「アルテ」10話感想!貴族としての覚悟を決めたカタリーナ

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アニメ「アルテ」観てますか?

 

アルテ 1巻 (ゼノンコミックス)

 

今回はカタリーナの晩餐会や、養育地でのカタリーナの過去、そして乳母の息子との再会などなど、カタリーナイベントがてんこもり。

 

そんな中、カタリーナの未来を大きく左右するアルテの勇気ある行動と、覚悟を決めたカタリーナに注目です。

 

 

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口止め晩餐会

 

 

カタリーナが招待してくれた晩餐会……そこで見せるカタリーナの笑顔はとても活き活きしたものでした。

 

表向きは「口止め」ということだったけれど……ユーリの家の料理人達と和気あいあいとテキパキと料理を作り上げる様子は、むしろ「口止め」とうよりはご褒美に近いものがあった。

 

そんなカタリーナが料理を作るきっかけになったのは、かつての養育地で病気のときに食べさせてもらったパン粥だったんですね。

 

そのことをきっかけに料理を作るようになったわけですが……そのこととは裏腹にカタリーナは貴族の振る舞いを蛇蝎のごとく忌み嫌っている。

 

パン粥は平民の食べ物であって、貴族から見たら口にすることなどまずありえない。

 

逆にカタリーナからしてみればそんな貴族の高慢さがひどく気に入らないんですね。

 

その事を語るときのカタリーナの目がひどく冷たいのがとても印象的でした。

 

 

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すべてはカタリーナの幸せのため

 

 

ユーリがアルテを雇った理由に思わず鳥肌が立ちましたね。

 

名目上はカタリーナの礼儀作法の先生とのことだったけれど……その実、本当の理由はというと、カタリーナの幸せのため。

 

アルテでさえも予想していなかった理由だけれど……その事実を聞かされたときのアルテの反応がもうわかりやすくてわかりやすくて……要するに100点。

 

基本的にアルテも人の幸せのためにこそ動く性格なもんだから……このユーリの回答は心の底から納得いくものがあったんでしょうね。

 

ユーリからカタリーナの事情を聞かされたアルテは、思っていた以上にカタリーナの置かれた状況の厳しさに面食らう一方で、なぜそこまで信用して話してくれるのかを疑問に思うんですね。

 

けれどもユーリの回答は簡単明瞭……ユーリはアルテを信じてるのではなく、アルテを選んだ自分の判断を信じてる……ある意味貴族らしい自身に満ちた回答ですよね。

 

でも、それならアルテも納得せざるを得ないわけで……。

 

養育地でのカタリーナの事情を知らされたアルテは多少の気まずさを抱えつつも、即座にユーリにネタバレされ、さらに申し訳ない気分になっていた。

 

情報を渡すだけ渡して放り出すスタイル……ユーリはにこやかな顔してるけど、その実超スパルタンなストロングスタイルなんですね。

 

でも、それもすべてカタリーナの幸せのため……がんばれアルテ。

 

 

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アルテの勇気と行動力に脱帽

 

 

アルテがカタリーナの両親に勇気ある反抗をしていましたね。

 

カタリーナにとっての実家は帰るべき家ではなく、ほぼアウェー……帰ったところで誰一人カタリーナのほうを見やしない。

 

実の父親はいつまでも礼儀が身につかないカタリーナを金のかかる厄介者としてしか見ておらず、実の母はそんな夫に何一つカタリーナのために意見しない…。

 

そんな二人に対し、アルテは胸がすくようなタンカを切るわけですね。

 

特に父親に対してのアルテの言いようはとにかく痛快……即座に解雇を申し渡されてもしょうがないレベルのものだった。

 

一方で、母親に対してはもう少しやんわりした口調ではあるものの……その実ずばりネグレクトを指摘するだけでなく、そのまま肖像画を描くのをすっぽかす。

 

そしてそのままの勢いでカタリーナを連れてジモのもとへ連れ出す暴挙……もうとにかく気持ちいいくらいカタリーナ・ファーストだった。

 

カタリーナの幸せのために、当たり前のように勇気と行動力を発揮するアルテ……もうほんと脱帽するしかありませんよ。

 

そしてそんなアルテの行動を見透かしたかのようなユーリの慧眼にも脱帽。

 

 

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貴族としての覚悟を決めたカタリーナ

 

 

ジモとの再会のおかげで、ようやくカタリーナは自らの進むべき道を見出していましたね。

 

アルテのいうように、今のカタリーナはとにかく中途半端すぎる状態……このまま両親の前で自分を偽り続けていても、カタリーナは絶対に幸せになどなれやしない。

 

一方アルテは同じ貴族ながらも、自らの意思で選択し、自らの意思で行動し、今の自分を手に入れた。

 

もちろん、苦しい事もたくさんあるけど、自分の意思で決めたことだから、アルテには何の後悔もありゃしない。

 

そんなアルテによって強引にジモのもとへと訪れたカタリーナは、やっぱり手紙の内容と同じように二度と会わないと拒絶される……。

 

けれども、それは決してカタリーナのことを忌避してのことではなく、家族のように大切なカタリーナに前へ進んでほしかったから。

 

生まれはどうしても変えられないし、苦しくても辛くても、とにかく前に進むしかない。

 

そしてジモはその言葉どおり、自分の人生を生きている……じゃあ、カタリーナはどうなのか?

 

確かにカタリーナの境遇はツライものはあるけれど……今のカタリーナは貴族である自分と向き合うことを拒否している……これでは努力してるとはいえない。

 

今のカタリーナにとって、これほどしっくりとくる説得はなかったでしょうね。

 

かなりの荒療治にはなったものの……ジモとの再会は、カタリーナに新たな目標を作ってくれた……貴族として立派に成長したらまた会ってくれると約束してくれましたからね。

 

それから3日間、カタリーナは寝込んでしまい、アルテは解雇の危機にさらされるも……カタリーナは両親の前で貴族令嬢にふさわしい振る舞いを見せて、アルテの解雇を撤回するようお願いするなど、まるで別人のようになっていた。

 

そんなカタリーナの振る舞いに父は激怒するも……母ソフィアは結婚して初めて夫に対して意見をして、その後もまったく手の震えが止まっていなかった。

 

彼女もまたアルテの言葉についてずっと考えていたんですね。

 

そしてソフィアとカタリーナがようやく親子としての関係を構築し始めるんですね。

 

まだまだぎこちないながらも、この一歩は二人にとってはとてつもなく大きいし、個人的にはこのシーンをぜひともユーリにも見てほしかった。

 

カタリーナの貴族としての覚悟、お見事だったと思います。

 

 

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まとめ

 

アニメ「アルテ」第10話「カタリーナの晩餐」を視聴した感想について書きました。

 

今回のお話でカタリーナの状況がすさまじく変化しましたね……それもめちゃくちゃいい方向に。

 

アルテも随分と危ない橋を渡ったものの……ユーリの采配の妙もあって、なんとかいい形に結びついて、見ているほうとしてもとてもホッとしましたよ。

 

あとはカタリーナと父親の関係がどこまで修復できるのか……あるいはできないのか。

 

次回がとても気になります。

 

以上、アニメ「アルテ」第10話の感想でした!

 

アニメ『アルテ』感想一覧 2020年4月~6月

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