アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ(ダンまち2)」観てますか?
今回はアイシャとベル君、二人のジレンマがぶつかり合います。
春姫と殺生石
春姫は殺生石に捧げるための生贄だった……そしてこのことは春姫自身も知っており、本人も受け入れている。
ヘルメスも仕事とはいえとんでもない代物を運び込んでくれたものですよね。
狐人の魂を封じ込めること前提のとんでもアイテムだと分かっていて引き受けてるから尚たちが悪い。
ことの発端であるイシュタルにいたってはもちろん論外…というか、格上のフレイヤ・ファミリアに戦いを仕掛けるのなら、もっとまっとうな手段でのパワーアップを図ればいいのに。
いっぽう、春姫は春姫でなぜこんな理不尽な状況を素直に受け入れてしまっているんだろう?
英雄譚についてベル君と語っている時は本当に楽しそうにしていたけれど、いざ自分のこととなるとすべてにおいて諦めてしまっていますよね。
でも自分以外の人の事となると、命の危険があるにも関わらず、助けようとする強さと優しさを持っている。
なぜそこまで自分のことをないがしろにしてしまうのか?
父親に勘当された原因になにかあるのかもしれませんけど、自分の死を受け入れてしまっている姿にはもどかしさを感じてしまいます。
だけどそれ以上に庇護欲をそそる可憐な魅力があるんですよね。
殺生石……名前のとおり本当ろくでもない代物ですが、ぜひとも春姫の生贄の儀式は全力で阻止して欲しいものです。
アイシャのジレンマ
今回の話を見る限りでは、少なくともアイシャは春姫の味方であることだけは間違いなさそうです。
「ある娼婦の話」でアイシャが壊した「大切な石」というのは殺生石のことだったんじゃないでしょうか。
春姫のことが「嫌い」と言っていたのも、おそらく半分はウソだけど、半分は本当なのでしょう。
きっとアイシャは春姫のことを助けたかった。
だけど春姫は自分の命をすでに諦めてしまっていた。
生きようとしない人間を本当の意味で助けることはできない。
助けたいのに助けられない…そんなもどかしさからきっと「大切な石」を壊したんでしょうね。
おそらく春姫が「生きたい」「助けて」と一言でも言えば、アイシャは命をかけて春姫のことを助けてくれたんじゃないでしょうか。
でも、イシュタルに「魅了」されてしまった今となっては自分自身の力で春姫を助けることはできない。
アイシャがベル君に春姫が死ぬという事実を話したのは、ベル君を焚きつけるため…自分では助けられない春姫を助けさせるため。
そしてもう一つは「今夜死ぬ」という事実を春姫に改めて認識させ、ダメ元でもいいから「生きたい」と思わせたかったんじゃないでしょうか。
アイシャができるイシュタルへの抵抗はこれが精一杯……この思い、届くといいなぁ。
ベル君のジレンマ
ベル君、危うくフリュネにぶっ壊されるところでしたが、春姫のおかげでなんとか童貞を守ることができた。(よかった)
とはいえ、殺生石のことや儀式のこと、そしてイシュタル・ファミリアがフレイヤ・ファミリアに戦争を仕掛けることを知ったベル君は、春姫の救出の是非の葛藤に悩む事になってしまうんですね。
春姫は助けたい。
けど戦争はしたくない。
ベル君らしい最もな葛藤だと思います。
今回の場合、ウォーゲームのような穏便な手段は使えそうにもありませんし、まともにやり合うにしてもファミリアの規模があまりにも違いすぎる。
さらに春姫のレベル・ブーストはアイシャとの戦いでも体験済み…。
これは本当に決断が難しい案件。
だけど春姫の生贄の儀式が行われるのは今夜。
今は逃げるのも仕方ないかもしれないけれど……ベル君にはぜひとも春姫救出という決断を下して欲しいものです。
オスになれ、ベル君。(童貞は守ってもいい)
まとめ
アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ(ダンまち2)」第8話「殺生石(ウタカタノユメ)」を視聴した感想について書きました。
春姫と殺生石、アイシャとイシュタル、そしてフレイヤ・ファミリアとの戦争…などなど、今回の案件、ベル君と命の二人だけで抱えるにはあきらかに問題が大きくなり過ぎてしまいましたね。
単純にダンジョン潜って、お金稼いで、身請け…という目論見は完全に潰えてしまった。
かといって戦争してまで春姫を助け出す覚悟も定まらず……。
決断を下せず迷う今のベル君はヨワヨワのただの童貞でしかない(こともない)。
次週がとても気になるところです。
以上、アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ(ダンまち2)」第8話の感想でした!
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