました。
以上、アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第21話の感想でした!
- 第1話『西暦2202年・甦れ宇宙戦艦ヤマト』
- 第2話『緊迫・月面大使館に潜行せよ』
- 第3話『衝撃・コスモリバースの遺産』
- 第4話『未知への発進!』
- 第5話『激突!ヤマト対アンドロメダ』
- 第6話『死闘・第十一番惑星』
- 第7話『光芒一閃!波動砲の輝き』
- 第8話『惑星シュトラバーゼの罠!』
- 第9話『ズォーダー、悪魔の選択』
- 第10話『幻惑・危機を呼ぶ宇宙ホタル』
- 第11話『デスラーの挑戦!』
- 第12話『驚異の白色彗星帝国・ヤマト強行突破!』
- 第13話『テレザート上陸作戦・敵ミサイル艦隊を叩け!』
- 第14話『ザバイバル猛攻・テレサを発見せよ』
- 第15話『テレサよ、デスラーのために泣け!』
- 第16話『さらばテレサよ!二人のデスラーに花束を』
- 第17話『土星沖海戦・波動砲艦隊集結せよ!』
- 第18話『ヤマト絶体絶命・悪魔の選択再び』
- 第19話『ヤマトを継ぐもの、その名は銀河』
- 第20話『ガトランティス、呪われし子ら』
- 第21話『悪夢からの脱出!!』
- 第22話『宿命の対決!』
- 第23話『愛の戦士たち』
- 第24話『ヤマト、彗星帝国を攻略せよ!』
- 第25話『さらば宇宙戦艦ヤマト』
- 第26話『地球よ、ヤマトは…』
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