アニメ「不滅のあなたへ」観てますか?
今回でタクナハ編もついに終わり。
切なく尊い、グーグーとリーンの二人に注目です。
狡猾さを増したノッカーの奇襲作戦
今回のノッカーの奇襲は今までのものとは比べ物にならないくらい狡猾さを増したものでしたね。
今までは人気のない場所で遭遇するパターンが多かったのですが、今回はあえて人の多いところを狙ってきている上、広範囲に渡り建物や地中に潜伏。
そしてグーグーがいなくなった隙を突いて、周りの人をわざと巻き込みながらフシに奇襲。
フシは人々を助けるべく敢えてオニグマの姿を取り、建物の倒壊を防ぐのに精一杯となってしまった。
またグーグー対策として今回は木ではなく岩ベースのボディを構築することで、いっちょまえに炎対策もしてきてる。
のんきにごちそうを頬張っていたフシとはえらい違いですよ。
また、裂けた地中には無数の杭も設置している様子から、おそらくノッカーはかなり長い時間をかけて奇襲のタイミングを見計らっていたんじゃないでしょうか。
フシとノッカー……両者の4年間の差が如実に現れてしまった感じですね。
リーンよりフシ。兄グーグーに迷い無し。
4年の歳月を経て、グーグーとリーンの間にあったミッシングピースが埋まった矢先……ノッカーの奇襲により思いっきり水を差される形になってましたね。
グーグーはとっさの判断で奇襲からリーンをかばうと、うねうねとした触手状態のノッカーと崖で攻防……途中あわや、という場面はあったものの、人々の助けを借りてなんとか崖からの脱出に成功。
倒壊寸前の屋敷にいるフシを助けるべくすぐさま向かおうとしたところ、リーンに止められてしまうんですね。
思わぬ形でリーンとフシの二択状態となってしまった。
もちろん、グーグーがフシを助けに行かない選択肢なんかない。
グーグーは無言でリーンを振り払うと、迷うことなくフシの元へと駆けつけていた。
リーンちょっとかわいそう……でもそんなグーグーだからこそ、リーンも好きになったんでしょうね。
ニュー仮面の力
酒ジジイより受け取ったグーグーのニュー仮面……設計思想どおり良い働きをしていましたね。
開閉部を火打ち石代わりに活用したニュー仮面は、火種を必要とせず、発射速度もかなり早い。
おそらく以前のノッカーであれば瞬殺だったことでしょうね。
ただし、今回のノッカーは炎対策が済んでいる。
残念ながらグーグーの攻撃は致命傷を与えるには至らなかった。
とはいえ、炎攻撃がまったく通用していないわけではなく、岩ボディの中は確実に蒸されているようだった。
それに今のグーグーは純粋に肉体も強くなっている。
不死身のフシに負けないポテンシャルを発揮して、見事な連携を見せていた。
ただ、それでも今回のノッカーには届かない……そこがなんとも歯がゆく感じましたね。
グーグーの最期
この展開だけは本当に勘弁してほしかったのですが……グーグーが亡くなってしまいましたね。
ノッカーとの戦いで、グーグーはリーンと二人で瓦礫の中に閉じ込められてしまうのですが……この過酷な状況の中での二人だけの空間がいろいろな意味で濃密だった。
グーグーは鍛え上げた肉体の力を極限まで振り絞り、リーンを守るため瓦礫を背中で支え続ける。
でも言葉ではリーンを安心させるべく優しい声音で話しかけ、リーンもまたそんなグーグーに愛情いっぱいの笑顔で答える。
二人をつなぐ大きなきっかけとなったユメキキョウ……それを二人で摘みに行く約束を交わし、グーグーはついにリーンに「愛してる」と伝えた。
そしてリーンはグーグーの仮面を外し、本当の素顔を見ることになるのですが……彼女の表情からはあふれる愛情が止まらないといった感じだった。
はじめてのくちづけが最後のくちづけ……。
真っ暗にフェードアウトしてからの、フシがグーグーに変身してしまう流れは、もうどうしようもなく悔しかったし、悲しかったし、寂しかった。
また、そんなグーグーと共振するフシの様子が不安と恐怖をめちゃくちゃ煽ってくるんですよね。
でもグーグーの頑張りは決して無駄ではなかった。
グーグーの姿を獲得したフシは、ノッカーを仕留めるまでには至らなかったものの、なんとか撃退していたし。
何より、リーンを守りきった。
グーグーは自分の役割をしっかりと果たしきった。
そして少年やマーチのときと同様、グーグーもまた自分が望む夢を見た。
個人的に少しだけ救われたのは、かつて裏切った兄シンが、本当に心から反省し、心からグーグーのことを思っていることが描かれていたことでしょうか。
フシとリーン、酒爺とピオラン、そしてシンをグーグーが優しく包み込むシーン……とにかくたまりませんでしたね。
リーンの愛は永遠に
リーンのグーグーへの愛がなんとも切なく、胸アツでしたね。
ノッカーの襲撃からようやく目覚めたリーンは、起きてそうそうグーグーの元へと駆けつけるのですが……。
リーンの様子にフシはグーグーの死を伝えることができず、思わずグーグーになりますましてしまうんですね。
そして死んだのはフシ、ということにしてしまった。
これはフシなりの優しさなんでしょうね。
このときのリーンの反応がなんとも判別しずらいものがあった。
リーンはわかっていながらこの優しい嘘に乗っかったのか、あるいは本当に信じたのか……どちらとも取れるように思えた。
ピオランと酒爺はフシの嘘に乗っかった。
果たしてこの判断が正しかったかどうかはわからない。
けれども、この嘘は純度100%優しさからできてるものなので、個人的にはこれでいいと思うんですよね。
それにこの嘘はリーンにとってもある意味都合がいい。
なぜなら、グーグーを愛し続ける大義名分を得たようなものだから。
だからリーンはこれからもずっとグーグーのことを忘れずに愛し続けていく。
今回もまたなんとも切なくなるお話でしたが……とにかく次回が楽しみです。
以上、アニメ「不滅のあなたへ」第12話「目覚め」を視聴した感想でした!
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