アニメ「ヴィンランド・サガ」観てますか?
あの「プラネテス」の幸村誠の同名マンガ作品がついにアニメ化されたわけなんですけど、放送局はなんとN・H・K。
あの数々の残虐描写をどこまで許すのか? とても気になるところです。
とはいえ、こうしてアニメ「ヴィンランド・サガ」がテレビで放送されるのはとにかくめでたい!
しかも2クール放送に加え、1話~3話を一気に放送するという大盤振る舞いという無謀なチャレンジには、制作サイドの強い意気込みをヒシヒシ(必死必死)と感じますね。
というわけで今回は、アニメ「ヴィンランド・サガ」第1話「ここではないどこか」の感想について書きますね~。
若き日のトールズとトルケル
冒頭では若き日のトールズとトルケルの二人が大群相手に豪快な戦闘を繰り広げていましたね。
原作では青年となったトルフィンと、アシェラッド率いる傭兵団達が砦を落とす激しい戦闘を繰り広げていたんですけど、どうやらアニメ版では過去から遡って描いてくようです。
トルケルのCVが大塚明夫でびっくりしたけど、よく合うわ~ナイスキャスティング。
トールズのCVも松田健一郎ということで、低音の落ち着いた雰囲気がしっくりくる。
若き日のトールズの戦闘描写をすることにより、家庭を持ち落ち着いた生活をするトールズの不思議な言動に説得力が増したように感じられました。
けれども、個人的には原作のトールズの得体の知れない存在感も捨てがたくもありますけど。
しかし、冒頭のシーンを描くことで、しっかりと伏線が張られたので、この後の展開での伏線回収にはより厚みが出てくるものと思われます。
見せ方、期待してますよ。
幼少期のトルフィンってこんなに可愛かったっけ
ヴィンランド・サガに登場するトルフィンといえば、目をギラギラさせた復讐鬼の印象が強いんですけど、久しぶりに見た幼少期のトルフィンってまるで別人のように愛くるしいですよね。
レイフの冒険譚に目をキラキラさせたり、いやいやながらも家の手伝いをしたり、姉のユルヴァに湯たんぽ代わりに寝床に入られ抗議する姿は、本当にあの目つき鋭いトルフィンと同一人物なんだろうか? と思うくらい。
そんな愛くるしい幼少トルフィンがいかにして、あの目つき鋭い姿に変貌していくのか?
そこに至るまでの展開がとにかく理不尽で、無慈悲で、つらくて、面白い。
変わり者・トールズの真価とは
第1話での最大の見せ場は、なんといっても逃亡奴隷のシーンでしょうね。
ハーフダンのところから逃亡してきた奴隷をひょんなことから匿うことになるわけなんですけど、この行為はトルフィン達家族だけでなく、村全体にとってもめちゃくちゃリスキーなんですよね。
しかも見つけた時点ですでに心肺停止していて、手足も凍傷で腐っているような状態。
そんな状態にもかかわらず、トールズはいつまでも心臓マッサージを続け、妻のヘルがは手足を優しくさすり続ける。
現実主義の姉ユルヴァは奴隷を助けることに反対しつつも、なんだかんだ言って父のいうことは聞くんですよね。
まだ幼いトルフィンには父が何をしているのか理解できていないようでしたけど。
やがてハーフダンが逃亡奴隷を取り戻しに来るんですけど、トールズは驚くべきことに、この瀕死の逃亡奴隷に大切な子羊3頭で引き取ると言い出すんですね。
この極寒の地での子羊3頭は、とうてい計り知れない価値があるのは言うまでもありません。
さらには4頭に釣り上げた後、ハーフダンに「その倍」とふっかけられるも、何のためらいも見せずに即断してしまうもんですから、トールズという男は本当に計り知れませんよね。
トールズは子羊8頭で、どこにも行き場のない逃亡奴隷の男にヴィンランドという夢を添えて、安らかな眠りを与えることを選んだ。
ユルヴァには「変わりものー!!」と罵倒されてましたけど。
ヴィンランド・サガという作品において序盤で最も注目するべき人物は、間違いなくこのトールズという男でしょう。
まとめ
アニメ「ヴィンランド・サガ」第1話「ここではないどこか」を視聴した感想について書きました。
アニメでは、トールズの過去、トルフィンの幼少期時代、と過去から順番に描くなど、原作マンガとは少し違ったアプローチで話を組み立てることにより、幼少期をよりドラマティックに見せる演出に力を入れているように感じられました。
それだけトールズという男の存在を重く捉えているのかもしれません。
ある意味、トールズはトルフィンが目指すべき最終地点に最も近い男ですからね。
ヴィンランド・サガの幼少期編はトールズの物語と言っても過言ではありませんから。
早く第2話も見なくちゃ(いそいそ)
以上、アニメ「ヴィンランド・サガ」第1話の感想でした!
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