アニメ「からくりサーカス」観てますか?
前回の第12話のラストでついに最古の4人(レ・キャトル・ピオネール)の前にたどりつた鳴海達。
いよいよ「しろがね」と「真夜中のサーカス」の頂上対決!ということで、今回の第13話はバチバチのバトル回となることは間違いなし。
原作コミックの中でも特に好きなシーンのひとつでもあるので、アニメの放送を楽しみにしておりました。
というわけで、今回はアニメ「からくりサーカス」第13話「ルシール」を視聴した感想について書きますね~。
今回から第2クール!OPテーマが新しくなったよ
アニメ「からくりサーカス」も今回の第13話からいよいよ第2クール突入ということで、OPテーマが新しくなりました。
第2クールのOPテーマはKANA-BOONの「ハグルマ」。
前回のOPテーマ「月虹」(BUMP OF CHICKEN)では、演出的には「涙」や「しろがねの血」を想起させるような演出がとても良かったのですが、今回の新OPテーマ「ハグルマ」では、タイトルどおり「歯車」をベースとした目まぐるしい演出がとにかくかっこいい!
「からくりサーカス」に寄り添った歌詞に映像もバッチリとシンクロしており、1クール目に引き続き素晴らしいOPに仕上がっています。
かなり気合入ってますね。
しろがね達の思いは一つ「鳴海を守れ」
ゾナハ病で苦しむ子供達のために、命をかけて全力で戦う鳴海の熱さは、鳴海が嫌うしろがね達にもいつの間にか大きな影響を与えることになります。
重傷の鳴海を気遣うトーア。
トーアはしろがねにしてはまっすぐな心根をもっていますね。
鳴海に冷たい言葉を投げかけながらも、コロンビーヌの攻撃から鳴海を守るため、相手との戦いを放棄することもいとわないロッケンフィールドとティンババティ。
冷たい言葉を投げつけたのは、鳴海を戦わせないための彼らなりの気遣いだったんですね。
鳴海にフランシーヌ人形を倒すことをを譲り、アルレッキーノの攻撃から守ろうとするしろがね-Oのマァ・リィナ。
ヒャッハーな感じの残念な人だと思っていたマァ・リィナですが、実はとってもいい女ですよね。
はじめはバラバラだったしろがね達の心は、いつの間にか「鳴海を守る」という一つの思いを共有するまでにいたります。
鳴海は出会った人間を次々と変えていきますね。
そんなみんなの思いを背負い、鳴海はフランシーヌ人形を倒すべく階段を登り続けます。
しかし、最古の4人のひとり・アルレッキーノに阻まれ鳴海は力尽きてしまいます。
こんなに弱ってる鳴海は初めて見るかも。
阿紫花&ジョージ合流!蘇るオートマータ達
サーカスのテントの周辺にはしろがね達との戦いで倒れた数多くのオートマータとしろがね-O達が死屍累々と転がっています。
凄まじい光景ですよね。
ところが、完全に破壊されなかったオートマータ達は次々と蘇り、真夜中のサーカスのテントへと続々と集結。
これはヤバイ。
そんな物騒な状況の中、ある物をしろがね達に届けるために真夜中のサーカスへと車を走らせる阿紫花とジョージ、ついにルシール達と合流を果たします。
二人で頭をごっちんこ。
今回もお笑い担当、ご苦労さまです。
それにしても彼らが運んでいたものは一体なんなのか?
ルシールの秘密兵器
マァ・リィナはアルレッキーノに焼き尽くされ、鳴海は力尽き、しろがね達は劣勢状態。
さらには蘇ったオートマータ達が次々と向かってくるという最悪の状況の中、ルシールと阿紫花達が医療用カプセルに乗ってド派手に上から降ってきます。
自らを「死刑執行人」と名乗るルシール、いぶし銀のかっこよさ。
そんなルシールを挑発混じりに迎えるのは、ルシールの息子の敵であるドットーレ。
ルシールにとっては最も憎むべき相手ですね。
最古のしろがね・ルシールはドットーレの挑発に乗ることもなく、自らの血を赤くない「闇の色」と嘲ると、ジョージにあるモノを射出させます。
それはフランシーヌ人形に瓜二つの姿をした懸糸傀儡「アンジェリーナ人形」。
アンジェリーナとは、かつて伝説のしろがねと呼ばれ、ルシールの実の娘でもあります。
そのアンジェリーナの姿形をそっくりに創られたのがこのアンジェリーナ人形なんですね。
驚愕する最古の4人たちに対し、ルシールの操るアンジェリーナ人形はこう言い放ちます。
アンジェリーナ人形
控えよ
フランシーヌ人形に瓜二つの姿をした「アンジェリーナ人形」の言葉に、最古の4人は身動きも取れずただひざまずくのみ。
阿紫花とジョージが運んできたのは、ルシールの秘密兵器「アンジェリーナ人形」だったんですね。
それにしても仁王立ちするアンジェリーナ人形がとても美しい。
ちなみに運んできた射出カプセルはあと3本。
どんな秘密兵器が入っているんでしょうね。
ルシール vs ドットーレ
アンジェリーナ人形を前に動くことができない最古の四人。
しかし、ルシールがターゲットとして定めたのはドットーレただ一人です。
殺害した息子の頭をジャグリングで弄んだ罪は、最古のしろがねとして長年生きてきたルシールであっても決して風化するものではありません。
ルシールは怒り狂うドットーレを言葉巧みに挑発します。
アンジェリーナは柔らかい石の「入れ物」そして「囮」だった
生命の水「アクア・ウイタエ」の元となる柔らかい石は人間の子供の体の中以外では保管できない、というとんでもない性質を持つ代物。
まだ子供だったアンジェリーナは母親であるルシールによって幾度となく柔らかい石の入れ物とされただけでなく、オートマータ達の囮としても利用されていたとのこと。
ルシールの挑発に対し、ドットーレはこのルシールの非情な行いを逆に挑発します。
ミンシアの言葉に娘の姿を重ねるルシール
ドットーレを挑発し続けるルシールの命がけの危ういやりかたを心配したミンシアは、ルシールにそんなやり方はやめるよう説得します。
私にとっては、原作コミックの中でも特に好きなシーンの一つですね。
ミンシア
もうやめて!
ルシール
心配してくれるのかい?
お前は私を嫌いなはずだろ?
ミンシア
嫌いなわけないでしょ!
クソババア!
私はあんたをすごいと思うわ!
だから、ルシール!
涙ながらに訴えるミンシアにアンジェリーナの姿を重ねるルシール。
あまり感情を表に出さず冷酷なイメージがつきまとうルシールですが、いつの間にかミンシアのことを自分の娘のように思うようになったのでしょうね。
それにしても、ミンシア「クソババア!」って・・・。
私は好きだな。
ただ、少し惜しいのは原作コミックに比べるとアニメは尺の都合上、どうしてもこの二人が絡むシーンが少ないものですから、マンガ程の重みが感じられないのが残念でしたね。
とっても好きなシーンだけに、少し物足りないのがホント惜しい。
でも好きなシーンには変わりありません。
さらばルシール
ミンシアの説得も虚しく、さらに挑発を続けるルシール。
怒りで我を失ったドットーレはオートマータとしての存在理由を自ら否定し、身動き取れるようになるとルシールに致命傷を負わせますが、自らの存在理由を否定した結果、全身から擬似体液を噴き出しながら壮絶な最期を遂げることになります。
ルシール、復讐達成せり。
最古のしろがねとして長年に渡りオートマータとの戦い続けてきたルシール。
ドットーレに負わされた傷は深く、その長い長い人生についに終止符を打つときが訪れます。
泣きながらルシールを抱きかかえるミンシア。
そんなミンシアに優しい言葉をかけるルシール。
これはもう、親子の関係といってもいい。
ミンシアに抱きかかえられながら石化したルシールは、やがて粉々に砕け散り、ついにしろがねとしての生を終えることになります。
さらばルシール。
ルシールの血の色は決して闇の色なんかじゃなかったよ。
そしてルシールは家族の元へ
穏やかな日差しの中、穏やかな表情でお茶の時間を楽しむルシールと鳴海。
ルシール
あんたの好きなご飯はなんだい?
鳴海
なんだルシール
いつからいたんだ?
ルシール
好きな食べ物は?
鳴海
あ~コロッケかな?
ルシール
そうかい
いつか作ってやろうかね
いつもと違ってとてもゆっくりとした時間が流れる中、二人が交わす最後の会話はとても心に残るものがありますね。
鳴海
なんだよ~
いつもと違って優しくねえか?
ルシール
いつもこんなもんだよ
さて、と
鳴海
どこか行くのか?
ルシール
家族がね
長いこと待たせた家族がいるのさ
あんたは大切な人を守って
守り抜いて
ずっとその人を愛するがいいよ
鳴海
ちょっと待てよ
どこ行くんだ?
ルシール
いずれお前も行くところさ
でもまだお前には早い
早くおかえり
そういって立ち去るルシールの笑顔がとてもよかった。
ルシール、どうか家族とお幸せに。
トーアとティンババティの壮絶な最期
ドットーレは倒れたものの、続々と集まってきた他の量産型のオートマータ達にも囲まれ、絶望的な状況へと陥ってしまうしろがね達。
ファティマ、ロッケンフィールド、ミンシアの3人は心臓の動きが止まり、石化が進行する鳴海の手術で手が離せません。
手術中の鳴海を守るため、力を合わせて戦うも、劣勢を覆すことはできず。
そんな中、トーアは自らの体内に仕込んでいた協力な爆弾で量産型オートマータ達を道連れに壮絶な自爆。
アニメでは登場がカットされたダールの分もトーアが引き受けた、といったところでしょうか。
一方、パンタローネとアルレッキーノは、依然としてアンジェリーナ人形によって身動きを封じられているものの、コロンビーヌはアンジェリーナ人形からの呪縛から解き放たれてしまいます。
きっと忠誠心が一番低かったんだろうね。
ティンババティは手術中の鳴海を守るため、そして鳴海のように「自分自身になりたい」という強い意志の元、コロンビーヌの前に立ちはだかります。
懸糸傀儡「マンバ」で自分の体もろともコロンビーヌの動きを封じようとしますが、想像以上に強いコロンビーヌの前に体を貫かれ致命傷を負わされることに。
しかし、ティンババティはマンバに自らの血を吸わせると、今度はコロンビーヌの体内へとその血を注入させます。
「しろがねの血」によって「擬似体液」を無効化されたコロンビーヌは、ドロドロに溶けて無残な最期を遂げることに。
ティンババティも石化して砕け散ります。
ティンババティは間違いなく「自分自身」になれたと思う。
ティンババティとコロンビーヌの壮絶な相打ちにより、最古の四人も残り二人に。
さすがの阿紫花もこの状況では「退屈」どころじゃないようですよ。
EDテーマも新しくなったよ
第2クールに突入したアニメ「からくりサーカス」、今回からEDテーマも新しく変わっております。
眩暈SIRENの「夕立ち」は感情の高ぶりを楽曲で表現したということで、前回のEDテーマに比べて感情の揺れ幅がとても大きく、しろがねとしての悲哀と怒りを見事に表現していると感じました。
まさに「からくりサーカス」という作品にふさわしい曲だと思います。
まとめ
アニメ「からくりサーカス」第13話「ルシール」を視聴した感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?
今回はルシールをはじめとするしろがね達と、最古の四人のうち二人までもが最期を遂げるという、密度の濃い壮絶な展開に終始圧倒されてしまいました。
中でもルシールの最期には特に心揺さぶられるものがありましたね。
とても悲しくはあったものの、長年待たせ続けてきた家族と天国で再会できる喜びを描写してくれたのは見ていて本当に救いを感じました。
「からくりサーカス」という作品には本当に様々なドラマが詰め込まれていますね。
以上、アニメ「からくりサーカス」第13話の感想でした!
- 第1話『開幕ベル』
- 第2話『約束』
- 第3話『奈落』
- 第4話『コラン』
- 第5話『サーカス〜出発』
- 第6話『地獄』
- 第7話『Demonic』
- 第8話『一瞬の始まりと終わり』
- 第9話『記憶』
- 第10話『フランシーヌ』
- 第11話『ファンファーレ』
- 第12話『「顔無し」司令』
- 第13話『ルシール』
- 第14話『夜更けの海』
- 第15話『はじまりの場所へ』
- 第16話『出会い』
- 第17話『訪れし者』
- 第18話『微笑』
- 第19話『影の正体』
- 第20話『黒い太陽』
- 第21話『銀色の女神』
- 第22話『「ハリー」へ向かう!!』
- 第23話『悪魔再び』
- 第24話『脱出へ』
- 第25話『モン・サン・ミッシェルにて』
- 第26話『アニマル・ショウ』
- 第27話『転送(ダウンロード)』
- 第28話『ぶたちゃんはあるいてった』
- 第29話『しろがねのやったこと』
- 第30話『Pieta(ピエタ)』
- 第31話『黒の流星』
- 第32話『暇乞い』
- 第33話『仲町三人VSレディ・スパイダー』
- 第34話『背中を守る者』
- 第35話『抱擁』
- 第36話『閉幕』
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