アニメ「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」観てますか?
今回は神官長率いる騎士団によるトロンベ討伐のお話です。
文武両道な神官長と、二人の護衛騎士、ダームエルとシキコーザに注目です。
文武両道にも程がある
神官長って何をやっても様になる……特に今回の騎士としてのトロンベ討伐……文武両道でマジ卍。
先頭を切って騎士団を率い、魔法の矢の雨を大量に振らせて枝払い……その後は統率の取れた騎士団達によって、あの巨大なトロンベを負傷者なしで討伐するなど、魔法を駆使した騎士の戦いはとても見応えあるものだった。
というか、神官長ってもともと騎士が本職だったんですね……しかもあれだけ大量の矢を射ることができるのは相当な量の魔力持ちじゃないとできないらしい。
日頃の神官長は神殿内にて文官的な執務をすることが多い……それが今回は凛々しい鎧に身を包み、魔法を駆使して空からトロンベを撹乱……文だけでなく武にも秀でた万能っぷりをまざまざと見せつけていた。
普段はずっと神殿にいることから、騎士としてのブランクもそれなりにあるだろうに……先陣きってあんな活躍見せられたら、そりゃ騎士団長も戻ってきて欲しいって思うわな…。
これだけ有能なら、もう神殿長も兼任してしまえばいいのに。
好感持てるダームエル、鬼畜貴族のシキコーザ
マインの護衛についた二人の騎士、ダームエルとシキコーザ……この二人のマインに対する態度には雲泥の差があった。
ダームエルは巫女見習いであるマインに対しても、普通に節度ある態度で接するだけでなく、トロンベと戦う神官長の事についてあれこれと解説してくれるなど、マインも自然と好感を抱くくらいの好人物。
一方でシキコーザはというと……マインの図書室を荒らす青色神官と同じたぐいの目の持ち主……つまり平民のことを見下すタイプの貴族なんですね。
「意味のない祝福」などと訳のわからない言い回しするもんだから、何か深い意味でもあるのかと思いきや……青色神官不足の中、祈りの儀式で魔力を消費してどうする、という程度のもの……。
そんなシキコーザをなんとかマインはやり過ごそうとするものの……シキコーザの貴族的思考は神殿長に匹敵するくらい腐っており……あろうことか魔力で生成した短剣でマインの目をえぐろうとするなど、自ら「意味のない」魔力の使い方を実践していた。
貴族の階級差を盾にダームエルを黙らせ、フランに暴力を振るい、マインの髪を掴んで謝罪要求……コイツよくこれで騎士団に入れたな。
貴族以前にただの鬼畜……この異世界、もっとまともな貴族はおらんのか。
トロンベがマインにニョキニョッキ
鬼畜騎士シキコーザのバカのせいで、手に傷を負ったマイン。
その血が呼び水となりマインは突如発生したトロンベに全身巻き付かれることに。
で、その原因を作ったシキコーザは即座に逃亡……もはやこの生き物、この世に存在する理由が見いだせない…。
そして討伐から戻った神官長はこの状況に怒髪天……日頃からのマインの行いの悪さが変な誤解を招くことに。
ともあれ、今はマイン救助が先決、ということで魔法でマインの傷を治療すると、騎士団長を叱咤してマイン救出を命ずることに……残念ながら神官長は魔力切れのため戦えない。
マインを拘束するトロンベは小さいながらも、最初に討伐した巨大トロンベよりも手強かったようで……さすがの騎士たちも幾人かぶっ飛ばされていましたね。
ダームエルも遅ればせながら、マイン救出に一役買っていましたが……肝心のシキコーザは最後まで救助に参加せず……というかどこ行ってんだあの野郎。
マインをニョキニョッキするトロンベのシーン、妙に作画に気合入ってたなぁ……。
目には目を。身分差には身分差を。
トロンベの一件の事情聴取にて、弊害となったのが身分差問題。
騎士である以前に貴族である彼らにとって、同じ騎士団内でも貴族としての身分差は無視できないものがあるようで……。
実際、ダームエルはより上級の貴族であるシキコーザに逆らえず、あのような暴挙を許すことになってしまった。
そして神官長による事情聴取の際でも、なかなか重い口を開くことができず、ひどい油汗を浮かべていた。
逆に元凶であるシキコーザはマインが平民であることだけを理由にありえないくらい開き直った態度を見せていた。
それくらい、この世界では「身分差」を重視している、ということなんですね。
また、この「身分差」については神官長も激しく同意……神官長って時々こういうこと言うんですよね。
けれども、今回の一件での神官長の怒りは非常に大きく……強い口調以上に、その評定に浮かんだ表情は今まで見たことがないくらい険しいものがあった。
そして、そんな神官長が言うところの「身分差」は、シキコーザにとっては逆の意味で作用する……つまり、シキコーザにとってのダームエルは、神官長にとってのシキコーザ。
マインに傷一つつけてはならない、という護衛任務を破ったシキコーザこそ、その「身分差」を最も軽視しているとも言える。
「身分差」に「身分差」をかぶせることでシキコーザを断罪する……文武両道な神官長ならではの、貴族流儀は多少強引ながらも、誰しも納得せざるを得ないくらい説得力がありましたね。
マインの力を見せつけろ
マインは平民ながらも、その高い魔力を見込まれ、領主の許可のもと青色巫女見習いを務めている。
ゆえに、騎士たちにマインを認めさせるには、やっぱりその高い魔力を見せつけるしかないんですね。
今回のトロンベ討伐にて、マインは思わぬ形で体力を消耗したものの……神官長お手製のまずい薬のおかげでなんとか体力は回復した。
あとは、その体力があるうちに、マインの力を見せつけるだけ。
「勝算のない戦いはしない」神官長がいったいどのような策を考えているのか?
マインがどのような形でその力を見せつけるのか?
とても気になるところですね。
まとめ
アニメ「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」第25話「トロンベ討伐」を視聴した感想について書きました。
今回のトロンベ討伐……神官長の騎士としての働きは、普段の神殿での様子からは想像もつかないくらいギャップが激しかったですね。
一方で、マインの護衛についた二人の騎士……ダームエルとシキコーザもある意味ギャップが激しかった。
特にシキコーザ……コイツは神殿長に勝るとも劣らないクズだった。
その分、次回のマインの逆襲に期待が高まる次第です。
- 第1話『本のない世界』
- 第2話『生活改善と石版』
- 第3話『冬のできごと』
- 第4話『初めての森と粘土板』
- 第5話『洗礼式と不思議な熱』
- 第6話『会合』
- 第7話『不信感の芽生え』
- 第8話『ルッツのマイン』
- 第9話『ギルド長の孫娘』
- 第10話『二度目の冬に向けて』
- 第11話『究極の選択と家族会議』
- 第12話『洗礼式と神の楽園』
- 第13話『巫女見習いという選択肢』
- 第14話『決着』
- 第15話『神殿の巫女見習い』
- 第16話『青い衣と異なる常識』
- 第17話『与えるべきもの』
- 第18話『孤児院の大改革』
- 第19話『大掃除と星祭り』
- 第20話『ルッツの行く道』
- 第21話『新しい側仕え』
- 第22話『ヴィルマと子供用聖典』
- 第23話『収穫祭のお留守番』
- 第24話『騎士団からの要請』
- 第25話『トロンベ討伐』
- 第26話『夢の世界』
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