映画「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」観てきました!
公開は11月30日(金)ということでしたので、可能ならレイトショーにでも行こうと思っていたんですが、眠すぎて断念。
翌日の12月1日の「映画の日」を利用して、1000円で鑑賞することに。
ガンダムNTは正統派ガンダムシリーズの続編という位置づけとなっており、OVAで発売された前作の「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」に続く物語となっています。
というわけで、今回は映画「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」を鑑賞した感想について書きますね~。
手描きでの描写が多い
昨今のロボットアニメといえば、フル3DCGで描かれることが多く、前作の「ガンダムUC」においても、CGでの描写がとても多く見られました。
今作の「ガンダムNT」でも3DCGで描かれるシーンはあるものの、思っていた以上に手書きでの描写が多かったです。
ポイントに応じて使い分けている印象ですね。
だからといって悪い印象を受けることは一切なく、過去のガンダム作品の持ち味を活かした演出の一環のように感じられました。
舞台は「ガンダムUC」から1年後の世界
今回の映画「ガンダムNT」は「ガンダムUC」から一年後にあたるU.C.0097の世界が舞台となっており、まさしく「ガンダムUC」から地続きの設定となっています。
前作の後日談的なエピソードをはさみつつ、UCのその後の世界がどうなったのかを知ることができ、個人的にはそれだけでも見る価値があるというものです。
ただ少し残念なのは、「ガンダムUC」で登場した人物の登場はごくごく一部となっており、今回の「ガンダムNT」での登場人物はほぼ新キャラクターで埋め尽くされています。
でも、いんです。
「ガンダムUC」の続編を見られる、というだけで十分です。
デザインは過去作品のガンダムを踏襲している
今回の「ガンダムNT」で主人公のヨナが操縦するメインの機体はナラティブガンダム。
そのフォルムは前作のユニコーンガンダムや、「逆襲のシャア」のニューガンダム、「Z」に登場するガンダムMK2を彷彿とさせる正当なデザインとなっており、しっかりとガンダムしています。
初登場シーンでは、フルアーマー装備ということで「0083」で登場する「デンドロビウム」のような巨大な装備を施されているなど、個人的には完全にツボでした。
また新たに登場する「Ⅱネオ・ジオング」においても、過去のガンダム作品を踏襲しつつも新たなフォルムのかっこよさと動きが大変素晴らしいと思いました。
やっぱりガンダムの正当シリーズの続編はいい。
ユニコーンガンダム3号機「フェネクス」とは?
今回の台風の目となるのはユニコーンガンダム3号機「フェネクス」。
不死鳥のコードを与えられたこの「フェネクス」にはヨナの幼馴染であるリタが乗っているのですが、この「フェネクス」にはニュータイプとしての圧倒的な力が秘められています。
全身黄金のボディに青いサイコフレームの輝きをまといながら凄まじいスピードで飛行し、まさしく人間離れした動きで相手を圧倒。
1号機・ユニコーン、2号機・バンシィ、それに続く3号機ということもあり、その性能の凄まじさには目を見張るものがありました。
歴代最強のガンダムといっても過言ではありません。
この「フェネクス」何かと謎が多く、どこを活動拠点としているのか誰も知りません。
そのため、連邦やジオンを含む各勢力がこの「フェネクス」を捕獲しようと躍起になっている、という状況なのですね。
一見すると「百式?」と思ってしまうような黄金ボディの「フェネクス」ですが、しっかりとガンダムしてますので、その点はご安心を。
徐々に明らかになる「ニュータイプ」の力の真価
過去の作品においても、「ニュータイプ」という力を様々なシーンで見る機会はありましたが、こと前作である「ガンダムUC」では、その「ニュータイプ」という存在の定義、そして可能性が大幅に明らかになったように思います。
もうこれ以上のガンダム作品はないんじゃないか?と思ったくらい、前作の「ガンダムUC」の「ニュータイプ」は凄かった・・・。
そんな「ガンダムUC」の続編ということもあり、今回の「ガンダムNT」では「ニュータイプ」に対する新たな定義がいくつか登場します。
「ニュータイプ」とは一体なんなのか?
人類の手にあまる力ということで、「ニュータイプ」の力を増幅する「サイコフレーム」の開発も表向きは中止される一方で、「ニュータイプ」の力を利用しようと裏で画策するものもいて、未だガンダムのU.C.世界は混乱の最中にあります。
「死者と対話できる能力」「時間を操る能力」「肉体に縛られず精神を解放する」など、様々な形で力を具現化し続けてきた「ニュータイプ」。
今回の「ガンダムNT」ではそんな謎多き偉大な「ニュータイプ」の力の真価に対し、新たな回答が用意されています。
幼馴染3人の関係に涙
今回の主要な登場人物として描かれる3人の幼馴染。
- ヨナ・バシュタ
- ミシェル・ルオ
- リナ・ベルナル
彼ら3人はかつての「コロニー落とし」を予見し、多くの人々を救ったことで「奇跡の子たち」と称されるのですが、そのニュータイプとしての力に目を付けられ、軍の実験材料にされてしまいます。
話が進むにつれて徐々に明らかになる3人の過去、そしてそれぞれの思い。
中でもミシェルの胸の内に秘めた思いがわかったときには、私は思わず涙してしまいました。
今作はこれまでの作品にくらべると「今風」のキャラデザが少し心配だったのですが、中身はしっかりとこれまで以上にガンダムしています。
その描写は今まで培ってきたもの全ての集大成といっても過言ではないくらいに。
それくらいこの3人の描写は素晴らしいものがありました。
過去の名シーンも「そのままの映像」で蘇る
「ガンダムNT」は過去のガンダムシリーズの作品で描かれた数々の名シーンが当時の「そのままの映像」で多数登場します。
「ガンダム」「Zガンダム」「ガンダムZZ」「逆襲のシャア」「ユニコーン」などなど、これまでのガンダム作品の系譜の連なりをしっかりと感じられる演出には、往年のガンダムファンも唸らざるを得ないんじゃないでしょうか。
私はうなりました。
そして納得しました。
だからあまり3DCGに頼ることなく、「手描き」での演出にこだわったのか、と。
今作「ガンダムNT(ナラティブ)」の制作スタッフの本気度がうかがえましたね。
終盤の戦闘演出は圧巻!
ガンダムといえば、やっぱり終盤の戦闘シーンが一番の見ものなのですが、今作の「ガンダムNT」においても、もちろん例外ではありません。
前作の「ガンダムUC」においては、私はずっと鳥肌が立つくらいの興奮を覚えたものですが、今作の「ガンダムNT」においては、さらにその上を言ってるといっても過言ではありません。
しっかりと「ガンダム」してますし「ニュータイプ」のあり方についても丁寧に描かれています。
何より「これ反則やろ」と思うような、思わず涙せずにはいられないような演出もあって、終盤の盛り上がりと畳み掛けは本当に見事なものがありました。
素晴らしい。
UCからはあの人も登場!
終盤の戦闘の最中、前作の「ガンダムUC」でおなじみの「あの人」も登場します。
今回は出番なしかな?
というか前作のラストでどうなったのかもわかりませんし、てっきり登場はないものと思っていたものですから、本当に出てきたときはメチャクチャ嬉しかったですね!
これはなかなか憎い演出ですよ、ええ。
まとめ ~「ガンダムNT(ナラティブ)」絶対見るべし!~
映画「ガンダムNT(ナラティブ)」を鑑賞した感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?
今回の「ガンダムNT」は「ガンダムUC」が好きだった人には絶対にオススメの素晴らしい出来栄えだったと思います。
「ガンダムUC」を見ていなくても「ガンダムNT」単体で楽しめるとは思いますが、やっぱり最低限「ガンダムUC」は事前にチェックしておきたいものです。
また「ニュータイプ」という存在のあり方について、とても丁寧に描かれているので、これをきっかけに過去のガンダム作品をまた見返したくなった人も多いんじゃないでしょうか?
キャラデザを見たときには「うん?」と正直思ったものですが、実際には「ガンダム」シリーズの正当な続編として素晴らしい完成度だったように感じられました。
まさに「ニュータイプ神話」ここにあり!
この作品、リピートで映画館に足を運ぶ人も多いんじゃないでしょうかね?
私はもう一度観に行く予定です。
以上、映画「ガンダムNT(ナラティブ)」の感想でした!
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