アニメ「ゴジラ S.P<シンギュラ・ポイント>」観てますか?
前回の第2話は、はじめてお披露目となったOPとEDに興奮し、大量に発生した電波怪獣ラドンの空前のブームや、メイのAIペロ2の活躍などなど、第1話に引き続き大満足のお話となっていました。
そして今回の第3話では、ついにあの天才達が初コンタクト。
というわけで、今回はアニメ「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」第3話「のばえのきょうふ」の感想について書きますね~。
赤い砂と山本局長
無数のラドンに付着している「赤い砂」……これが何を意味するのかはわかりませんが、ビジュアル的にはまさに不吉の凶兆といった感じでしたね。
大量発生のラドンは、初期型よりも小型化され、形状も少し異なるものの、電波怪獣の名のとおり、人間の生活によって発生するあらゆる電波を求める傾向がより顕著になっているようだった。
よくよく考えると、今の生活において電波は切っても切り離せない重要な生活基盤の一つとなっており、ある意味ラドンは人類の天敵とも言えるかもしれない。
ただ、この異常事態において、一人だけ妙に落ち着いているのがミサキオクの山本局長。
赤く染まった空や、数々のラドン報道を見ても、山本局長は表情ひとつ変えることなければ、言葉を発することもない。
なんだか今起こっている事象を静かに見守っているようにも思えてくる。
1話目ではちょっとワクワクしながらゴジラと思しき骨のもとへ佐藤を案内してたのに。
ラドンの大量発生を早くから予想していたおやっさんとはまた違う意味で、山本局長もまた今回のことをあらかじめ知っていたのはほぼ間違いないと思う。
シンギュラリティー後の世界
前回の第2話ではペロ2の活躍が目覚ましい活躍を見せていましたが、今回はそれに加えてユンのAI・ユングも限定的ながら絶妙なサポートをしていましたね。
社をあげてラドンの電波誘導に乗り出すも、おやっさんはバスの中に閉じ込められ、ユンとハベルはかろうじて建物内へと避難せざるを得ない状況になってしまう。
電波を使えばラドンに見つかってしまうため、AIのユングも本領を発揮できない。
オフラインかつPCほどの演算能力がないスマホという限られた状況ですからね。
とはいえ、ユンの天才的なひらめきに応じ、ユングは的確な演算を実行。
ラドンの発する周波数を特定したり、ペットボトルを3Dスキャンしたり、それに応じた図面を生成するなど、人間では絶対に不可能な仕事量をものの数分の間にこなしてた。
一方で、ペロ2のほうは、ラドンの赤い砂で洗濯物の心配をするメイのために、自宅周辺の監視カメラのハッキングを試みる。
そしてたまたま発見したオオタキファクトリーの作業ロボットを「移動型カメラ」として乗っ取ってしまう。
おやっさんの言いつけどおり、しっかりと戸締まりしていたサトミさんは、ロボットの中身をユングと勘違い……親切にシャッターを開いてペロ2を送り出したあとで、違和感に気づいてた。
そしてユンがラドンに追跡され絶体絶命のピンチのところ、これ以上ないタイミングでペロ2が「やったるぞー!」とドッグファイトに突入するという。
残念ながらペロ2操るロボットはラドンの群れの餌食となってしまうものの……ユン達を逃がすには申し分のない役割を果たしてくれた。
ユングとペロ2……この二つ(二人?)のAIがなければ、今頃ユン達の命はなかったかもしれないし、メイは李博士の目に止まることもなかったと思われる。
おそらく冒頭での意味深な会話も複数のAIによるものと思われるし……何よりタイトルに「シンギュラポイント」とついてる時点で今回の作品、実はAIに焦点が当てられた物語なんじゃないでしょうか。
ちなみに、AIが人類の頭脳を超えるとされるいわゆる「シンギュラリティー」の予想時期は当初「2045年」と言われていたものの……現在では「2029年」とも言われています。
そして「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」の西暦は2030年。
冒頭でのAI達の会話の中でも「特異点」について触れられている……ひょっとしたら作中の世界は「シンギュラリティー」後の世界が描かれているのかもしれませんね。
はじめての出会いはオンラインから
ついにユンとメイが初コンタクトを取っていましたね。
といっても、オフラインでの対面ではなくネットを介してのオンライン……それもペロ2のロボハッキングがきっかけとなっているのですから、まさにAIさまさまですよ。
メイがロボットを壊したことを謝罪する一方、ユンは命を助けられたことに感謝を述べるにとどまらず、困ったことがあったら力になると言葉をかける。
ユンってただの天才というだけでなく、行動の根底に常に「人助け」があるんでしょうね。
だから、最初にラドンと遭遇したときも子供をしっかりかばっていたし、おやっさん達を助けるために即席で鏑矢を作り出したり……なにしろ自身が開発したAI「ナラタケ」を無償提供しちゃうくらいですしね。
そんなユンだからこそおやっさんの理念に共感し、オオタキファクトリーに籍を置いているのでしょう。
そして、今回もユンの天才ぶりは健在。
即席鏑矢の作成に至る過程はもちろんのこと、メイが投げかけた「アーキテクト」に関する質問にもスラスラと答えてしまう……この天才、まったく底が見えませんね。
また、ユンほどではないんでしょうけど、メイも李博士に目をかけられるほどの天才……今回は残念ながらオンライン上でのチャットにとどまる接触だったものの、早く両者が出会う場面が見たいですよね。
ゴジラ登場?
今回は最後の最後に海中を高速移動するゴジラらしき巨大生物が登場していましたね。
その形状は二足歩行するおなじみのゴジラではなく、古史羅図に描かれたものに酷似しており、ラドンと同様に赤い砂をまとっているようでしたね。
おそらくミサキオクの地下にある骨のゴジラとは別の個体になるのかな?
ひょっとしたら、ラドンと同様にあのタイプのゴジラもたくさん存在しているのかもしれない。
登場時に毎度おなじみのBGMが流れていたから、ゴジラであることには間違いないでしょう。
BGMといえば、オオタキファクトリーのウルトラマンライクなマシーンの搭乗時に流れる「ワンダバダワンダバダ」が妙にツボった。
この作品、ほんとオマージュ満載だなぁ。
見ててほんと退屈しない。
次回もとても楽しみですね!
以上、アニメ「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」第3話「のばえのきょうふ」を視聴した感想でした!
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