アニメ「からくりサーカス」観てますか?
前回の第18話ではギイとフランシーヌ人形のエレオノール触れ合い合戦にほっこりし、アンジェリーナママンの最期に涙、そしてフランシーヌ人形の笑顔にとても感動しましたね。
藤田和日郎先生の得意技と言ってもいいかもしれません。
だから「からくりサーカス」は面白い
というわけで今回は、
第19話
「影の正体」
を視聴した感想について書きますね~。
どうやって勝は「勝」を証明するのか?
正二とギイの過去の記憶を見た勝は、フランシーヌ人形が心を持てたかどうかについて気にしますが、正二とギイはそんな勝を見ても「貞義」の演技であると断定。
それだけこの二人は貞義=ディーンという人物に騙され続けてきた、ということなんでしょう。
勝は「勝」であることを証明するために屋敷を飛び出すのですが、いったいどうやって自分自身を証明するんでしょうね。
赤子のエレオノールはアクア・ウイタエでしろがねに
エレオノールの生命の危機に反応した体内の柔らかい石が井戸水をアクア・ウイタエに変質させたことで、エレオノールは思いもよらぬ形で「しろがね」になってしまいます。
アンジェリーナの思いを組んだ二人は、ウソの情報を流してエレオノールを守ることを決意。
- エレオノールは死亡
- アンジェリーナは体内の柔らかい石とともに行方不明
エレオノールは「身寄りのない子」として生きることに。
だから父・正二はエレオノールの前には姿を現すことはありません。
そして静かに暮らし続けること20年。
アクア・ウイタエに解けたフランシーヌ人形だけでなく、オリジナルのフランシーヌの記憶までも受け継ぐことになってしまったエレオノールは、その記憶がもたらす怖い夢にうなされ続けます。
このままではエレオノールの精神が崩壊してしまう。
フランシーヌ人形によって救われた命だというのに、そのフランシーヌ人形の記憶に心が蝕まれることになるなんて、本当に皮肉なものですね。
エレオノールが生き残る道は「しろがね」として強くなること
「しろがね」の運命から遠ざけたかったはずなのに、結局エレオノールが生き残るためには「しろがね」としての強さを手に入れるしかない。
ギイと世界を旅してまわった後、最古のしろがね・ルシール達がいるキュベロンで人形使いとして鍛えられることに。
これが本当に最善の道なのかどうかはわかりませんが、エレオノールを守るためには仕方がなかったことだけは間違いありません。
正二になりすます影
ギイとの約束に従い、正二はキュベロンまでエレオノールを迎えに行くのですが、そこで恐ろしい事実を知ることになります。
「身寄りの無い子」として育ったエレオノールは父・正二の存在を知らないはず。
なのにエレオノールは正二のこと「正二おじいさま」と呼ぶ。
ほんとうはお父さんだよ
しかも何度もお会いしているとのこと。
エレオノール
私の名前は「しろがね」
微笑みさえ忘れた可愛そうなお人形
おじいさまはお会いするたびに何度もそうおっしゃったわ
自分(正二)になりすまして、エレオノールをそそのかす者がいる。
しかも「お人形」扱いですよ。
才賀正二
誰だ?
誰がそんなことを!
激しく動揺する正二でしたが、ルシールの無情な指令によって、エレオノールは東欧方面へと派遣されることになってしまいます。
親子として暮らすことがかなわないばかりか、自分になりすます影がいる。
ホント気が気じゃないですよね
影の正体は貞義(ディーン・メーストル)か?
正二になりすました者の正体は才賀貞義(ディーン・メーストル)。
確たる証拠はないものの、正二とギイは影の正体は貞義だと推測します。
貞義の過去を知る手がかりは得られなかったものの、貞義の言動からはその本性が徐々に姿をあらわすこととなります。
外にできた女に子供が出来たと語る貞義は見ていて邪悪そのもの。
「人形(14) 雑賀貞義」に書かれた「勝はエサである」を正二に見せて「冗談」だと笑う貞義を見てももはや冗談とは思えない。
貞義は限りなくクロに近い人物だと言わざるを得ないでしょう。
古川登志夫さんのイカれた演技が本当にハマってますね
正二vs貞義 黒賀村の決戦
勝を実の子のようにかわいがっていた正二は、勝を守らせるべくふたたびエレオノールに依頼を出します。
しかしそれですら貞義の計画の一部。
黒賀村にゾナハ病発生させ正二をおびき寄せると、貞義は自らのことについてべらべらと喋りだします。
- 正二を恨んでいること
- 100年以上順番を待ったこと
- ずっと以前からアンジェリーナのことを狙っていたこと
- アンジェリーナの愛を正二に奪われたこと
- 柔らかい石を狙うのは永遠の命のため
- オートマータに強烈にあこがれていること
- 黒賀村で正二になりすましたのは自分だったこと
- 勝はダウンロード先の器であること
貞義、そうとう歪んでますよね
しかし、歪んでいるからこそ「永遠の命」と「永遠の愛」を強く渇望しているのかもしれませんね。
だからといって決して共感できるものではありませんが。
柔らかい石のありかを巡って正二と貞義は激しい戦いを繰り広げます。
貞義が「ジャック・オー・ランタン」「キャプテン・ネモ」「ゴイエレメス」で襲いかかるのに対し、正二は銃と刀で応戦。
人形を使わず応戦する正二がとにかく強い
一進一退の攻防を繰り広げた後、貞義が「ゴイエレメス」で正二を倒すと、火が放たれたという勝のダウンロード装置の元へと走り去っていきます。
しかし貞義が倒した正二は本物の正二にあらず。
倒された正二は人形で、本物の正二は地中から操っていたんですね。
かなりの策士っぷりですね
正二の死の真相
正二は勝のダウンロード装置に火を放ち破壊する一方で、ゾナハ病に侵された黒賀村の者たちに自らの血をほとんど分け与えることで彼らの命を救います。
しかし、大量の血を失った正二は長い眠りに付くこととなり、その結果「死んだ」ことになったんですね。
正二の葬式で泣き続ける勝の横をエレオノールがすれ違うのですが、そこでは二人はまだ出会うことはなく、貞義の指示によってエレオノールは東京で公演するサーカス団に在籍することとなります。
膨大な時間をかけて立てられた貞義の計画は緻密にして大胆。
そんな貞義の計画はあまりにも多くの人達の運命の歯車を狂わせてしまう。
勝、エレオノール、そして鳴海。
早く彼らが再会するところが見たいです
まとめ
アニメ「からくりサーカス」第19話「影の正体」を視聴した感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?
影の正体は才賀貞義、ということで様々な事実が明らかにされたのですが、その中でもなぜエレオノールは勝を守るのか?という部分についての伏線回収はとてもお見事だったと思います。
物語も中盤から後半へと差し掛かり、此処から先も様々な伏線が回収されていくことでしょうが、今回の第19話はその中でも怒濤の伏線回収っぷりでしたね。
以上、アニメ「からくりサーカス」第19話の感想でした!
- 第1話『開幕ベル』
- 第2話『約束』
- 第3話『奈落』
- 第4話『コラン』
- 第5話『サーカス〜出発』
- 第6話『地獄』
- 第7話『Demonic』
- 第8話『一瞬の始まりと終わり』
- 第9話『記憶』
- 第10話『フランシーヌ』
- 第11話『ファンファーレ』
- 第12話『「顔無し」司令』
- 第13話『ルシール』
- 第14話『夜更けの海』
- 第15話『はじまりの場所へ』
- 第16話『出会い』
- 第17話『訪れし者』
- 第18話『微笑』
- 第19話『影の正体』
- 第20話『黒い太陽』
- 第21話『銀色の女神』
- 第22話『「ハリー」へ向かう!!』
- 第23話『悪魔再び』
- 第24話『脱出へ』
- 第25話『モン・サン・ミッシェルにて』
- 第26話『アニマル・ショウ』
- 第27話『転送(ダウンロード)』
- 第28話『ぶたちゃんはあるいてった』
- 第29話『しろがねのやったこと』
- 第30話『Pieta(ピエタ)』
- 第31話『黒の流星』
- 第32話『暇乞い』
- 第33話『仲町三人VSレディ・スパイダー』
- 第34話『背中を守る者』
- 第35話『抱擁』
- 第36話『閉幕』
コメント