ドラマ「グランメゾン東京」観てますか?
今回はいよいよ最終回。
今までの人間模様が見事に収束していくさまがとにかく圧巻。
尾花は倫子さんだけでなく、すべての登場人物に注目です。
復活の丹後
丹後(尾上菊之助)がgakuに返り咲いてましたね…やっぱりグランメゾン東京には来なかったか。
結局ティザービジュアル通りにキレイな形に収まったわけですが…こういう展開は大好物…丹後株も爆上がりですよ。
戻ってきた柿谷(大貫勇輔)を含む他のシェフたちも心を入れ替え、あの江藤オーナー(手塚とおる)でさえも別人のように変わってマジビックリ。
クーデターに次ぐクーデターで大雨降って地固まりまくったレストランgakuは、グランメゾン東京の好敵手としてふさわしい存在へと生まれ変わった。
それにしてもあの新しいシェフとスーシェフはいったい何だったんだろう…?
お店を荒らすだけ荒した挙げ句、自主退職するだけでなく自主退職金までゲットして颯爽と去っていってたな……そんなんで次の働き口見つかるのか?(知らんけど)
ともあれ丹後の復活劇はスピーディーかつインパクトもあって、とても胸躍る展開だった…おらワクワクすっぞ。
やっぱりいい婚約者だ…
蛯名美優(朝倉あき)…やっぱりいい婚約者だった。
しかも今回は松井萌絵(吉谷彩子)との直接対決(?)ということもあり、少しハラハラしたものの……萌絵のぶっちゃけ本音トークのおかげもあり、二人お友達になっちゃいましたね。
横で葉っぱ食べてたおじさん(木村拓哉)も、狙った上でこの二人を引き合わせたんでしょうけど……まんまとうまくいっちゃったな。
中でも印象的だったのが、美優が画鋲の件を告白したことでしょうか……その時の萌絵の返しもとても秀逸で、見ていてとても晴れやかな気分になりました。
このあと祥平と電話で話す美優の姿を見て、本当に良い婚約者だな…と改めて実感した次第です。
リンダリンダ
リンダ(冨永愛)がとっても良い役割を果たしてましたね。
最初はミシュランの審査員をグランメゾン東京に行かせないように働きかけていたものの、アポイントという言葉の意味を知らないおじさんの熱意に負け、グランメゾン東京に赴くわけですが…。
リンダがコースメニューを食べるごとにだんだんと表情が和んでゆき、やがて感動を流す描写はとにかく見事としかいいようがなかった…しかもセリフなしですよ。
食べる所作と表情だけでここまで表現できるとは……おいしい食事に言葉はいらないんですね。
そんなリンダだからこそ言葉に力が宿るんでしょうね……食べ終わったあとに述べる正直な感想が本当に嬉しくなる。
そして最終的には自分の社会的立場よりも、一流のフーディーとしてのプライドに殉じるわけですが……とにかく最高にカッコよかったですね。
リンダ役に冨永愛をキャスティングしたのは大正解だったと思います。
全員覚醒…悪い人はいなくなった
なんか最終回に来て、全員覚醒した感がありましたね……そして悪い人はみんないなくなった、みたいな。
gakuの丹後、柿谷、江藤オーナーに始まり、美優や萌絵、そしてリンダなどなど、登場するほとんどの人物が覚醒してましたね。
悪い膿をすべて出しきって、すべてに決着をつけてしまう……これら一連の流れが次から次へと畳み掛けてくるもんですからとにかく爽快なんですよね。
今までの積もり積もったストレスが一気に解消されるような感じでしょうか。
そして気がつくと悪い人はどこにもいなくなってた。
個人的に一番驚いたのは江藤オーナーの変わりっぷりでしょうか。
もうあのエセ関西弁が愛おしくてしかたがない(笑)
好敵手にも程がある
生まれ変わったgaku、生まれ変わった江藤オーナー、そして生まれ変わった丹後……ちょっと好敵手にも程があると思った。
江藤オーナーが峰岸さん(石丸幹二)にしつこくしつこくお願いに上がる姿や、グランメゾン東京から受けた借りについて素直に告白する姿にはとても好感が持てた。
特に「丹後シェフと心中しますよ」と言う謙虚な姿には本当に驚かされましたね。
とはいえ「グランメゾンが心配」と言ったときのあの表情はミスリードにも程があると思ったけど……基本的に悪人顔だからなぁ。
一方で丹後シェフはグランメゾン東京がピンチの際に食材を自ら届けて借りをチャラにしようとするなど、ライバルとしてのプライドと本来持つ高潔さをしっかりと見せつけていましたね。
尾花も口では悪く言ってるものの、心ではライバルとしてしっかり認めてるのがいいですよね。
最終話にしてようやく真のライバル関係が完成したように感じました。
尾花 vs 倫子!
尾花と倫子さん(鈴木京香)の魚料理を巡る料理対決……素晴らしい展開でしたね。
尾花がマグロ料理に頑なにこだわり続ける中、倫子さんは独自に魚料理を試作し続けるわけですが……尾花が倫子さんの料理を食べた時のリアクションがとにかく印象的なんですよね。
第1話で尾花の料理を食べて倫子さんが感動するシーンがあったんですけど…今回は完全にその逆バージョン…しかも最終回でですよ。
眼に涙を浮かべながらも料理の感想については一切述べない…けれども見るからに倫子さんの料理に心揺さぶられてるのが良くわかる…グランメゾン東京の中での木村拓哉最高の演技だったんじゃないでしょうか。
また、三ツ星の審査員に対して倫子さんが自分の料理を強引に押し通すシーンもいいんですよね。
尾花が怒って出てっちゃうのには驚いたけど……これがまた最高の伏線になってるんだなぁ…。
尾花と倫子の料理対決……最高に良かったです。
三ツ星ゲットだぜ!!!
グランメゾン東京…三ツ星取ってましたね!
前回のトップ50の一件もあったもんですから、gakuとどちらが三ツ星とるのかハラハラしながら見てたわけなんですが……発表された瞬間はとても嬉しかったですね。
グランメゾン東京の面々が歓喜に湧く姿も良かったけれど、廊下で目頭を熱くする尾花の姿には思わずもらい泣きしてしまいました。
gakuの丹後と江藤オーナーは残念ではあったけれど、負けて尚潔い姿を見せる二人を見てますます好感度が上がっちゃったよ。
きっと星が一つも取れなかったのは例の退職した二人が原因なんだろうな…。
受賞時の倫子さんのスピーチはとても心打つものだったし、みんなの過去をダイジェストで流す演出はとてもずっこいと思った。
何より倫子さんと尾花の目があった瞬間がとにかくたまらんかった……もうこれ京野じゃ勝ち目ないで。
ともあれ、グランメゾン東京、めでたく三ツ星ゲットだぜ!!!
尾花の真意
尾花の真意がなんだかとてもいじらしかったですね。
今回の尾花は倫子さんに自信を持たせるべくあえて壁役を買って出ていたわけですが…倫子さんの魚料理を食べた時、尾花は泣きたくなるほど嬉しかったんですね。
『死ぬほど美味かった…すげえ』
すげえ褒め言葉出た。
それと同時に自分の存在が一番邪魔になることも自覚していたわけで…その結果、祥平に後を任すことにしたんですね。
料理に関する尾花の采配は相変わらず鬼だ……そしてちょっぴりいじらしい。
とはいえ倫子さんはそんな尾花の予想を遥かに超える成長を見せつけたわけですから、結局どっちもどっちか…。
それにしても二人のおじさんとおばさんが抱き合う姿がこんなに尊く見えるなんて……木村拓哉と鈴木京香のキャスティングの強さを感じる。
ステキな大団円…満足度が高すぎる
三ツ星とって終わり…ではなく、エピローグについてもガッツリと描いてましたね。
相沢(及川光博)はアメリと嫁が帰ってきた。
丹後は江藤オーナーのエセ関西弁を辞めるように忠告するも却下されて「なんでやねん」
美優パパも三ツ星で懐柔に成功し祥平と美優の関係は超良好。
美優と萌絵の女の友情も絶賛継続中でホッコリ。
京野(沢村一樹)は栞奈(中村アン)に倫子の件でイジられてた…フラグ?
倫子さんは尾花の新しい職場へ行くものの、そこはフランスの師匠じゃなくて日本の師匠の店だった…こっちの師匠の店かーい!!
そして尾花は新たな野望を口にする……尾花と倫子の夢はまだまだ始まったばかり。
料理の星の数は無限大……世界中の星をかっさらわんとする二人の野望に期待せずにはいられない。
ここまでステキな大団円ってなかなか珍しいですよね…見終わったあとの満足度が高すぎる。
ドラマ「グランメゾン東京」…最初から最後までとにかく楽しめるドラマでした!
以上、ドラマ「グランメゾン東京」第11話(最終回)の感想でした!
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