アニメ「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」観てますか?
クセが強すぎる側仕えと早くも人間関係をこじらせてしまうマイン……あまりにも違うお互いの常識をすり合わせていくのは本当に大変ですよね。
今回は、そんなマインが青い衣の主として第一歩を踏み出すお話となっています。
そんなマインとフランの主従関係に注目です。
神官長様は見てる
神官長……どうやらマインのこれまでの仕事っぷりをかなりのレベルで把握しているようでしたね。
神殿長に嫌われたマインは全面的に神官長預かりとなったわけですが、神官長的にはマインのような優秀な人材は超ウェルカム。
書類仕事に強い、という情報もすでに把握済みなのか、マインに無言の圧力をかけて悟らせるなど、早くも直属の上司としてこき使う気満々の姿勢。
これはうかつに逆らえない……でも、マイン的には図書室という餌がある限り、特に問題はない様子。
それに、「身食い」の人間が生きてくためには、この道を進み続けるしかないですからね。
その「身食い」を抑えるべく、マインは定期的に神殿に魔力を「奉納」するわけですが……この「奉納」システム……マインの体はすっきりと軽くなり、神殿にも魔力が蓄積されるというとてもウィンウィンな仕組みになってるんですね。
この点については、マイン的にもよかったんじゃないでしょうか。
神官長にどこまでのレベルで把握されているのかは不明だけど……少なくともマインがこれからも生き続けていく環境は整っているように思えました。
マインと側仕えが犬猿すぎる
初対面の印象はお互いに最悪……そして、お互いの常識があまりにも違いすぎることに加え、まったく歩み寄る気もないことから、みるみるうちに関係が悪化していっていましたね。
特に目に余るほどの態度の悪さを見せていたのが問題児ギルと愛人見習いのデリアちゃん。
ある意味子供らしい裏表のなさを持って、あけすけに悪意を表明してくるもんだから……当然マインも態度を硬化させていく。
ただ図書室に足を運ぶだけでここまでディスられるのは割に合わない。
一方で、年長者のフランは問題児二人をたしなめはするものの、もちろん言うこと聞くわけもなく……ほぼ傍観者と化していた。
あまりにも犬猿すぎるマインと側仕えの人間関係……こんな職場、私なら嫌だ。
メシ抜きだ
念願の図書室で紙とインクの匂いを嗅ぎながら、夢中で本をむさぼるマイン……ようやく異世界にて読書をすることが叶い、その点については本当に良かったと思う。
けれども、ギルの割り込みに対するマインの態度は恐ろしく凶悪……気分を害したマインは昼食を拒否するばかりか、魔力を使ってギルを脅すなど、まるで神殿長と相対したときのような強烈な敵意をにじませていた。
さすがのギルもそんなマインの様子にビビり、フランの忠告とともに図書室から去っていっていたけれど……これはちょっとギルも可哀想。
それにギルの話によると昼食は「主からの恵み」ということなので、おそらくマインの許可なしに側仕えがご飯を食べることはできないシステムの模様。
ということは、ギルだけでなく、デリアやフランもお昼抜き…?
同じ平民、しかも年下のマインから施されなければならないなんて……この世界における神殿のシステムは大きな差別を生み出す温床になってるんじゃないのかな?
とはいえ、マインもそんなシステムについてはまったく知らないことだろうし……なんとも難しいところですよね。
実はマインのほうが問題児
神殿の常識は、マインの知る常識とは大きく異なるものであったものの……ベンノの説教はそんなマインの凝り固まった考えを打ち砕くのに十分な説得力があった。
確かに神殿内におけるマインの立場は逆境そのものではあるけれど……マイン自身も側仕えの主であるという認識がほぼなく、自ら歩み寄る努力もしていない……神殿側からするとマインのほうこそ問題児。
郷に入れば郷に従え……とまでは言わないけれど、一方的にこちら側の常識を押し通すのはどこの世界でも不可能なこと。
ましてやマインはまだ神殿に入ったばかりの新参者。
同じような立場のルッツも、今、商人としての常識を身につけようと、わからないことは何度も何度も質問している……これは説得力ありますよね。
今のマインは貴族と同等の存在であるわけだから、その世界で生きていくと決めた以上、そのルールに従うのは当然のことだと言える……ある意味、今回の経験はマインの中の意識を変える大きなきっかけになったんじゃないでしょうか。
ベンノ vs 神官長
ベンノと神官長……意外なことに、この二人が顔をあわせるのは今回が初めてのことだったんですね。
お互いにマインの存在価値を十分に承知しているわけですが、違う世界、違う立場で生きている二人の中では、その価値基準も大きく違う。
同じ言葉一つとっても、二人にとっては違う意味のものとして捉えられるなど、なかなか難しい部分もある。
特に「水の女神」の解釈については、両者の間で大きな認識の違いがあり……マインは危うくベンノの「想い人」もしくは「恋人」になるところだった。
とはいえ、二人が優秀な人物である点については間違いなく……一進一退の攻防を繰り広げながらも、最終的な寄付金の駆け引きにおいては、マインも納得の行く落とし所にたどり着くなど、年の功の分、ベンノに軍配が上がっていた(さすが)
ベンノ vs 神官長の寄付金戦争は、ベンノの勝利、にて決着。
ちなみにイケメン勝負については、好みによるところが大きいのでなんもいえねー。
個人的には対外交渉スタイルのベンノはかなり様になっていたように思う。
マインとフラン……心通わす主従のはじまり
マインとフランが今回の一件で、随分と心を通わせるようになっていましたね。
当初フランはマインの側仕えに任命された意図を汲み取ることができず、ずっと神官長に見放されたものと思っていたんですね。
けれども、神官長的にはフランを手放したつもりは毛頭なく、どちらかというと有能だからこそマインの側仕えとして任命したわけで。
そしてマインもこれまでの自分の振る舞いを大いに反省し、主としてふさわしい行動を取るように心がけるようになったことから、フランもそれに応える形でだんだんとお互いの理解を深めていくことになるんですね。
少しずつ手探りながらもお互いのことを知ろうとする姿勢は、見ていてとても勉強になるところも多く……特にマインがフランのことを気遣うシーンには主としての存在感がひしひしと感じさせられるものがありました。
この場にギルとデリアがいないことが少々残念だったものの……今のマインならこの二人とも理想的な主従関係を結べるような気がしてきましたね。
とりあえず、マインとフラン……心通わす二人の主従が誕生したことは、ただただ純粋に喜ばしいと思いました。
まとめ
アニメ「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」第16話「青い衣と異なる常識」を視聴した感想について書きました。
今回のエピソードは、マインの常識と神殿の常識が大きく異なることから生じたトラブルが大半を締めていたと思うのですが、これは現代社会においても当てはまる部分が多く、共感するとともにとても勉強になりましたね。
大切な人と本以外のことについては、とても寛容……もとい無関心だったマインにとって、今回の出来事は大きな経験となったように思います。
あとはマインがどこまで青い衣の主としてふさわしい存在になれるのか?
とりあえずフランとは心を通わすことに成功したことだし、時間をかければおそらくはギルとデリアも大丈夫……だと思いたい。
次回もとても楽しみです。
以上、アニメ「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」第16話の感想でした!
- 第1話『本のない世界』
- 第2話『生活改善と石版』
- 第3話『冬のできごと』
- 第4話『初めての森と粘土板』
- 第5話『洗礼式と不思議な熱』
- 第6話『会合』
- 第7話『不信感の芽生え』
- 第8話『ルッツのマイン』
- 第9話『ギルド長の孫娘』
- 第10話『二度目の冬に向けて』
- 第11話『究極の選択と家族会議』
- 第12話『洗礼式と神の楽園』
- 第13話『巫女見習いという選択肢』
- 第14話『決着』
- 第15話『神殿の巫女見習い』
- 第16話『青い衣と異なる常識』
- 第17話『与えるべきもの』
- 第18話『孤児院の大改革』
- 第19話『大掃除と星祭り』
- 第20話『ルッツの行く道』
- 第21話『新しい側仕え』
- 第22話『ヴィルマと子供用聖典』
- 第23話『収穫祭のお留守番』
- 第24話『騎士団からの要請』
- 第25話『トロンベ討伐』
- 第26話『夢の世界』
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