アニメ「とある科学の一方通行(アクセラレータ)」観てますか?
今回は菱形兄妹とエステルの過去話です。
ある兄妹の気が滅入る過去話
今回は菱形兄妹の過去話となっています。
まだ妹の蛭魅(ひるみ)が生きており、エステルと出会ったばかりの頃を描いているんですけど…これがなかなか気が滅入る。
エステルと菱形兄妹がどのような経緯で手を組んでいたのかは興味深くはあるものの、兄の実験は非人道的なものばかりだし、妹は亡くなることがわかっているものですから、あまり楽しい気分になるようなお話ではありませんでした。
ただ、これまでよくわからなかった部分がある程度明かされたことにより、物語の理解を深めるには欠かせないエピソードであることは間違いありません。
とはいえ、やっぱり人が死ぬことが分かっているエピソードは少し苦手ですね。
ラストオーダーも出てこないし、今回は癒やし成分があまりにも少なすぎる…。
エステル、昔はもっと天然。今は1ミリくらいマシ?
毎回、エステルの天然ぷりには密かに癒やされていたんですけど、昔のエステルってもっと酷かったんですね。
一人称は「エステル」と言うことが多く、「カビ臭い」という言葉に反応し、「金属製じゃない」と主張……ポリエステルは知りません。
思考に息詰まれば外でも脱ぐ。
1話に出てきた3人がめちゃくちゃ食い付いてた…残念ながらエステルは脱ぎ女だけど伝説の脱ぎ女ではない…羞恥心は伝説と同じくらいだと思うけど。
蛭魅にデタラメに服を着せられ、沐浴は室内でやれ、ということでシャワーの蛇口を開くものの、出てきたのは冷水でキャー…ということは、今までは本当に外で沐浴してた疑いがある。
エステルってどこの文明圏からやってきたんだろう…?
あと、蛭魅の巨大パフェのツッコむところは完全に間違ってたと思う。
昔のエステルを見てると、今のほうが1ミリだけ天然度合いが増しなような気がしてきた。
妹想いのマッドサイエンティスト
妹が生きていた頃からマッドなサイエンティストだった兄・幹比古。
レベル6を人為的に作り出すという夢を持ってるものの、被験者として協力している妹を危険に晒すつもりはサラサラなく、実際には実験から遠ざけていたんですね。
それだけ妹を大事にしている、とういことですね。
他の妹に関しては何の躊躇もなく実験の材料にしてましたけどね!
正直なところ個人的には幹比古に共感するような部分なんてほとんどないんですけど、妹の変わり果てた姿に涙を浮かべるシーンでは少しだけ見直しました。
だからといって、この研究自体はとても許されるものではないんですけどね。
蛭魅は快活少女…だった。
蛭魅についての描写はこれまでも断片的にはあったものの、今回の生前の描写を見る限りではかなり好感が持てる女の子という印象でしたね。
初対面のエステルをいじくり回したり、沐浴寸前のエステルに間違った着せ方をしたり、今のエステルの服をプレゼントしたりと、とにかく明るく気さくで親近感が半端ない。
また、好きなものと得意なものも一致しない運動音痴っぷりも魅力。
そして巨大パフェに挑む姿はとてもシュールだった。
そんな快活な女の子・蛭魅は不治の病で余命幾ばくもないことを隠し続けて来たものの、幹比古が告げた本格的な実験の開始は実質2年後という絶望的なものだったんですね。
結果、実験を急ぐために自ら死を選んでしまうわけなんですけど、最後に残された蛭魅のビデオメッセージの明るさは見ていて堪えるものがありました。
ただ、蛭魅を見ていて感じたのは、本人はそこまでレベル6になりたい、とは思っていないんじゃないか、ということ。
どちらかというと兄の実験を成功させたい、兄が喜ぶ姿が見たい、という思いのほうが強いんじゃないかと。
ひょっとしたら実験の裏にいる【自分が知らない被験者達】の存在にも感づいていたのかもしれない。
おそらく蛭魅が夢見た理想的な未来は、実験が成功してレベル6になると同時に、不治の病も治り、兄と一緒に過ごす明るい未来だったはず…。
残念なことに、この選択は檮杌(とうこつ)という最悪の存在を生み出してしまうことにしかならなかったんですけどね。
まさに悲劇としかいいようがありません。
まとめ
アニメ「とある科学の一方通行」第8話「制限時間(ダウンロード)」を視聴した感想について書きました。
今回は冒頭でも書いたとおり、癒やし成分少なめの陰鬱な過去話となっていましたね。
菱形兄妹は今回のシリーズの話の核となる人物達……しかし個人的にはこの兄妹が登場するたびにちょっと暗い気持ちになってしまうんですよね。
とはいえ、天然エステルと快活な蛭魅のシーンは見ていて楽しく癒やされましたが。
でも真の癒やし手はやっぱりラストオーダーでしょう。
次週こそ…次週こそは…ラストオーダーの登場求む。
以上、アニメ「とある科学の一方通行(アクセラレータ)」第8話の感想でした!
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