アニメ「ヴィンランド・サガ」観てますか?
今回は3話一挙放送のうちの第2話「剣」を視聴した感想について書きますね~。
不吉な使者・フローキ登場
今回はヴィンランド・サガという作品において、最も深い因縁を持つ人物・フローキが登場します。
北海最強のヨーム戦士団の小隊長として、トールズを呼び戻しに来たわけなんですけど、フローキの真の目的はトールズの殺害。
そのために、ならず者のヴァイキングの集団を統率するアシェラッドを金で雇うなど、戦士というよりは策士といったほうがいいかもしれない。

戦士としての実力はよくわからん
また、トールズを戦場に呼び戻すにあたり、ヨームの戦士たちを使って、それとなく村を包囲するなど、やり口が汚い。
フローキという男の存在はトールズ達家族にとっては、ただただ不吉の象徴にでしかないんですよね。
そのことを本当に理解しているのはトールズとヘルガ、そしてレイフの3人くらいのものでしょうか。
もしもフローキが現れることがなければ…ヴィンランド・サガという物語は生まれなかったのかもしれませんね。
荒ぶるトルフィン…だって男の子だもん
村への報復を恐れたトールズは、結局フローキの要請を受け入れるしかなかった。
戦争に湧く村の男たちと、うなだれるトールズの対比がただただ悲しくて印象的でした。
そして残念なことにトルフィンも触発されてメチャクチャ荒ぶってるし。
子供達の戦ごっこでは、手加減なしで全力でぶっ叩き、相手の腕の骨を折ってしまう。
トルフィンは元々、早く大人になりたい願望が強いもんだから、戦争なんてこれ以上ない格好の口実でしかないんでしょうね。
ましてや父のトールズはヨーム戦士団の大隊長をつとめたほどの強者…影響されないほうがおかしいのかも。
おそらくトールズの小さいころもトルフィンと同じように荒ぶってたんじゃないのかな。
顔は母ヘルガ似だけど、きっと中身はトールズに似たんでしょうね。
本当の戦士とは…トールズの究極の答え
荒ぶるトルフィンは本物の剣が欲しくて、自宅を捜索するんですけど、そんな中見つけてしまったのが、かつてのトールズの装備の数々。
短剣を鞘から取り出し、その美しさに見惚れていたところ、父トールズの手がむんずと短剣を握りしめる。
血が流れるのも構わぬまま、トールズがトルフィンに聞かせた言葉には、「ヴィンランド・サガ」という作品における究極の答が詰まっていた…。
トールズ
お前に敵などいない
誰にも、敵などいないんだ
傷つけてよい者など、どこにもいない
ヨーム戦士団の大隊長として大勢の人間を殺し続けてきたトールズが、ヘルガを得て、ユルヴァを授かった末に得た答え。
けれども、今の子供のトルフィンにはそんな父の想いは届かない。
しかも、翌日には自身も戦に出ていくという矛盾もある。
結局、トールズの心を真に理解できる者なんて、他にはいないんでしょうね。
本当の戦士の心は、本当の戦士にしかわからない。
トルフィンが父の心を真に理解するには、まだまだ時間がかかりそうです。
アシェラッドも登場
第2話のラストにて、アシェラッドも登場。
残虐な遊びに興じる手下たちのことは見ていて胸糞が悪くなるんですけど、彼らのボスであるアシェラッドは「ヴィンランド・サガ」の中においても屈指の名キャラクターだと思います。
この時点でのアシェラッドは、フローキからトールズ殺しを請け負うことから、敵方であることには間違いありません。
しかし、物語が進むにつれて、アシェラッドの立ち位置は目まぐるしく変化します。
アシェラッドは、強さだけでなく、内面の多様性や、思想的な部分においても、かなり惹きつけられるものがあるんですよね。
またCVも内田直哉さんということで、アシェラッドという人物をよく吟味した上でのキャスティングだな~と強く感じました。
アニメ版のアシェラッド、なかなかいいですね。
まとめ
アニメ「ヴィンランド・サガ」第2話「剣」を視聴した感想について書きました。
フローキやアシェラッドといった人物達の登場により、トールズの過去の負債が次々と表出、いよいよ激動の物語が動き出しましたね。
平和だった村も戦争に巻き込まれることとなり、本当の戦士・トールズの苦悩と、盛り上がる村人達とのコントラストがとても印象的でした。
また、トールズが息子トルフィンに語った「敵などいない」「傷つけても良いものなどいない」という言葉は、ヴィンランド・サガという作品において、とても重要な意味を持ってきます。
この序盤の話を久しぶりに見ることで、ヴィンランド・サガという作品の深さを改めて実感した次第でもあります。
第3話も早く見なくちゃ。
以上、アニメ「ヴィンランド・サガ」第2話の感想でした!
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