アニメ「からくりサーカス」観てますか?
前回の第7話では、勝の命を狙ってきた凄腕ナイフ使いのヴィルマが仲町サーカスの新たな仲間として参入することになりましたね。
アニメならではのハイペースで毎回新たなキャラクターが順調に登場しているアニメ「からくりサーカス」、今回の第8話はどのような展開になるのか気になるところです。
だって次週予告がないんだもん。
というわけで、今回はアニメ「からくりサーカス」第8話を視聴した感想について書きますね~。
しろがねinビーチクイーンコンテスト
冒頭からビーチクイーンコンテストで優勝をかっさらう、しろがね。
なにゆえビーチクイーンコンテスト?
と思いきや、どうやらしろがねの目的はその優勝賞金にあったようですね。
サーカスの興行資金を貯めるべく、仲町サーカス全員でアルバイトなどに精を出してましたからね。
しろがねの圧倒的な美貌とプロポーション、そして身体能力があれば、ビーチクイーンコンテストで優勝することなど簡単なことでしょう。
優勝賞金の使いみちについて答えるしろがね、なんだかイキイキとしていて徐々に人間らしくなってきているようにも思えます。
何より仲町サーカスのことを「家族」と呼ぶあたりも、しろがねの心境の変化のようなものが伺えますね。
実にいい感じです。
小動物使い?のリーゼの過去
猛獣使いとして仲町サーカスに在籍する少女・リーゼ。
今は「小動物」しか操ることができないそうですが、かつては有名な猛獣使い一家で育ったようです。
しかし、姉が「ビースト」と呼ばれる獰猛な虎の犠牲になり、復讐心に取り憑かれてからは猛獣使いとしての能力を失ってしまい、せいぜい「小動物」しか操れなくなってしまったとのこと。
今でも心のどこかで「復讐心」が蠢いているのかもしれない。
そう力なく話すリーゼですが、サーカスが好きな気持に関しては間違いなく本物。
そう話すリーゼと勝の会話は年も近いということもあって、見ていて心和むものがありますね。
いつかリーゼの復讐心が晴れる日は来るのでしょうか?
しろがねはイカれちまってる
リーゼと勝の会話をじっと見つめるヴィルマに対し、しろがねは冷たく警告します。
勝の命を守ることを使命とするしろがねにとって、ヴィルマは未だに警戒すべき対象となっているわけですね。
一方のヴィルマはというと、仲町サーカスにいられることに喜びを感じており、好きな男にたとえてしろがねに話しかけます。
自分とは無縁の世界だと半ば諦めていたサーカスにいられる、という事実を本当に幸せに感じているようですね。
ヴィルマはしろがねにもそんな男がいたんじゃないのか?と質問します。
しろがねが真っ先に思い浮かべたのはもちろんあの男。
加藤鳴海ですね。
目に涙を浮かべながら鳴海のことを切々と語るしろがねの様子を見たヴィルマは確信します。
ヴィルマ
ふ~ん
あんた相当そいつにイカれてたね
しろがね
イカれ・・・?
ヴィルマ
愛してたってことさ
ヴィルマの言葉を聞き「わからない」と頬を赤く染めるしろがねは、確かにイカれてましたね。
それにしてもしろがねが頬を染めるという乙女チックな表情を見せるなんて、非常にめずらしいですよね。
あのヴィルマでさえ思いっきり食いついてくるくらいですから。
しかし、その色男・加藤鳴海は、しろがねの中では「死んだ」ことになってるんですよね。
実は生きてるんだけど。
ああ、早く会わせてあげたい。
飛行機に潜んでいたオートマータ達!ギイの心意気がにくい!
飛行機で中国へと移動中の鳴海、ギイ、ルシールの3人は、乗客に擬態して潜り込んでいたオートマータ達と戦うことになります。
鳴海は早速「聖・ジョルジュの剣」を使ってオートマータを1体破壊しますが、やられると爆発する「デストリュクシオン」が施されていたため、その爆発によって飛行機の機体を破損してしまいます。
さらには幼い兄妹を人質にまで取られてしまいますが、そこはギイの機転によって、子供の代わりに人質交換することに成功します。
機内でボール遊びしていた兄妹にボールを返すときも無愛想な態度で怖がらせ、人質交換の際にも痛みを感じない自分の体を引き合いに出すなど、終始冷めた態度を貫くギイ。
そんなしろがね特有?の冷たさを持つギイのことを、鳴海もはっきりと「大嫌い」だと言い放ちます。
鳴海がオートマータから一撃をもらうたびにギイの指が一本ずつ折られていくのですが、本人曰く「痛み」は感じないとのこと。
鳴海とオートマータ達が激闘を繰り広げる中、一本、また一本と折られていくギイの指。
助けられた兄妹の兄は、ギイの事を心配し声をかけますが、鳴海は不安がらせてはいけないと笑顔で安心させようとし、そこで重要なことに気が付きます。
ギイが終始取り乱すことなく冷静な態度を取り続けていたのは、子供達を不安にさせないためなのではないか、と。
指を折られても平然としていられるのは「痛みを感じないから」。
そんなわけはなかった。
ギイは子供達を不安にさせないよう、指を折られても痛みに耐え、あえて平気なフリをしていたんですね。
怒りの感情を表に出す鳴海とは違う、「しろがね」ギイの戦い方のポリシーが感じられる一幕です。
ギイは決して人間らしい感情を持っていないのではなく「感情を表に出さないだけ」なのです。
一気にギイというキャラクターが立った瞬間ですね。
少年に笑顔でウインクするギイの心意気がにくい!
しろがね達の実力を見よ!
鳴海がオートマータと激闘を繰り広げる一方、飛行機のコックピットを占領しているオートマータへと戦いを挑むルシール。
「デストリュクシオン」があることを盾に優越感に浸るオートマータに対し、ルシールは何のためらいもなく剣で斬りつけると、さらには「デストリュクシオン」を自爆させない方法でオートマータを完全に破壊します。
主犯格のオートマータを追い込むも、兄妹達の襲いかかろうとしたところをチェーン付きの聖・ジョルジュの剣で突き刺してしまった鳴海、このままでは「デストリュクシオン」によって自爆させてしまうことに。
ギイは折れた指でとっさにオリンピアを操り、オートマータを抱え込むとそのままオートマータを自爆させます。
ボロボロになりながらも、爆発の被害を最小限に抑え込んだギイ、暢気にシェイクスピアの詩を口ずさむなど、まさに余裕に満ちあふれています。
どこまでもクール。
これで機内にいるオートマータはすべて一掃したわけですが、今度は飛行機の外に大量のオートマータの姿。
コックピットを取り戻したルシールはそのまま飛行機を操縦し、外のオートマータを「なんとかしな」とそっけない指示を出します。
「気」の力と「聖・ジョルジュの剣」でオートマータを破壊した鳴海。
とっさの機転で兄妹を助け、「デストリュクシオン」の爆発を防ぐギイ。
「デストリュクシオン」を無効化しながらオートマータを撃破し、さらには飛行機の操縦までしてみせるルシール。
3人の「しろがね」達の実力を知らしめた名シーンですね。
といっても、まだ決着がついたわけではないんですよね。
ギイのクールな見た目に騙されてはいけない
ルシールの「なんとかしな」という指示を受け、オリンピアのドレスを空中戦仕様のものに換装するギイ。
身をもって爆発を阻止しボロボロの状態の上、オリンピアを操るためにまともに動く指は3本のみ。
そんなギイに対しさすがの鳴海も引き留めようとしますが、外のオートマータ達は徐々に飛行機を破壊していきます。
残された猶予は少ない。
自らを「冷血な人間外生物」と蔑み、どんな状態にあってもオートマータを破壊できると豪語するギイは、軽く鳴海をおちょくると、少年には優しい言葉をかけてあげます。
ギイ
君はママンのそばにいてやるがいい
そして妹をしっかりと抱きしめてやるんだ
君は兄なのだから
そんなギイの様子を見た鳴海。
鳴海
訂正する
お前は冷血じゃねえさ!
もはやギイに対して「冷血」という言葉は当てはまりませんよね。
ギイ
またか
買いかぶられたものだよな
ギイの「またか」は何を意味するものなのか?
次の回想シーンでその理由がわかります。
謎の少女
先生
先生は優しいと思う
でもそれが顔には出ないだけ
この少女の言ってることは、まさにギイの核心を突いていると思います。
ギイのクールな見た目に騙されてはいけない。
きっと中身は鳴海とそれほど変わりないはずだから。
ギイの安否やいかに?
空中戦仕様のドレスに換装したオリンピアで、飛行機の外のオートマータ達を破壊し続けるギイ。
ガトリングガンで無差別にオートマータを破壊しまくりますが、弾丸切れになったところを多数のオートマータに取り押さえられてしまいます。
自分の首と引き換えに旅客機を行かせてやれ、というギイの言葉に乗ったオートマータは自らの武器で手を下そうと接近してきますが、そこはギイのフェイク。
親玉を誘い込むことに成功したギイは、弾丸切れのはずのガトリングガンを浴びせかけ、オートマータを見事撃破します。
しかし、オートマータは最後の力を振り絞って、旅客機のエンジンめがけて特攻!
もうだめなのか?
と思ったところにギイの操るオリンピアがオートマータを連れ去り遥か遠方で爆発。
ギイの安否や如何に?
一瞬の再会、そして別れ
やっとの思いでサーカスの興行にかぎつけることに成功した仲町サーカス、ついに初興行の日がやってきました。
団長が開幕の挨拶をする中、突然大きな振動がサーカスを襲います。
様子を見にテントの外でしろがねが見たのは、不時着してきた巨大な旅客機。
胸の高鳴りを感じたしろがねは土煙で見通しが悪い中、ある人影を見つけ出し、不時着した飛行機を一気に駆け上ります。
しかし誰も見つけることはできず。
一方、加藤はコックピットへと駆けつけますが、そこではまだ残っていたオートマータによって身動きが取れなくなってしまったルシールの姿が。
乗客達が次々と脱出する中、その手助けのためにいた勝に襲いかかったのは瀕死状態のオートマータ。
勝の血を吸うために襲いかかろうとしたところ、体を張ってかけつけたしろがねの首にオートマータの吸血針が刺さってしまいます。
なぜか「しろがねの血!」と恐怖に顔を歪めるオートマータ。
今度は上空から颯爽と飛び降りてきた鳴海の聖・ジョルジュの剣で一閃、「デストリュクシオン」によって自爆します。
勝としろがねを両脇に抱えてその場を離脱すると、爆発の土煙の中、勝の頭に大きな手を置くと、その場を走り去ってしまいます。
一瞬の出来事でしたが、鳴海の存在に確かに気づいた勝としろがね。
一瞬の再会と別れで今回の第8話は終幕となります。
ああ、もどかしい!
早く再会させてあげたい!
まとめ
アニメ「からくりサーカス」第8話を視聴した感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?
しろがねのサービスショットに始まり、旅客機での激しい戦闘、そして鳴海との一瞬の再会と別れ。
今回の第8話は目まぐるしい展開にハラハラしましたが、中でも私が最も印象深く残ったのは、ギイという男でしょうか。
あまり激しい感情を表に出すことがなく、人間離れした冷淡な印象が強いギイですが、兄妹を気遣って不安な様子を見せないようにしたり、少年を優しい言葉で勇気付けたりと、とても人間らしい内面と独特なユーモアがとても魅力的でしたね。
見た目はクール、しかし内面はきっと鳴海に負けないくらい熱い、はず。
ギイはもちろん、ルシールは今後もますます活躍しますし、またあらたなキャラクターも続々と登場しますから、次週以降の展開も目が話せません。
また、鳴海とのちゃんとした再会も早く見たいものです。
- 第1話『開幕ベル』
- 第2話『約束』
- 第3話『奈落』
- 第4話『コラン』
- 第5話『サーカス〜出発』
- 第6話『地獄』
- 第7話『Demonic』
- 第8話『一瞬の始まりと終わり』
- 第9話『記憶』
- 第10話『フランシーヌ』
- 第11話『ファンファーレ』
- 第12話『「顔無し」司令』
- 第13話『ルシール』
- 第14話『夜更けの海』
- 第15話『はじまりの場所へ』
- 第16話『出会い』
- 第17話『訪れし者』
- 第18話『微笑』
- 第19話『影の正体』
- 第20話『黒い太陽』
- 第21話『銀色の女神』
- 第22話『「ハリー」へ向かう!!』
- 第23話『悪魔再び』
- 第24話『脱出へ』
- 第25話『モン・サン・ミッシェルにて』
- 第26話『アニマル・ショウ』
- 第27話『転送(ダウンロード)』
- 第28話『ぶたちゃんはあるいてった』
- 第29話『しろがねのやったこと』
- 第30話『Pieta(ピエタ)』
- 第31話『黒の流星』
- 第32話『暇乞い』
- 第33話『仲町三人VSレディ・スパイダー』
- 第34話『背中を守る者』
- 第35話『抱擁』
- 第36話『閉幕』
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