映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を観てきました。
今回はゴジラ以外にも
- キングギドラ
- モスラ
- ラドン
といったおなじみの怪獣達が登場ということで、個人的にもかなり期待してたんですよね。
というわけで今回は、映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の感想について書きますね~。
エマ博士こそキング・オブ・モンスター
今回の怪獣達の覇権争いの引き金をひくことになったのはエマ・ラッセルという科学者なんですが、この女、かなりとんでもない人物でした。
エマ博士こそ今回のキング・オブ・モンスターですよ。
テロリストと結託
前作のゴジラの騒動で最愛の息子・アンドリューを亡くしつつも、ゴジラのような巨大生物と交信するために夫の研究を引き継ぎ、実際モスラとの交信に成功するんですね。
ところがそこにテロリストが現れて娘と一緒に拉致されてしまうんですけど、あとになって判明するのですが、それらはエマによって仕組まれたことだったんです。
別れた夫が救出に向かうも、エマは「逃げて」とだけい言い残すと、冬眠状態のキングギドラの氷を破壊して目覚めさせてしまう。
なぜそんなことをしたのか?
世界を再生しなおすこと
エマの研究結果によると、世界中に存在する怪獣達は地球を「調整」する役割を担っているとのこと。
そして人間は地球を脅かす病原菌のようなものだとも。
エマの本当の目的は世界中の怪獣達を一体ずつ順番に蘇らせ、地球を健全な姿に再生させることで、その際に生じる犠牲はやむを得ないという。
ただ、その犠牲者の中には自分と娘は含まれていないんですよね。(夫は含まれてるようでしたが)
助けに来た夫や仲間たちの前でキングギドラを覚醒させるシーンは「この女やばいな」としか思いませんでした。
実際、娘にも「ママは怪物」って言われてましたしね。
そして自分は被害者ヅラ
キングギドラを目覚めさせることによって、エマの思惑とは裏腹に世界中の怪獣達が一斉に覚醒してしまい、もう手がつけられないほどの大混乱が起こります。
「まさかこんなことになるなんて」
いや、こっちがまさかだよ。
自ら引き金を引いたことによって起こった大混乱だというのに、ここにきて「まさか」とか項垂れたところでどうしようもないでしょ。
というか明らかに加害者なんだから今更被害者ヅラすんなや!としか思わなかった。
想像力が欠如 & 覚悟が足りない
世界を再生するためには犠牲もやむなし、といいつつもいざキングギドラが自分たちをターゲティングしたときにはワタワタと大慌て。
自分は最愛の息子を亡くしたから娘だけは絶対に失いたくない。
もちろん自分も死にたくない。
でも地球は再生したい。
たとえ他所様の最愛の息子、娘が犠牲になっても。
恐ろしく自分勝手な考えですよね。
想像力が欠如しているだけでなく、自分や娘の命を失う覚悟すらない。
そんな甘い考えで怪獣達を覚醒させて地球再生を再生させようだなんて…。
自分は正しく、いいことしてると思ってるから尚タチが悪い
このエマ博士、タチが悪いことに地球再生という大義名分を掲げている自分の行いは絶対に正しく、いいことをしていると思ってるんですよね。
もちろんそんなことを言われても、元夫や同僚達は納得するわけがなく、話は平行線。
娘からは「怪物(モンスター)」の称号をゲットするなど、とにかくエマのタチの悪さが際立ってました。
きっとエマ博士は息子を亡くしたときから、もうとっくに壊れてたんでしょうね。
「さらば友よ」芹沢博士の覚悟
今作の登場人物たちの中で私が魅力的だと感じた人物は芹沢博士(渡辺謙)ただひとり。
ゴジラを始めとする巨大な怪獣達と人間との関係性を唯一正確に認識し、終始一貫した考えを持ち続けただけでなく、最後はゴジラを助けるために命も捨てた。
ゴジラを前に芹沢博士が「さらば友よ」というシーンは人間パートの中では間違いなくベストシーンだった。
「モンスター」エマ博士とは覚悟が違う。
もっと明るいところで戦ってよ
これは前作のときも感じたことなんですけど、今回のゴジラも何故か暗い時ばかり戦うんですよ。
今回はキングギドラ、モスラ、ラドンといったおなじみの怪獣達も登場するということでかなり期待していたんですね。
キングギドラといえば美しい金色のボディ。
モスラといえば美しい模様の羽。
ラドンは知らん。
いずれのモンスターもとても画面上に映えるはずなのに、モンスター達が登場するシーンはほとんどといっていいほど画面が暗い。
とにかく暗い。
せっかくの見せ場なのに、いつも暗いところで戦ってるもんですから、見ていてすごくもったいなく感じてしまったんですよね。
いずれのモンスターもデザインは文句なくかっこいいのに。
真っ昼間の明るいところで堂々と戦うところが見たかったなぁ。
キングギドラとゴジラの頂上決戦が圧巻
今回は数多の怪獣達が同時多発的に覚醒するわけなんですけれど、怪獣達の王たる実力を持っているのはゴジラとキングギドラの二体のみ。
ラドンはスネ夫、モスラは静ちゃん、といったところでしょうか。
キングギドラは「ゼロ」という称号を持つだけあって、とにかく圧倒的な力を見せつけるんですよ。
ラドンを屈服させ、モスラを倒し、ゴジラを瀕死の重傷まで追い詰めるほどに。
特にゴジラを空から落とすシーンは見ていて悔しく仕方がなかった。
とにかくもうコテンパンにやられてしまうんですよ。
しかし、ゴジラが復活してからキングギドラを圧倒するシーンは胸がすく思いがしましたし、最後にキングギドラの首を咥えて焼き尽くす演出は「倍返し」した感があって実に爽快でした。
なるほど、これはハリウッドでしか作れない怪獣映画だな、と感じましたね。
これは映画館で見なきゃだめだわ。
実はMX4Dで見たんだけど…
今回の映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」、実はMX4Dで鑑賞したんです。
普通の2D上映の本数が異常に少なかったため、消去法的にMX4Dでの鑑賞を選択しただけなんですけどね。
ちなみに初めてのMX4Dです。
私なりにMX4Dで感じたメリット、デメリットを挙げてみますね。
MX4Dのメリット
- 3D映像で画面の奥行きを楽しめる
- 動く座席、風、水しぶき、光などで臨場感が増す
- ワクワク感が増す
MX4Dのメリット
- ポップコーンが食べづらい
- 揺れるごとにドリンクがこぼれないか気になる
- 慣れると飽きる
- 料金が高い
- 3Dメガネが煩わしい
メリット、デメリットは人それぞれだと思うんですけど、個人的には「もういいかな」といったところでしょうか。
まとめ
映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を鑑賞した感想について書きました。
総評としては「期待したほどじゃなかったけど面白かった」といったところでしょうか。
予告編でのキングギドラやラドンの映像に惹かれて観に行ったわけなんですけど、実際、戦闘シーンはかなり見応えがありました。
しかし、人間ドラマ部分がどうしても感情移入できず、かつ冗長だったこと、そして全体的に画面が暗めだったことから、正直なところMX4Dで席が揺れてなければ寝落ちしてたかもしれません。
正直、マークやエマ、マディソンのラッセル家の家族ドラマは見ていても何とも思わなかったし。(全員カットでも良かったんじゃ…)
その分、芹沢博士(渡辺謙)やアイリーン博士(チャン・ツィイー)にスポットを当ててさらに深掘りしたほうが良かったように思います。
せっかくの怪獣達の競演なんだから、もう少しテンポよく、もっと「明るい」画面で怪獣達の勇姿を楽しみたかったですね。
次回作に期待、といったところでしょうか。
以上、映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の感想でした!
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