アニメ「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」観てますか?
今回はマインの本がついに完成。
深い心の傷を負ったヴィルマのチャレンジ精神と勇気……そしてマインの苦労が報われる瞬間に注目です。
豚も狼もいない世界
マインのいる世界には豚も狼もいないんですね。
子供向け絵本の試作として「三匹の子豚」の童話を孤児達に読んで聞かせたところ……豚や狼といった存在がわからないものだから、ただただポカーンとするばかり。
個人的にはこの世界の豚や狼に近い存在に置き換えれば済むだけのような気もするけれど……なんせ剣と魔法の世界だから、生態系なんてよくわからん。
それこそ、動物図鑑が必要となるのでしょうけど……貴族しか紙の本が読めないような世界において、動物図鑑があるとはとても思えない。
マインにしては諦めが早いな、と思ったものの、情報を集める手間暇を考える案外そうでもないのかも。
ただ、子どもたちも物語をわからないながらも、次の作品を期待していたことから、絵本そのものの需要は間違いなくあると思われる。
よって、今は絵本のテーマ選定が最優先…といったところでしょうか。
それにしてもまさか豚も狼もいないとは……今更ですが異世界ですよね。
もう商人じゃないもん
マインってベンノに会うたびに怒られてますよね。
今回は植物紙に使用するインクについて相談をしにいったものの……この世界におけるインクはとても高価……よってベンノに原価計算について鋭いツッコミが入ることに。
原価計算……?
思い立ったら即行動のマインちゃん……もちろん原価計算などしていない。
そんなマインにベンノは容赦なく「アホ」と罵る一方、マインは「もう商人じゃないもん巫女見習いだもん」と開き直る……その返しはかわいいけどダメだ火に油すぎる。
結果、ほっぺをおもくそつねられて痛い痛いしていた……ベンノって実の両親以上に厳しいところありますよね。
でもそういう大人の存在ってとても大切……特にマインの場合はこの世界そのものに疎いところがあるもんだから、こうしてしっかりと叱ってくれる大人がいないとまともに生きていけない可能性すらある。
それに神殿でのマインは孤児院の院長という役職を持つ責任ある立場でもある……だからこそベンノの前ではちょっとワガママ言いたくなるのかも……単純に「天然」という説もある。
とりあえず「もう商人じゃないもん」は今後使うのは控えたほうがいいと思う。
マインが考えたものはルッツが作ルール
マインが考えたものはルッツが作る……このルール久しぶりに聞きましたね。
この世界でのインクには水性、油性といった区別がなく、マインが望むようなインクを手に入れることはとても困難…。
そこでマインはベンノの腕の中で図々しくも思考モードへと入り……誰の声もマインの耳には届かない。
そして熟考した結果、突如ルッツに飛び火する……マインが考えたものはルッツが作る……忘れたころにとんできたマインの言葉にルッツも半ばあきらめ気味だった。
マインのアイデアってけっこう唐突に飛び出すからなぁ……そしてルッツの苦労もたいがいこうして始まるんだろうなぁ…。
神殿を刺激しまくるマインの策
一度方向性が決まってしまえば、即実行するのがマイン流。
灰色神官達を動員して一斉にすすの掻き出しを始めるもんだから、上司である神官長も何事かと気が気じゃないご様子だった……実際マイン本人にも「心臓に悪い」という始末……そうとう目ぇつけられてるナ!
そりゃそうですよね……マインの行動ってたいてい神殿長を刺激するものばかり……最近あのジジイの顔見てないけど。
けれどもマインのこの取組は孤児達の教育にも繋がる。
事情さえしっかり伝えれば、神官長は話が早くてとても助かる……神殿長とは違うのだよ、神殿長とは。
でも個人的にはマインにはもっともっと神殿を刺激しまくって欲しいですね。
というか、もっとガタガタいわしてもいいんじゃないかな(無責任)
ヴィルマ、絵、うまっ!
ヴィルマ、めちゃくちゃ絵うまいですね。
どこかで絵を習ったことでもあるんでしょうか……マインがヴィルマにこだわる理由がとても良くわかる気がする。
ただ、残念なことにヴィルマの繊細で緻密な絵は、どうしても今の印刷技術では表現できないんですよね。
また絵のタッチ自体も子供向けというより大人向け……これはこれでとても魅力的ではあるんだけど……なんかもどかしくなってくるものがあるなぁ…。
ヴィルマの心の傷の深さ
ヴィルマの心の傷の深さは、マイン達が想像している以上に深いものがあるようですね。
幼い孤児に手を引かれただけでも蘇ってしまう男性に対する恐怖心……いったい青色神官はヴィルマに何をしくさったんだ…?
恐怖にかられて無理に手を振りほどいた結果……幼子はわんわんと泣き、ヴィルマは激しい後悔にさいなまれる……ヴィルマちっとも悪いことしてないのに。
落ち込む彼女の様子を見てると、なんとかしてあげたくなってくる。
でもこればかりは本人の気持ちの持ちようによるものですからね……何か大きなきっかけがあればいいのだけど。
個人的には青色神官全員○勢してしまえ、と思わなくもない。
慧眼な神官長
マインの発案した子供向け聖典……これが思わぬところで副作用をもたらしてしまった。
副作用こと神官長は、年齢にあまりにもそぐわないマインの知識に、大きな疑問を持つことになるのですが……以前、側仕えに調査させた結果は間違いなくシロ。
だからこそ、「何者だ?」という疑念がより深まってしまうんですね。
その知識はいったいどこで得たものなのか……?
唐突に訪れた緊迫の空気に、思わず真実を口走るのかと思いきや……そこはなんとか「夢」の話を押し通すことにより、なんとか上手に察してもらうことができた。
神官長は自らの推論の辻褄が合うことに納得……なんとかその場はことなきを得たものの……いずれ神官長にはすべてを話す時が来るのかもしれませんね。
今のところ、事情を知っているのはルッツただ一人……個人的には神殿内部にもルッツのような理解者が欲しいところですね。
それにしても、神官長って慧眼だわ。
ヴィルマの勇気とチャレンジに脱帽
マインの絵本構想はヴィルマにとって大きな大きな転機になっていましたね。
ヴィルマの絵の持ち味を引き出そうとマインが苦労して思いついた折衷案は、ヴィルマのチャレンジ精神に火を付けた。
マインのアイデアに触発されたヴィルマは、印刷しても持ち味を活かした独自のタッチの絵を考案……ほんといい仕事するなぁ。
孤児を泣かせ、自己嫌悪の最中にあったヴィルマにとって、マインの絵本づくりへの協力は、自らの存在意義を改めて見つめ直すいいきっかけになったようで。
それと同時にこれまで恐怖の虜になっていたヴィルマに新たな勇気を与えることにもつながった。
これまで頑なに孤児院から出ようとしなかったのに……自分から外に出たいと言い出すなんて……何この展開…めちゃくちゃ嬉しいんですけど。
そりゃマインも燃えるよね……本来ならヴィルマがマインを守る立場なんだけど……今回ばかりはそんなこといいっこなしですよ。
男ばかりの工房の様子に少々気後れしながらも……駆けつけた孤児達に勇気をもらい、ヴィルマは大きな大きな新しい一歩を踏み出した。
涙ながらに次の絵を書くと宣言する姿には、思わず私ももらい泣きしてしまいました。
よかった~、ヴィルマが立ち直れて。
ヴィルマの勇気とチャレンジ精神に脱帽ですよ。
ついに本を作ったどー!!
異世界に転生してからずっと本を求め続けて来たマイン……ついに初めての本を完成させてしまいましたね。
これまで幾度となく作ろうとしては失敗し、挫折し、挙句の果てに生死の境をさまよいさえもしたけれど……ようやく本の完成にこぎつけることができた。
これもみんなの協力があったればこそ……特に一番の協力者であるルッツの「長かったな~」の一言には、当事者ならではの感慨深さが漂っていた。
そりゃマインも涙ぐむわな……けれどもこれはまだ始まりの第一歩にすぎない。
子供向け聖典を一人でも多くの子供達の手に渡るよう、もっともっとたくさん量産しなければいけませんからね。
ともあれ、二年の月日を経て本を作り上げたことは、ただただ喜ばしいの一言に尽きる。
まとめ
アニメ「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」第22話「ヴィルマと子供用聖典」を視聴した感想について書きました。
ついにマインが本を作ってしまいましたね。
二年もの月日をかけて作り上げたのは挿絵入りの子供用聖典。
本来ならば国を挙げて取り組んでもいいくらいの立派な事業だと思うのですが……まさかこんな幼い少女が主導で作り上げてしまうなんて……確かに神官長の心臓には良くないかもしれませんね。
そして子供用聖典の要となる絵を描いたヴィルマにとっても、今回のマインの取り組みは過去に受けた恐怖から立ち直るまたとないきっかけとなった。
これこそ本来の聖職者のあるべき姿なんじゃないの?
他の青色神官どもにもぜひとも見習って欲しいところですよ……でなきゃ○勢だ。
次回がとても楽しみです。
以上、アニメ「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」第22話の感想でした!
- 第1話『本のない世界』
- 第2話『生活改善と石版』
- 第3話『冬のできごと』
- 第4話『初めての森と粘土板』
- 第5話『洗礼式と不思議な熱』
- 第6話『会合』
- 第7話『不信感の芽生え』
- 第8話『ルッツのマイン』
- 第9話『ギルド長の孫娘』
- 第10話『二度目の冬に向けて』
- 第11話『究極の選択と家族会議』
- 第12話『洗礼式と神の楽園』
- 第13話『巫女見習いという選択肢』
- 第14話『決着』
- 第15話『神殿の巫女見習い』
- 第16話『青い衣と異なる常識』
- 第17話『与えるべきもの』
- 第18話『孤児院の大改革』
- 第19話『大掃除と星祭り』
- 第20話『ルッツの行く道』
- 第21話『新しい側仕え』
- 第22話『ヴィルマと子供用聖典』
- 第23話『収穫祭のお留守番』
- 第24話『騎士団からの要請』
- 第25話『トロンベ討伐』
- 第26話『夢の世界』
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