アニメ「ヴィンランド・サガ」観てますか?
今回は「戦鬼(トロル)の子」ということで、トールズの息子・トルフィンと、トールズの娘・ユルヴァを中心に描かれています。
アニメオリジナルのアレンジもあり、必見です。
アニメ独自の丁寧なアレンジ
今回のヴィンランド・サガは、トールズが死んでからのトルフィンの様子をメインに描かれていましたね。
もともと原作ではトールズの死後からある程度時間が経ったところからのスタートだったため、トルフィンって最初からかなり強いんですよね。
けれども、今回の幼少期のトルフィンはもうどうしようもないくらいに無力で、アシェラッドに復讐するどころか、ひとり生き延びることができるかどうかも怪しい。
しかし、一人森の中でサバイバルする修行シーンで丁寧に補足したおかげで、アシェラッドの一味に不本意ながらも加わる流れに、より説得力が生まれたように感じました。
ユルヴァの涙
父トールズは死に、弟トルフィンは行方不明……レイフから聞かされた話はまさに衝撃的だった。
そんな衝撃の知らせを受け、母ヘルガは呆然とするものの、姉ユルヴァはというと驚くほどにサバサバものだった。
ユルヴァは一件、母親似でとても美しい容姿をしているんですけど、その中身は父トールズ譲りの強さと、現実主義的な思考の持ち主なんですね。
これからは父と弟の分まで働かなくてはならない…気持ちをサッと切り替えてバリバリ働く姿が頼もしすぎた。
大きな大きな水瓶2つを「ドッショイ」運び、母のための食事を作り、羊の餌をあげ、雪かきをする。
クジラが現れれば真っ先に駆けつけ一番銛ゲット……アレ? トールズ生きてる?
「労働力不足」「婿でも取るかな~」といった少し重たい愚痴をサラッといいながら、いそいそと編み物するなど、ある意味トールズより強いかもしれない。
まさに戦鬼(トロル)の子。
けれども、母ヘルガだけは、そんな娘の悲しみをしっかりと見抜いてた。
ユルヴァがガムシャラに働いていたのは、悲しみを紛らわせるためだったんですね。
「もういいのよ」と母に強引に仕事を止められたとたんに、溢れ出す涙…ユルヴァ、無理してたんやな。
このシーン、原作もアニメも大好きです。
アシェラッド、二度の戦士の約束
父トールズの復讐鬼と化したトルフィンは、仇を取るため、今後長きに渡ってアシェラッドに決闘を申し込むことになるんですね。
けれども、今のトルフィンはまだまだ幼く、弱すぎてまるで相手にならない。
正面から勝てないのなら、寝込みを襲え、ということで実際にアシェラッドの寝首を掻こうとするんですけど、できなかった。
父トールズの教えがギリギリのところで思いとどまらせてくれたんですね。
いっぽう、アシェラッドの方は、トルフィンなんて殺そうと思えばいつでも殺せたはずなんですけど、なぜかそうしようとはしない。
「めんどくせえ」とか「時間がない」とかいって、途中で決闘そのものを放棄してしまう。
寝首をかかれそうになった時でも、気づいていながら何もしようとはしなかった。
案外、トルフィンに仇をうたれてもいい、と思っていたのかもしれません。
でも、一番の理由はやっぱりトールズとの最後の約束でしょうね。
ビョルンの暴走により、一度は約束を破ってしまったものの、最後の最後に交わしたトールズとの戦士の約束まで破るわけにはいかない。
そして今度はトルフィンと戦士の約束を交わした。
戦功を立てれば決闘に応じる、という約束を。
やっぱり興味があるんでしょうね。
戦鬼(トロル)の子がどのような男へと成長していくのか。
親子に渡って交わした二度の戦士の約束…きっちりと守って欲しいものですね。
まとめ
アニメ「ヴィンランド・サガ」第5話「戦鬼(トロル)の子」を視聴した感想について書きました。
今回はタイトルにあるように、トルフィンとユルヴァ、二人の戦鬼(トロル)の子を中心に描いていましたね。
アニメオリジナルのシーンを追加したり、原作の話の順番を入れ替えたりと、かなり大胆なアレンジが加えられていたものの、個人的にはとてもよく考えられた構成だと感じました。
ヴァイキング達の残虐シーンはそこそこに、トルフィンの修行シーンを丁寧に描いていたのが特に良かったですね。
こういうアニメならではのアレンジは大歓迎。
次週も楽しみです。
以上、アニメ「ヴィンランド・サガ」第5話の感想でした!
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