アニメ「アルテ」観てますか?
今回はアルテが新たなオファーを受けるお話。
ヴェネツィア貴族ユーリの曲者っぷりと、レオの昔なじみのルザンナ、そしてアルテの下す大きな決断に注目です。
家庭教師にスカウトされちゃった
アルテが家庭教師のスカウトをされていましたね……相手はヴェネツィアの貴族のユーリ。
フレスコ画制作時のアルテの柔らかなタッチが目に止まったわけですが……もちろんそれだけがオファーの決め手になったわけじゃなく……女性で貴族出身であるところも要素として大きかった。
けれども、少しでも早く一人前の職人として自立したいアルテにとって「女」や「貴族」といったキーワードは素直に受け止めることが難しく……どうしても反発を覚えてしまう。
それにこのオファーはレオの元を離れるということでもあるので、まだまだ見習いの域を出ないアルテにとっては時期尚早という思いもあるし、レオの意向も気になるところ……。
また、せっかく組合の職人達に認められたこともあるので、個人的にはこのままフィレンツェに行ってしまうのはとてももったいなく感じてしまう。
とはいえ、この家庭教師の話はレオですら聞いたことないくらいレアな案件でもあるんですよね……。
職人としてのレオの意見
今回の家庭教師の案件はアルテ個人に対するオファー……ゆえに師匠であるレオも最終的な判断はアルテに委ねるわけですが……その中で述べたレオのアドバイスがとても納得行くものだった。
貴族の娘の家庭教師は確かに美味しくレアではあるけど……だからといってそれに飛びつくかどうかはまた別の話。
職人としてのレオの考えは、腕さえ磨き続けていれば、それに見合った仕事は必ず巡ってくるというもの。
よって珍しい、珍しくない、という判断基準では仕事を選ばないんですね。
その判断基準で考えると……今のアルテはまだまだその領域に至っていないのは明らかで……。
アルテは考えに考え抜いた結果……ユーリに断りを入れることになるんですね。
アルテとしても「女」や「貴族」といったフィルターで、どうしてもまともな思考ができない状態でしたから……その点、レオの職人目線での仕事選びの判断基準はとてもシンプルでわかりやすい。
いざ断ってみれば、今回の案件は所詮喉にささった小骨レベル……例えがあんまり貴族っぽくないあたりがいかにもアルテらしいと思った。
持参金を取り戻せ! 師匠の娘・ルザンナ登場
レオのかつての師匠の娘、ルザンナが登場していましたね。
身重のルザンナはレオとは古くからの馴染みということもあり、弟子のアルテの存在にひどく驚くものの……ウマが合うのか打ち解けるのも早かった。
ルザンナは終始明るく振る舞ってはいたものの……彼女の状況は全然明るいものではなく、むしろ真っ暗。
流行り病で旦那を亡くしたルザンナは生まれてくる子供のためにも、旦那の実家に持参金を取り戻しに来たわけですが……逆に金に汚い女と罵倒され追い払われてしまうんですね。
この時代、寡婦への持参金の返却は常識だったものの……残念ながら揉めるケースも少なくないとのこと。
ルザンナの場合、亡くなった旦那はとてもいい人だったようだけど……旦那の親は金に汚く、口も汚いろくでもない人間だったわけですね。
このままでは路頭に迷うどころかお腹の子ともども共倒れ……。
ヴェロニカに相談したところ、誰か有力者に後ろ盾になってもらうことを考えるのですが……そこで思い浮かんだのが貴族のユーリだったんですね。
個人的には真っ先にウベルティーノが思い浮かんだんですけどね。
レオの師匠とは親友だったようだし……きっとルザンナの後ろ盾になってもらえると思うのだけど……ひょっとしてもう出てこないのかな(不安)
渡りに船な曲者ユーリ……最後は結局フィーリング
一度はアルテに家庭教師を断られたものの……全く諦める気のないユーリ。
アルテがダメなら師匠はどうだ? ということで、今度はレオに揺さぶりをかけることに。
職人としてのレオは揺るぎのない太い芯を持っているものの……アルテをダシにしたユーリの揺さぶりはレオ自身でさえ無自覚な意外な盲点を突いてくる……この貴族、かなり曲者ですね。
レオの揺さぶりに手応えを感じたユーリは、二の手、三の手と次々と布石を打つ気満々だったわけですが……布石の前にアルテ来ちゃった。
アルテは小細工抜きで真正面からルザンナの事を持ちかけたり、期間を限定したり、レオの元へ戻ることを承諾させようとしたりと、言いたい放題。
さすがのユーリもやんわりとキレる様子を見せるも、あくまでも他人のために動くアルテにはすっかり毒気を抜かれた模様……このあたりは気に入ってしまった弱みかも。
おそらくユーリにとって「絵のタッチ」「女性」「貴族」といった要素は副次的なものでしかなく……直感がすべてなんでしょうね。
自分が気に入ったものは姪も気に入る……ある意味これ以上の選考基準は存在しないかもしれない。
結局、最後はフィーリングなんですよね。
貴族の力を思い知れ
ルザンナが無事に持参金を取り戻していましたね。
アルテがフィレンツェに行くという条件のもと、ルザンナはユーリの後ろ盾を得ることになった結果……亡き旦那の実家は次々と取引先を失って四面楚歌な状態に追いやれていた。
そんな状況の中、にこやかな顔をして訪れるユーリはきっとろくな死に方しないと思う。
けれども、有力貴族による圧力の効果は絶大で……ルザンナは無事に持参金を取り戻し、アルテにレオのことを託して晴れやかな笑顔で旅立っていった。
いったん恋愛感情を脇に置いてるアルテは、ルザンナの意図をよく理解していないようでしたけどね。
ともあれ、ルザンナ親子が路頭に迷うことにならなくて、本当に良かった…。
アルテは離れていてもレオの弟子
最終的にアルテの家庭教師の一件は、アルテ個人としてではなく、レオの弟子として受ける形に落ち着くことに。
ルザンナのためにフィレンツェ行きを決意したのはいいものの……レオの元に二度と戻れないのはさすがのアルテも決心できない。
思い切って出戻りOKかレオに確認を取ったところ……レオの返事はもちろんOK。
それどころかレオの弟子として家庭教師を受注することになった……これで何の憂いもなくフィレンツェへと旅立てる。
例え離れ離れになっていても、アルテはレオの弟子なのです。
まとめ
アニメ「アルテ」第7話「ヴェネツィアの貴族」を視聴した感想について書きました。
今回は師弟ともども貴族のユーリに随分と振り回された感はあったものの……最終的にはルザンナを助けるため、逆にアルテから乗っかっていくという、奇妙ながらもどこか清々しい展開だったと思います。
ただ、個人的にはルザンナの一件はユーリではなく、ウベルティーノに頼ってほしかったなぁ……。
とはいえ、貴族の娘の家庭教師という新たな展開に心踊るのもまた事実……次回がとても楽しみです。
以上、アニメ「アルテ」第7話の感想でした!
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