アニメ「ヴィンランド・サガ」観てますか?
今回はアシェラッド兵団でのトルフィンの成長が丁寧に描かれています。
タイトル「旅の始まり」にもある通り、トルフィンの物語はまだまだ始まったばかりです。
トルフィンは一線を超えた
アシェラッド兵団に身を置くことになったトルフィン、今回のお話でとうとう一線を超えてしまいましたね。
父トールズから受け継いだ短剣を何度も何度も相手に突き刺すシーンは、見ていて胸が苦しくなりました。
父トールズの仇を取るためには、手柄を立てなければならない。
手柄を立てるためには人を殺さなければならない。
けれどもその行為は父トールズの願いとは真逆にある。
しかも手柄は仇であるアシェラッドに利するという。
そんな矛盾だらけの状況の中においても、トルフィンは戦い続けることを辞めない。
なぜなら今のトルフィンは「復讐」のためだけに生きているから。
トルフィン、二刀流開眼
アニメ版「ヴィンランド・サガ」は原作と違って、時系列をコツコツと順番に追っていく形で作られています。
だからトルフィンがだんだん強くなっていく過程が原作よりもわかりやすいように感じますね。
またアクションシーンに関して言えば、原作でも迫力十分でメチャクチャ面白いんですけど、アニメだとさらにちょっとした動きまで細かく再現してくれたりするので、トルフィンの動きをより深く理解できていいですね。
特に二刀流に開眼してからのトルフィンの動きはアニメだと本当に映えますよね。
徐々に髪も伸び、声変わりもし、成長すると同時に、戦士としてもだんだん強くなっていく様子も丁寧に描かれていて、アニメ「ヴィンランド・サガ」、今のところかなり好感度高いです。
斥候トルフィンの苦悩…恩は仇で返す
斥候として忍び込んだ先のイングランド人の母娘のエピソードは見ていてホントつらかった。
トルフィンが傷を負い、川で気を失っていたところをイングランド人の母娘が助けてくれるんですけど、親切にされればされるほどトルフィンも視聴者も胸が苦しくなるという地獄のエピソード。
特にこの母親がかなり出来た人なだけに、余計につらくなってしまうという。
こんな状況で出会わなければ、この母娘とはメチャクチャ仲良くなれてたと思うんですよね。
トルフィンの本当の姿を知ったときの、あの母親の涙……つらたん。
いっぽう、トルフィンもここにいたるまでに様々なつらい状況を経験してきていたんでしょうね。
一度深呼吸した次の瞬間にはすっかりと平常心を取り戻し、上陸したヴァイキング達に合流してましたし。
確かにトルフィンはトルフィンで苦悩していたことには違いないんだけど、物事を割り切って思考を切り替える術を身に着けなければ、戦場では生き残れないことを学んできたのでしょう。
ただ、最後に映し出された「壊れたクシ」を見たときは、ただただ残酷で悲しかったです。
ヴァイキングの日常
アシェラッドが率いるヴァイキング達は、ときに海賊、ときに傭兵として戦ったりするんですけど、あくまでも職業として割り切っているところがあるのか、あまり憎しみを引きずらない、というか持たないような印象を受けますね。
確かに彼らの行為は残虐そのものなんですけど、別に恨みがあるからやっている、というふうには見えないんですよ。
それにトルフィンに対する彼らの態度も、特に因縁めいたこともなく、単純に面白いガキがいる、くらいの認識のようですし。
イングランド人に襲撃を受けたときも、腹ごなしにちょうどいい、といってまるで食後の運動でもするかのように人を殺しに行ってましたし。
だから彼らにとって「人を殺す」ことや「略奪」することはただの「日常」に過ぎないのでしょうね。
まとめ
アニメ「ヴィンランド・サガ」第6話「旅の始まり」を視聴した感想について書きました。
今回はアシェラッド兵団でのトルフィンの成長を描いていましたね。
復讐に囚われたトルフィンは、父の仇を取るため、数々の矛盾を抱えたまま人を殺し続けるわけなんですけど、タイトルが「旅の始まり」となっているように、トルフィンの旅はまだまだ始まったばかり。
2019年8月現在、原作マンガのほうもメチャクチャ旅の真っ最中…トルフィンの旅は本当に長くて辛い。
だからこそ見応えがあるんですけどね。
次週もとても楽しみです。
以上、アニメ「ヴィンランド・サガ」第6話の感想でした!
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