アニメ「ヴィンランド・サガ」観てますか?
今回は王冠を巡る親子喧嘩の前哨戦。
スヴェン王の前で見せる激おこアシェラッドに注目です。
天を許さぬ
クヌートの変貌っぷりがとどまるところを知りませんね。
かつてのクヌートを知る人間ほど、覚醒クヌートの別人ぶりに目をみはるという…半信半疑で出迎えたフローキの反応が特にわかりやすかった。
軍人としてのフローキの能力はちょっと微妙だと思ってるけど、一人のリアクション芸人としてはいい線いってると思う。
とはいえ、覚醒クヌートの前ではフローキなんてただの小物……クヌートが見据えているのはスヴェン王を飛び越えたさらにその向こうにありますから。
今のクヌートにとって、天は祈る対象ではなく、許さぬもの……神に頼らず自らの手で地上に楽園を築くと覚悟を決めた…。
クヌートが天に向ける表情は恐ろしく険しかったなぁ…だからこそアシェラッドも仕えることを決心したわけですが。
ただ、トルフィンに関しては相変わらずの平常運転…クヌートが覚醒しようがしまいが、不適切で不敬な態度はまったくお変わりなかった…いかにもトルフィンらしいですよね。
そんなトルフィンの変わらぬ態度に対し、覚醒したクヌートは短慮を起こすわけでもなく、余裕綽々のご様子でした。
適材適所
クヌートの適材適所な采配が光ってましたね。
デーン人の戦士たちから大人気のトルケルには、有力部族の宴会部長に任命…もちろん全部クヌートのおごり。
アシェラッドとトルフィンにはスヴェン王との謁見の付添を指示…アシェラッド・アイによるスヴェン王の人物解析が主な目的ですね。
スヴェン王に関して言えば、クヌート自身のほうが肌感覚で実感できてる部分があると思うので、おそらくは答え合わせがしたいんじゃないかと。
後は実際に暗殺する方向で動くときの実務的な作戦立案に役立てるためもあると思う。
クヌートにとってアシェラッドはラグナルの仇ではあるものの、それ以上の価値を見出しているようですね。
トルフィンに関しては直接的には口にしないものの、同年齢ということと、ラグナル以外で唯一会話した間柄ということで、友情に近いものを感じてるのかもしれない。
故に、現時点でクヌートが最も信頼しているのは、アシェラッドとトルフィンの二人、ということになるのでしょう。
そういう意味で、今回のクヌートの采配はまさに適材適所だったと思います。
王冠の意志
スヴェン王とクヌート殿下の謁見……戦さながらの緊張感がありましたね。
お互い慎重に相手の出方を探りあうわけですが、スヴェン王が20以上の伏兵を忍ばせているのに対し、クヌート側はアシェラッドとトルフィンの二人のみ。
そして立場上スヴェン王側が圧倒的有利な状況の中、二人の話し合いは続くわけですが、この中で出てきた「王冠の意志」という言葉がとても印象的でしたね。
王冠が求めるのは、
- 力を使うこと
- 力を増やすこと
の2つのみ。
これまで良かれと思って行ってきたことも、王冠を冠した途端、王冠の意志によって支配されてしまう…言い訳のように聞こえてしまう部分はあるものの、ある意味これは真理だと思います。
「王冠」を「権力」という言葉に置き換えるとわかりやすいかもしれないですね。
ただ、そんなスヴェン王の言葉でさえも、今のクヌートにとっては恐れる程のものではなく……むしろクヌートの今後の課題を明確化していたように思います。
最後まで気の抜けない謁見でしたが、アシェラッドの忠言もあり、首の皮一枚のところでつながって何よりでした。
王冠の意志……クヌートならきっとコントロールできるはず。
激おこアシェラッド
スヴェン王との謁見でみせたアシェラッドの怒りが凄かったですね。
今までアシェラッドが本当の感情を顕にする場面なんてほとんどなかったんですけど、今回の怒りに関しては比べられるものがないくらいの激しさがありました。
アシェラッドにとって、母親を侮蔑されることは、何事にも耐え難い屈辱のようで…特にスヴェン王の「奴隷に産ませた」というくだりで見せた怒りはトルフィンですら驚くほどのもの。
手の血管は恐ろしいほどに浮き上がり、背中から立ち上る空気は怒気のあまり歪みまくる…グラップラー刃○?
結果的には怒りを抑え込んで平然とした様子を見せていたけど……こんなに激しいアシェラッド見たこと無い。
スヴェン王は最も怒らせてはいけない相手を怒らせてしまったようです。
ヴィリバルドは23歳
散髪したさっぱりしたヴィリバルド……まるで別人みたくなってましたね。
あのトルケルでさえもめっちゃ驚いてましたからね…しかもまだ23歳ときた。
ただ、見た目が変わったところで酒好きなとこは変化なし。
飲み比べ勝負では連続で58杯呑んでも平然としてるなど、メチャクチャな酒豪ぶりを発揮してた。
トルケルが相手に名乗り出てたけど…この勝負に関してはどう転ぶかまったくわからない。
トルケル、トルフィンに引き続き、ヴィリバルドにも敗北しちゃうのかな…。
結果が気になるところです。
似てるのは髪型だけ。ラグナルの弟グンナル
ラグナルの弟グンナルが登場してましたね。
似てるのは髪型だけで、体型や性格的な部分についてはあんまり似てなかったな…。
どっしりと落ち着いた雰囲気のラグナルに比べると、グンナルはどちらかというと落ち着きがなく、少し胡散臭い印象を受けましたね。
ただ、兄弟仲はとてもよかったようで、ラグナルの死について聞かされたときはひどく動揺するなど、その点に関しては少し好感が持てると思いました。
アシェラッド的にはあんまり信用してないようでしたが…兄弟そろってアシェラッドの評価が低いとかちょっと可哀想…。
せめてアシェラッドに片付けられないことを祈りたい。
強さの秘訣は予習復讐
トルフィンの今の強さの秘訣はどうやら予習と復習にあるようですね。
トルケルとの一戦はトルフィン的に納得いくものではなかったようで、宴会の最中だというのに、一人訓練に励みトルケル戦の予習復習に余念がない。
アシェラッドで培った復讐心が、対トルケルへのさらなるリベンジへ向けて大いに役立っているようでした。
でもアシェラッドへの復讐の予習復習はしなくていいのかな…。
アシェラッド兵団の終焉
100人いたアシェラッド兵団も気がつくと古参はトルフィン一人のみ。
アトリとトルグリムは故郷に帰り、重症のビョルンはもう長くない…結果、古参といえるのはトルフィン一人だけ…というかトルフィンを仲間としてカウントしちゃっていいのかな…?
本人が聞いたらメチャクチャ怒りそうだけど…ま、いいか。
それにしてもアトリが帰郷を言い出したときのアシェラッドが妙に優しかったですよね…基本的にデーン人大嫌いのはずなのに…アトリがヴァイキングらしからぬ性格してたのが幸いしたのかな。
これが逆にトルグリムが正気だったらそうはいかなかったと思う。
気になるのはビョルンの容態ですが……傷が腸にまで達してるとのことなので、もはや時間の問題なんでしょうね。
もう実質的にアシェラッド兵団は終焉したようなものか…。
少し寂しいものがありますね。
まとめ
アニメ「ヴィンランド・サガ」第20話「王冠」を視聴した感想について書きました。
覚醒クヌートがついにスヴェン王と直接対峙してましたね。
王冠を巡る二人の親子喧嘩…どうやらアシェラッドもどっぷりと足を浸かることになりそうです…不本意ながらトルフィンも。
トルケル的には宴会部長まで任されて終始テンション高そうでしたけど…ヴィリバルドとの飲み比べ対決はどうなったんだろう…?
いろいろと次回も気になるところですね。
以上、アニメ「ヴィンランド・サガ」第20話の感想でした!
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