アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」観てますか?
今回は赤髪の暴力娘エリスが初登場。
2歳年下の少年に容赦なく暴力を振るう様子と、ギレーヌの電光石火の剣王の技に注目です。
恥性あふれる父の手紙
ルディは父パウロの手紙でようやく事態を把握することになるのですが……手紙の中で自身の「知性」について語るくだりには違和感しかなかったですね。
シルフィとの共依存を憂いた点については評価できるものの……ギレーヌにはベッドの上でしか勝てないとか、ギレーヌは俺の女だから手を出すなとか。
パウロ的には父としての威厳を息子に知らしめたい部分があるのかもしれないけれど……そんな手紙の回想に登場する父の顔からは恥性しか感じられなかった。
それにしてもギレーヌもパウロのお手つきだったとは……下手するとパウロは出会った女性すべてに手を出してる可能性すらある。
ただ、手紙の内容に激怒するギレーヌの様子は「筋肉ダルマ」に違わぬ脳筋っぷりで思わずクスっと笑ってしまった。
ルディはこれから5年間、家に帰ることも、手紙を出すことも禁じられてるわけですが……この恥性あふれる手紙に関してはギレーヌの命令によりゼニスに送り返されるとのこと。
グレイラット家にふたたび危機が訪れるかもしれない。
パウロの立場が著しく低下することが予想されますね。
苛烈な赤髪暴力エリス
5話目にして3人めのヒロイン、エリスが登場しましたね。
父パウロは自身の血筋という人脈を頼りにルディに「家庭教師」を務めさせようと画策……その足りなすぎる情報をルディは鵜呑みにしていたわけですが……。
実際にはそんな生易しいものではなく。
2歳年上の少女エリスは、ルディがひと目見た瞬間にもわかるほどの苛烈さを持った凶暴極まりない生き物だったんですね。
年下であるルディをディスすると即ビンタ。
ルディもすかさずビンタし返すも……その後はグーパンからマウントとってボコ殴りモードへ移行。
貴族のお嬢様とは思えない凶行……さすがのルディも魔法で対抗せざるを得なかった。
なるほど、これは魔法どころか文字覚えるレベルじゃないですよね。
ロキシーやシルフィと同じ生き物と思えない……ましてやエリスの場合、ルディと同じ人族だというのに。
この苛烈赤髪暴力少女と5年間……ルディは他の働き口を探したほうがいいと思う。
芝居に見せかけたガチ誘拐
エリスに認めてもらうために打ったルディの誘拐芝居……使用人の裏切りによりガチの誘拐事件になってましたね。
ロープに縛られ監禁された状態の中、ルディはやすやすと魔術で縄を焼き切るも、お嬢様はジタバタ暴れ大声張り上げわがまま放題。
エリスのやかましさに怒った盗賊の一人が部屋へと入ってくるのですが……ルディがその演技力に高評価をする中、エリスお嬢様は蹴って蹴ってけられまくってた。
エリスの血まみれの顔が妥協なく丁寧に描かれていて、個人的にはかなり好印象ですね……もちろん暴力行為に関しては悪印象ですが。
中身おっさんのルディは置かれた状況を即座に把握……彼我の戦力差がわからないまま戦うことはせず、エリスを助ける代わりに「大声を出さない」「暴れない」という約束をなんとか取り付けることに成功してた。
いつもながら臨機応変な対応がお見事ですね。
なんとか二人逃げ出すことに成功するも……使用人の裏切りまでは見抜くことができず、結果的にエリスを人質に取られるばかりか、アスラ金貨100枚で裏切りの勧誘を提案されていた。
もともとこの騒動、エリスの日頃の行いの悪さが招いた結果なんですよね。
エリスの凶行に使用人は恨みをつのらせ、今回のルディのお芝居を逆に利用してきたわけですから。
ただ、今のルディはお金よりも大切なものを前世、現世を通じてよ~くわかってる。
多勢に無勢で人質を取られた状態ながらも、ロキシー師匠直伝の魔術を駆使しての戦いは、パウロを相手にした時とはまた違った迫力がありましたね。
でも残念なことに盗賊の片割れが北神流の手練だったようで……パウロの修行時の教えが走馬灯のようにめぐるのがなんとも皮肉だったなぁ…。
電光石火! 剣王ギレーヌ!
ルディが絶対絶命のピンチに陥る中……超速で駆けつけるギレーヌの描写が鳥肌ものでしたね。
ルディがとっさの判断で打ち上げた魔法の花火は、一瞬エリスを魅了する一方で、ギレーヌが異変を察知するきっかけとなった。
ただ、盗賊の手練による投擲された剣は、ルディの火炎魔法を打ち消し、すぐ目前に迫っていた。
そんな中、獣人ギレーヌが獣顔負けの四足ダッシュで屋根の上を超スピードで駆け抜ける……もうこの描写だけでたまらんものがある。
ルディに迫る剣が粉々にされた次の瞬間、ギレーヌの剣王の技が時が止まったかのように展開される……思わず鳥肌がゾゾゾと立つような極上のワンシーンでしたね。
この見せ方、うますぎる。
盗賊が首をはねられ大量の血が流れる中……ルディはこの異世界においてはじめて人の死を目の当たりにすることになる。
異世界転生モノでは人の死に関する描写が無数にあるわけですが……こと「無職転生」においても例外じゃない。
けれども、この最初の死に対するルディへの重みは、今回の描写でしっかりと植え付けられたように思います。
エリスとお呼び
今回の騒動、ルディの予想を遥かに超えた凶悪なものへと発展してしまったわけですが……結果的にルディはエリスの家庭教師として認められることとなった。
人の死を前にしてルディは家庭教師の職を得ることを半ばあきらめかけていた……エリスへの責任を感じていたからでしょうね。
けれどもエリスの反応はルディの予想とは反対のものだった。
ルディが一人とぼとぼと帰ることを許さず、さらには「エリス」呼びを許可。
「様」をつけて呼んだところ、あくまでも「エリス」と呼び捨てにこだわるなど、ほんの少しだけ「デレ」ていた。
エリスとは今後とも長い付き合いとなるわけですが……今回はそんな二人にふさわしい出会いだったように思います。
まとめ
アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」第5話「お嬢様と暴力」を視聴した感想について書きました。
今回は3人めのヒロイン、暴力娘エリスの初登場ということで、ルディも手懐けるため随分と苦労していましたね。
ごくごく一部の人間にしかなつかない赤髪の獣……初対面の年下の男の子に対し、暴言からのビンタからの馬乗り攻撃。
思わず笑ってしまうような見事な暴れっぷりを見せてくれましたね。
ただ今回の話、個人的にはギレーヌですよ。
冒頭のパウロの手紙でブチ切れるシーンと、ルディを助けに超スピードで駆けつけるシーン……これらのギャップが今回絶妙に作用していたように思います。
何より剣王の技のキレと冴えがはんぱなかった……。
次回が楽しみすぎますね。
以上、アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」第5話の感想でした!
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