2018ドラマ「下町ロケット」観てますか?
前回の第10話ではついにあの天才エンジニア・島津が佃製作所に正式に入社した一方、佃製作所を退職した殿村の実家の田んぼが大雨で全滅してしまうという、山あり谷ありの目まぐるしい回でしたね。
特に殿村の実家の災害においては、逆境を新たなチャンスに切り替えようとする佃の技術者としての使命感に心打たれるものがありました。
そんなドラマ「下町ロケット」ですが、今回の第11話を持ってとうとう最終回を迎えます。
というわけで、今回は2018ドラマ「下町ロケット」第11話を視聴した感想について書きますね~。
的場、奥沢、重田、伊丹は見てると気分が悪くなる
下町ロケットの後半パート「ヤタガラス編」で、悪役としてご活躍されている次の4人。
- 的場(帝国重工)
- 奥沢(帝国重工)
- 重田(ダイダロス)
- 伊丹(ギアゴースト)
この4人、回を重ねるごとに「どうしようもねぇなぁ」という印象がだんだん強くなるのは私だけではないと思うのですが、ドラマ版はちょっとエッジが効きすぎてるようにも感じられますね。
的場の中小企業を蔑む態度や、自己保身、責任転嫁能力には本当にあきれてしまいますし、奥沢の太鼓持ち気質は見ていてひたすらムカつきます。
復讐に囚われる重田は同情すべき点はあるものの、共感するには至りません。
伊丹に至っては「お前誰?」と言いたくなるような変貌ぶりが、ただただ残念でなりません。
この4人、見ていると本当に気分が悪くなってきてしまいます。
今回は最終回スペシャルということもあり、的場成分がいつもよりもちょっと多めです。
佃達に嫌味をいい、失敗したら奥沢や藤間のせい、成功したら自分の手柄。
的場はある意味、下町ロケット史上最悪の登場人物だと思います。
逆に悪役ながらも吉井や稲本には、ちょっと愛嬌を感じてしまうのが不思議。
トラブルの原因に真正面から向き合う島津、向き合わない氷室
デモンストレーション対決ではお互いに無事に走行を終えたダーウィンとアルファ1、この2つの無人農業ロボットにはどちらも島津が関わったトランスミッションが搭載されています。
たった1回、原因不明のトラブルで停止に陥ったダーウィンに対し、原因を追求せず、他に原因があるとして放置する氷室。
一方、わずかな異音を感じただけで、テスト走行を重ねに重ね、原因を突き止めた島津。
どちらも高い技術力を持つエンジニアなのですが、二人の性質は大きく異なります。
氷室は島津の後釜としてギアゴーストに入社したものの、ダーウィンに搭載しているトランスミッションの設計は島津のもので、氷室はそれを改良したに過ぎません。
だから何か不具合があったとしても、それは原設計をした島津にある、そういうスタンスを取る男なんですよね。
逆に島津はライバル関係にありながらもダーウィンに搭載されているトランスミッションについて心配し、伊丹に遠回しながらもヒントを与えるなど、実際に使う農家の人たちのことがしっかりと見えています。
だから責任感の強さが圧倒的に違う。
普通は妥協してしまうところを決して妥協しない。
佃製作所に入ってますます泥臭くなった島津は、エンジニアとしてさらに磨きがかかり、他の社員たちにもめちゃくちゃ良い影響を与えていますしね。
トラブルに真正面から向き合う島津、向き合わない氷室。
この二人のエンジニアの対比が特に印象的な回でもありましたね。
軽部が変わってきたぞ!
島津と軽部は今や「軽ちゃん」「島ちゃん」と言い合うほど認めあった仲なのですが、今回の第11話では、その軽部の変化が如実に伺える描写が随所に見られます。
ニヒルなところはそんなに変わらないものの、あまり表に感情を出さない軽部が闘志を表に出したり、島津の歓迎会に積極的に参加しようとするなど、今までの軽部からは想像できないような変化が見られて、なんだかものすごく和んでしまいました。
さらには社運をかけた一大事のときの「残業するぞー!」の一言には思わずニヤニヤしちゃいました。
原作ではここまで大きな変化はなかったのですが、このドラマならではの軽部のアレンジは本当にすばらしい演出だと思います。
軽部というキャラクターがいかに大切に扱われているかが本当によくわかりますよね。
軽ちゃん、最高。
苦労人、財前の本心に思わず涙
今回の下町ロケットにおいて、最も苦労していると思われるのが、帝国重工の財前部長。
的場のせいでスターダスト計画から降りることになり、せっかく企画提案した無人農業ロボット事業の責任者の座を奪われ、内製化問題や野木教授のことで佃製作所に迷惑をかけ続けてしまうなど、今回の財前部長は本当に苦労されていますよね。
そして今回はまたしても的場の横槍により、帝国重工製造部と佃製作所によるトランスミッション性能テスト対決が勃発。
何回対決すれば気が済むのん?
とはいうものの、佃製作所にとっては、この勝負、絶対負けるわけにはいきません。
もしもこの勝負に敗れてしまったら、佃製作所は無人農業ロボット事業から外されるだけでなく、藤間社長の進退問題にも関わり、最悪、ロケット事業からの撤退もあり得るからです。
財前としても苦しい立場ですよね。
しかし、財前は立場上決して言ってはならない本心を佃に打ち明けます。
財前部長
これは帝国重工の人間がいうべきことではありませんが
勝ってください
それがこの無人農業ロボットプロジェクトのため
日本の農業のため
そして帝国重工のためだと思っております
「勝ってください」という言葉を聞いた瞬間、私は思わず涙ぐんでしまいました。
財前部長、好きだ。
逆に言うと財前部長にこのセリフを言わせてしまう今の帝国重工は本当にダメだということですね。
厳密には的場や奥沢、あと会長がね。
もうね、帝国重工の社長は財前がやればいいと思う。
下町ロケットは財前部長が社長になるまで描いてほしい。
設計思想が古いんだって(笑)
佃製作所と帝国重工とのトランスミッション性能対決は、重大な欠陥を解決した佃製作所の圧勝に終わります。
なんせ島津、軽部、立花だけでなく、全員一丸になって取り組んだんだから当然でしょう。
それ以前に帝国重工の設計思想が古い、というダメ押しコメントが何気に気分良かったです。
佃の熱い言葉が全く届かない的場にふさわしい結果に終わり、正直せいせいしましたね。
いつもどおり得意の責任転嫁で奥沢のせいにしていましたが、もう勝手にしておくれ。
勝敗は決した。
それにしても財前の満足そうな笑顔がとても印象的でしたね。
財前部長の苦労も報われて本当によかった。
全然最終回ちゃうやん
原作を読んでいる人なら視聴しながら気づいていることでしょうが、今回の下町ロケット、最終回といいつつ、全然最終回じゃありません。
私はてっきり今回の最終話で原作小説に準じた終わり方をしたのち、翌2019年1月2日のスペシャルで、ドラマオリジナルの結末(というか後日談?)が新たに用意されるものと思っていたのですが、予想と違って普通に「次週に続く」といった感じで終わってましたからね。
原作のボリューム的にも「時間内に収まるのかな?」と心配しながら見ていたのですが、残念ながら真の最終話は翌年に持ち越しとなってしまいましたね。
残念といいつつも、実はちょっと嬉しかったりするんですけどね。
楽しみは少しでも長いほうがいい。
2019年はいい年になりそうな予感がします。
まとめ
2018ドラマ「下町ロケット」最終回?第11話を視聴した感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?
最終回ということで、多くの人が期待しながら視聴したことと思うのですが、真の最終回は翌2019年1月2日の放送に持ち越すことになってしまいましたね。
年内に決着がつかず残念な気持ちはあるものの、新年早々から下町ロケットを観れる楽しみはなかなか魅力的でもあります。
今回の最終回?第11話では、島津が加わった新たな佃製作所の実力がいかんなく発揮されるだけでなく、財前部長の苦労が報われ、的場・奥沢コンビを一泡吹かせることに成功するなど、なかなか気持ち良い回だったと思います。
次回の真の最終回を楽しみに、2018年の残りを頑張って乗り切りましょう!
以上、ドラマ「下町ロケット」最終回?第11話の感想でした!
- 第1話
『新シリーズ幕開け!ロケットから撤退か?
夢を諦めずに立ち向かえ!!』 - 第2話
『15億円をかけた戦早くも大ピンチ!
愛とプライドをかけろ!!』 - 第3話
『大逆転なるか!牙をむいた帝国重工に立ち向かえ』 - 第4話
『涙の別れ!鬼の経理が退社!!裏切者は誰?逆襲へ』 - 第5話
『完結!ゴースト編〜負けたら終わり!
予想不可能な展開!!逆転なるか!?』 - 第6話
『新シリーズに突入!
この国の未来のために〜帝国重工との対決』 - 第7話
『帝国重工が佃をつぶしにかかる!逆転へ』 - 第8話
『大企業に復讐しろ!
中小企業VS帝国重工食うか食われるか!?』 - 第9話
『最終章突入!
帝国の隠ぺい工作を暴けるか無実の親友を救え!』 - 第10話
『最終回前SP〜
台風から親友と米を救え・佃プライド!総力戦で立ち向かえ!』 - 第11話
『最後の大逆転なるか
悪党たちに立ち向かえ夢に向かって走れ!』 - 特別編
『新ステージに突入!最愛の人を守るために諦めるな!!
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