アニメ「からくりサーカス」10話感想!さらばフランシーヌ!

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アニメ「からくりサーカス」観てますか?

 

鳴海の師匠によって語られた200年前の真実の話はとても興味深く、しろがねにそっくりだけれども満開の笑顔がとても魅力的な聖女フランシーヌと、生命の水(アクア・ウイタエ)を生み出した男・白銀(バイイン)が夫婦になるくだりは特に印象的でしたね。

 

結果的にフランシーヌを兄に奪われることになってしまった弟・白金(バイジン)はもはや正気を保っているようには見えませんでした。

 

もはや不吉な予感しかしない。

 

というわけで、今回はアニメ「からくりサーカス」第10話「フランシーヌ」を視聴した感想について書きますね~。

 

 

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幸せは一瞬・・・姿を消した弟ジンとフランシーヌ

 

 

フランシーヌと晴れて夫婦になった白銀(バイ=イン)でしたが、その夜のうちにフランシーヌと弟の白金(バイ=ジン)はプラハの街から姿を消してしまいます。

 

幸せの絶頂だったバイ=イン、一転して絶望のどん底に。

 

でもそれは弟のバイ=ジンにとっても同じことでしょう。

 

尊敬する兄バイ=インが、自分が愛している女性フランシーヌと夫婦になるという、とんでもない裏切り行為を見せつけられた訳ですから、バイ=ジンからすればこれほど絶望的な状況はないですよね。

 

でも、人間やっていいことと悪いことがあるんだよ。

 

 

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9年後・・・正気を失ったバイ=ジン、病気のフランシーヌ

 

 

バイ=ジンとフランシーヌの行方を探し求めて9年後、バイ=インはついにバイ=ジンの住処を突き止めます。

 

復讐に燃えるバイ=インは弟の首にナイフを突きつけるものの、フランシーヌは僕の妻、と笑いながら話す弟の姿を見て、もはや昔の頃のバイ=ジンではないことを悟ります。

 

そして連れ去られたフランシーヌはというと、隔離された小屋の中にある牢屋に閉じ込められているという不可解な状況に置かれているではありませんか。

 

人に伝染する重い病に侵されているため、病気が広がるのを恐れた村人達の手によって閉じ込められてしまったんですね。

 

同じ人間であるフランシーヌを家畜のように閉じ込めて隔離する村人のほうがよっぽど怖いわ。

 

これがもしも鳴海だったら、間違いなく力づくで連れ出していたんだろうなぁ。

 

でもバイ=インとバイ=ジンには鳴海のような力はありません。

 

彼らの本分はあくまでも「錬金術」。

 

正気を失ったように見えたバイ=ジンは、実はフランシーヌの病気を治すための研究を続けていたんですね。

 

とてもいびつかもしれませんが、バイ=ジンなりにフランシーヌを大切に想っていることだけは間違いありません。

 

 

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そして生み出されてしまった「柔らかい石」

 

 

9年ぶりにフランシーヌと再会したバイ=インは、牢屋の格子ごしにフランシーヌを診察をこころみます。

 

診察を受けるために立っていることすらつらいフランシーヌの姿に心を痛めるバイ=インでしたが、小屋に押し入ってきた村人達によって強引に連れ出されてしまいます。

 

バイ=インはフランシーヌの病気を治すべく寝る間も惜しみ研究に没頭、そして生み出されたのが生命の水「アクア・ウイタエ」の元となる「柔らかい石」なんですね。

 

フランシーヌを救うために作り出された「柔らかい石」、実はこれが長きに渡る大きな悲劇を生み出す引き金となってしまうのは、なんとも皮肉な話しです。

 

とてもじゃないけど笑えない。

 

 

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さらば、愛しのフランシーヌ

 

 

「柔らかい石」でフランシーヌの病気も治る・・・はずだったのですが、フランシーヌの小屋が燃えとる。

 

あのクソ村人共の仕業か!?

 

と思ったのは私だけではないはず。

 

アニメでは火を放ったシーンが省略されていましたが、原作コミックスではフランシーヌ自らが火を放ったことになっています。

 

たとえ病気が治ったとしても、バイ=インとは一緒に暮らすことはできない。

 

夫であるバイ=インが心を痛めていることを知りながらも、バイ=ジンのそばにい続けることを選択したフランシーヌは、理由はどうあれ、その9年間は消すことが出来ない紛れもない事実として彼女の中に残り続けます。

 

自分のことが許せなかったのかもしれません。

 

つらさに耐えきれなかったのかもしれません。

 

あまりのつらさに彼女が思わず口にした言葉は、まるで200年後の世界に生きる「しろがね」そのものを指し示すかのようでしたね。

 

フランシーヌの最後の最後に残した言葉は残念ながら聞き取ることはできませんでしたが、大丈夫。

 

200年後にきっと巡り会えるから。

 

さらば、フランシーヌ。

 

 

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ゾナハ病の始まり!

 

 

兄バイ=インと同じく、弟バイ=ジンも「柔らかい石」を完成させるに至りますが、兄だけでなく実は弟にも降り注がれていたフランシーヌの愛に最後まで気づくことができなかったため、二人の進む道はここから大きく分かれることになります。

 

兄バイ=インは村を出ますが、弟バイ=ジンは村に残り続け、そこから23年の月日を経て生命の水「アクア・ウイタエ」によって動くフランシーヌ人形を作り上げます。

 

今度こそ兄ではなく自分に振り向かせる。

 

かつてのフランシーヌの屈託のない笑顔がふたたび見たかったのでしょうか。

 

後に「最古の4人」とよばれるオートマータを使ってフランシーヌを笑わせようとしますが、その試みは失敗に終わります。

 

失敗の矛先を今度はフランシーヌを死に追いやった村人達へと向けるバイ=ジン。

 

オートマータ達から吹き出す「銀の煙」を村じゅうに撒き散らすことによって、村人達は次々とゾナハ病へと感染していきます。

 

助かりたければフランシーヌ人形を笑わせるしかない。

 

兄バイ=インと同じく生命の水「アクア・ウイタエ」を生み出した弟バイ=ジンは、同時に「ゾナハ病」を生み出した元凶でもあったわけですね。

 

 

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最古のしろがね・ルシール誕生

 

 

バイ=ジンのオートマータ達によって次々とゾナハ病に感染していく村人達。

 

フランシーヌ人形を笑わせるためだけに、オートマータ達にまるでおもちゃのように次々と殺されていくのですが、オートマータ達の殺戮っぷりがとにかくすごい。

 

これでフランシーヌ人形が笑ったら、逆にこっちが泣きたくなるわ。

 

そして村人達の中には実はあのルシール・ベルヌイユもいたんですね。

 

バイ=イン達が去ったあと、ゾナハ病の「死ねない」地獄にもがき苦しむルシールの前に現れたのは謎の覆面姿の男。

 

男から真実を聞かされたルシールは復讐を決意し、男は「柔らかい石」を井戸に投げ込み生命の水「アクア・ウイタエ」を作り出します。

 

男はルシールにオートマータに復讐するものにだけ、アクア・ウイタエを飲ませるように指示、ルシールと別れ際に日本で呼ばれたお気に入りの名「しろがね」を名乗ります。

 

仮面男の正体はバイ=イン。

 

バイ=ジンの作り出したオートマータを消し尽くすために、アクア・ウイタエを使って村人を支配するという外道の方法を選択したバイ=インは、フランシーヌの後を追いアクア・ウイタエの井戸の中へと見を投げ出します。

 

翌日、アクア・ウイタエを飲んだルシールは、バイ=インの中にある知識・経験・記憶を受け継ぎ、オートマータを憎み破壊する「しろがね」となったんですね。

 

土は土に。

 

人形は人形に還せ。

 

「最古のしろがね」ルシールの誕生です。

 

今更ですが、あのクールなスーパー婆さんにも若いころがあったのに驚きです。

 

 

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「最古の4人」の一人・パンタローネ登場

 

 

200年前の真実の語りを引き継いだのは、突如として現れたオートマータ「最古の4人」の一人・パンタローネ。

 

オープニングでも姿を現していたおじいちゃんタイプのオートマータです。

 

声を務めるのはベテラン声優の中田譲治さん。

 

「ケロロ軍曹」に登場するギロロ伍長が大好きです。

 

それはさておき、パンタローネによって語られた真実の続きによると、全く笑わないフランシーヌ人形に憎しみの矛先を向けたバイ=ジンは、あろうことかフランシーヌ人形を絞め殺し村を立ち去ってしまいます。

 

かろうじて一命をとりとめたフランシーヌ人形によって、擬似体液を与えられた「最古の4人」のオートマータ達は独自に意思を持つことになったんですね。

 

彼らの使命は「フランシーヌ様が笑う方法を見つけること」。

 

そのためには「アクア・ウイタエ」を飲んで同じ御心を持ち、その心理を知らねばならない。

 

それがパンタローネが語る「真夜中のサーカス」の努めだそうです。

 

どうやら「真夜中のサーカス」はバイ=ジンの手を離れた後に誕生したもののようですね。

 

どこか滑稽な使命のように思えますが、彼ら「真夜中のサーカス」のオートマータ達にとってはそれが全てなんでしょうね。

 

いかにも「サーカス」らしい使命だと思います。

 

このあたりの設定の妙はさすが!としか言いようがありません。

 

 

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「私は本物の人生を生きた」

 

 

「柔らかい石」が投げ入れたという泉の水、つまり「アクア・ウイタエ」を飲みに来たパンタローネに対し、挑発的な言葉をかける師匠。

 

挑発に怒りを顕にするパンタローネは師匠に襲いかかりますが、そこは形意拳の達人である師匠、攻撃を軽くいなしパンタローネは岩肌へと体をめり込ませます。

 

一族が犯した罪にケリをつけるという師匠の座る木箱の中には大量の爆薬!

 

「私は偽りの人生などいらないのだよ」とアクア・ウイタエを飲んで生きながらえることを拒否します。

 

師匠

思い残すことはない

私は本物の人生を生きた

 

そういって満足そうに微笑みながら、反撃してきたパンタローネを巻き添えにしながら、起爆スイッチをON!

 

師匠、壮絶な最期を遂げることになります。

 

私は本物の人生を生きた

 

あの炎の中でフランシーヌは師匠と同じ言葉を言ったのではないのか?

 

アクア・ウイタエを飲むことを拒み、死を選んだフランシーヌ。

 

偽りの人生などいらない、と本物の人生を生きることにこだわった師匠。

 

鳴海という男を通じて、アクア・ウイタエに溶けたバイ=インは200年越しにフランシーヌの最期の言葉を聞くことができたような気がしてなりません。

 

200年の時を巡るバイ=インの長い長い記憶の旅が終わりをつげた瞬間ですね。

 

この記憶の旅によって、過去のはじまりの真実がつまびらかになった訳ですが、「からくりサーカス」という作品の風呂敷はまだまだ広がり続けます。

 

 

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まとめ

 

アニメ「からくりサーカス」第10話「フランシーヌ」を視聴した感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?

 

原作コミックスと比べるととてつもないスピードで話しがグングンと進んでいくアニメ「からくりサーカス」。

 

テンポ良く進むのは基本的には大歓迎なのですが、期待していたお気に入りのセリフがカットされたりすると、やっぱり少し寂しいものがありますよね。

 

アニメの話の構成上仕方がない部分はあるのかもしれませんが、フランシーヌの炎の中での「あのセリフ」がカットされてしまったのは、とても残念でした・・・。

 

マンガの「あのセリフ」の「あの一コマ」がとても大好きだったんですけどね。

 

でもま、いいか。

 

それはコミックスで読めばいいし。

 

それにしても「フランシーヌ」と「師匠」、二人の最期は不謹慎ではありますが、とても見事なものだったな、と改めて感じました。

 

二人の魂の気高さに乾杯したい気分です。

 

以上、アニメ「からくりサーカス」10話の感想でした!

 

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