アニメ「不滅のあなたへ」観てますか?
前回の第2話では一気に登場人物が増えることに比例して、一気に情報量も増え、とてもにぎやかなお話になっていましたね。
少年の姿に変化したとはいえ、中身はレッシオオカミのジョアンのメンタルのまま……まだまだ人間としては程遠い存在であることが露呈していましたね。
というわけで、今回はアニメ「不滅のあなたへ」第3話「小さな進化」を視聴した感想について書きますね~。
フシのフーちゃん
マーチが少年の姿をした「球」に名前をつけていましたね。
不死身のフジちゃん……ではなくフシのフーちゃん。
フシを餌付けしただけでなく、名付け親にまでなってしまったマーチ……これでもう名実ともにオカンですね。
といっても名付けられた当人はそんな認識はまったくないんですがね。
フシの意思についてはまだまだ未知数な部分はあるものの、フシにとってのマーチという存在は、ジョアンにとっての少年くらいの重みはあるんじゃないでしょうか。
残念ながらマーチは再びハヤセに捕らわれることとなってしまうんですよね。
その際、マーチはフシに「ありがとう」と感謝の言葉を述べるのですが……この言葉が終盤にきれいにつながるのがたまらない。
とりあえず3話目にしてようやく「フシ」という名前を正式にゲットしたことを喜ばしく思いました。
上司がバカなら部下もバカ
ハヤセとその部下たち……個人的には登場してそうそう「コイツラキライ」と認定することになったわけですが。
今回はそんな「キライ」に輪をかけるようなシーンがいくつ描かれていましたね。
中でも目についたのがハヤセの部下たちの中途半端な報連相。
まずはフシの件ですね。
マーチを発見した際に不死身の化け物ことフシが一緒にいたのは一目瞭然だったはずなのに……当のフシに対し何かしら尋問するわけでもなく、黙ってそのまま別れてしまったわけですが。
別れてしばらく立ってから「化け物」だなんだと騒ぎ立てるのは一体どういう了見なのか?
また、オニグマと遭遇した部下に関しても、まずは簡単にでも状況報告するべきところを、断片的すぎるにも程があるような中途半端なこと言いよるし。
そんなアホな部下たちの上司であるハヤセはというと、マーチに睡眠薬入りのまずいオヤツを食べさせて、そのまま生贄の祭壇に身動きできないようマーチを縛り付ける……そしてさり際に「今回の任務は疲れた」などとほざくわけですね。
お前、山の中歩いてただけやんけ。
しかも、自分と入れ替わりに祭壇へと向かうフシに全然気づいてなかったし。
上司がバカなら部下もバカ……ハヤセと不愉快な仲間たちにはさっさと退場してほしいものです。
パロナの執念に敬服
マーチを助けんとするパロナの執念にはただただ敬服するしかなかったですね。
たとえ木に縛られても隠し持っていた暗器で虎視眈々と脱出の機会を伺い続け、オニグマと遭遇した際には身軽な身のこなしで弓矢を拾って即座に応戦。
残念ながら弓矢の腕はハヤセの部下にも劣る程度……刺さらずにポイーンって感じで簡単に弾かれていた。
オニグマの追跡から逃れる際、崖から転落するも、運は彼女に味方したのか。
落下した先は偶然にもマーチが転げ落ちたあの沼地……マーチの痕跡をたどる中、偶然にもフシと初邂逅。
とはいえ、今のフシには言葉なんてまったく通じない。
そしてマーチが縛られた祭壇にたどり着くわけですが……迫りくるオニグマを前にしながらも、決してマーチをあきらめない姿勢に、再度感服させられましたね。
本当に大切なモノを守り抜こうとする気概……弓の腕は下手くそだけど、彼女の心の強さは間違いなく本物だと思った。
ぜひともフシには彼女の心の強さを学んで欲しいところです。
ジョアンなフシ vs 巨大オニグマ
オニグマとフシの戦いが壮絶でしたね。
意思があるのだかないのだかわからないフシが、どのようにしてオニグマと対決するにいたるのか?
そうなることはわかってはいても、フシの成長の様子からはまだまだその過程に必要となりそうな要素が欠けているように思われたものの……。
一度オニグマにやられた経験から、フシはオニグマをちゃんと敵として認定していたんですね。
そんなシチュエーションをハヤセが整えたのは少々癪にさわるところでしたが……この両者の戦いは予想の斜め上をいく内容でしたね。
オニグマに首から上を食べられても、フシの体は沈黙することなく……驚くべきことにレッシオオカミのジョアンの姿へと変身する。
ジョアンっ!
もう二度と見られないと思っていたジョアンがまた見られるとは!
ここからのジョアンの戦いが、それはもう凄まじい。
オニグマとの大きさの比率はさらに開いてしまったものの……全力で敵意を剥き出しにするジョアンの戦いっぷりは、野生の猛々しさがほとばしっていましたね。
執拗にオニグマの鼻を狙って噛みつき続けるジョアンに対し、オニグマはその痛みに怒り狂いながらジョアンの体を爪で切り裂く。
ジョアンの体はその度に激しく損傷するのですが、フシの不死身の力によって即座に修復してしまう。
壮絶な我慢比べ。
とはいえ、さすがのオニグマも不死身のジョアンには叶わなかった。
最後はジョアンの執拗な噛みつきがオニグマの巨体を沈めてた。
まさかのジョアン姿でのオニグマ戦……あまりにも予想外すぎる展開に驚かされる一方で、ジョアンの活躍に大いにテンションがあがるワンシーンだったように思います。
野心だけは立派なハヤセ
フシの力を見ていたハヤセが、よからぬことを企んでいるようでしたね。
マーチやパロナに対するハヤセの仕打ちは、しきたり上のこととはいえ、個人的には到底看過できるものじゃない。
おそらく生贄の儀式はオニグマ相手のものだったことから、今回フシがオニグマを倒したことにより、この儀式はもう必要なくなるはず。
にも関わらず、今回の一件、ハヤセはすべて隠蔽することに決めるんですね。
本来ならば上に真っ先に報告するべき案件だろうに……この女、野心だけは立派に持ってるんだな。
ともあれ、マーチとパロナが無事生きながらえたのは僥倖だった。
結局現段階のマーチとパロナには、ハヤセの提示した選択肢に従うしかなく……おそらくはフシもそのまま連行されてしまうんでしょうね。
個人的にはハヤセの野心がダメになる瞬間に期待が高まるところです。
その姿で「ありがとう」言うんかい!
オニグマに見事勝利したジョアン姿のおフシさん……はじめて人の言葉を口にしていましたね。
ただ、そのシチュエーションがちょっといただけない。
オニグマを倒した後、ジョアンはマーチのもとへと近づいていくわけですが……。
事情をしらないパロナからすると、はっきりいってジョアンの存在はオニグマとそんなに大差ない。
一方でマーチのほうはというと、ジョアンが果実をむしゃむしゃと食べる様子を見て素直に喜んでいましたね。
この時点ではフシ=ジョアンという認識はないんだろうけど……果物を貪り食べる姿は笑ってしまうくらいそっくりだった。
ジョアンかわいい。
そんなジョアンを見て心和まされていたところ……なにやらジョアンの様子が少しおかしい。
そしてジョアンは言った。
そのままの姿で「ありがとう」と。
……今、言うんかい!
レッシオオカミのまま言うんかい!
フシの行動はほんと読めない。
なにせまったく空気読んでませんからね。
もう次回の気になってしかたがない。
以上、アニメ「不滅のあなたへ」第3話「小さな進化」を視聴した感想でした!
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