アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」観てますか?
今回で長かった旅もいよいよ終わり。
ルイジェルドとの別れは涙なしには見れません。
トラウマとディスタブマジック
龍神オルステッドとの会敵後、ルディには拭い難いトラウマが植え付けられたものの、早くも次の対策に取り組んでいる様子が見受けられましたね。
あのルイジェルドでさえ簡単に失神させられ、ルディの全開魔術も簡単にいなされた。
その後ルディは胸を貫かれ、ナナホシの謎の計らいで一命を取り留めた……ただその時のことは悪夢として現れるほどルディに恐怖を植え付けた。
けれどもその戦いの際に見せたオルステッドの奥義「ディスタブマジック」についてはルディも興味津々だったようで、エリスが背中にぴったりくっついている状況の中でも習得に余念がないようだった。
仮にも相手は「神」を冠する七大列強ですからね……しかもヒトガミいわく世界最強。
もうほとんど神話レベルと言っていい相手にも関わらず、ルディははやくも次に会敵した時を現実的に見据えてる。
さすがのエリスもそんなルディに少し驚いているようでしたね。
ルイジェルドの涙
スペルド族の呪いについて聞かされた時のルイジェルドの姿にこみ上げるものがありましたね。
ルディがヒトガミから聞かされた情報の中で、スペルド族に関する聞き捨てならない情報があったわけですが、目を覚ましたルディがそのことについてルイジェルドに説明したところ……。
ルイジェルドにしては珍しく、怒り以外の感情を顕にしていましたね。
ルイジェルドはラプラス戦役以降、本人も言うようにずっと愚直に生きてきた。
その愚直さは時にルディたちに恐怖を与える場面もあったものの、一本筋が通っていたし、何より人として正しいと思わせるものばかりだった。
特に子供第一主義な心情はある意味人として最も大切な要素だと思う。
真っ直ぐすぎる真面目さを持つルイジェルドは、残念ながらルディのような立ち回りのうまさはない。
しかも400年以上も積み重なってきたものだから……これはもう常人には計り知れないものがある。
けれどもルディやエリスと旅路を経て、ルイジェルドの心の有り様にも大きな変化がもたらされた。
以前よりも柔軟さをましたルイジェルドは回を重ねるごとに落ち着きをまして言ったように思う。
特にパウロとルディとの再会では、決して激昂することなく、一歩下がった立場から最適すぎるアドバイスをするなど、本当に頼れる大人だった。
そんなルイジェルドがルディのもたらした呪いの情報で静かに涙を流す姿を見せられた日には……思わずもらい泣きしてしまうわ。
ルディに見られまいと背を向けて、震えを我慢し、静かに泣く……ルイジェルドのこの涙には400年の想いが凝縮されていたことでしょう。
また会おう、ルイジェルドさん
とうとうこの時が来てしまった……そう、ルイジェルドとの別れですよ。
ルディの故郷フィットア領は転移災害の影響で昔の面影はかけらもなく、なんとも寒々しい光景が広がっているばかりだった。
そんな中、ルイジェルドは唐突に別れを切り出す……だって約束でしたもんね。
あまりに突然のことにルディとエリスはポカンとするも……これまで長い長い旅をしてきた両者には様々な想いが交錯する。
それはルイジェルドも同様で、言葉少なながらも、これまでにあったことを訥々と騙る姿はいかにもルイジェルドらしく、不器用ながらも心に響くものがあった。
ルイジェルドは「世話になった」といい、ルディは「何もしていない」という。
実際、ルディたちはルイジェルドの庇護がなければ間違いなく魔大陸で野垂れ死にしていたことでしょう。
けれども、ルイジェルドは「世話になった」という。
ルディとエリスはこの旅路で大きな大きな成長を遂げたわけですが、ルイジェルドに与えた影響も計り知れないものがあった。
ルイジェルドはそのことに心から感謝しており「救ったのはお前だ、ルーデウス」という言葉に思わず鳥肌が立ちました。
なんでかわからないけど、ルイジェルドが「ルーデウス」と呼ぶだけで妙に誇らしい気持ちになるんですよね。
それを感謝の言葉とともに告げられた日には……なんか目元が汗だくになる。
ルディ、エリス、ルイジェルド……長い旅を経て、いつのまにかこの三人は対等な関係になっていた。
でも、最後の最後でルイジェルドの「子供大好き」が我慢できなかったのか……子供扱いしていいか、と断りを入れてからの頭ナデナデはかなり破壊力ありましたね。
涙をぼろぼろ流しながらも必死に我慢するエリス……頭から手が離れたときに思わず追いすがる姿に少し笑った。
ルイジェルドのことを考え出すと本当に感慨深すぎてなんとも言えない気持ちになる。
ただ、別れ際に放った「また会おう」にはそんな暗い気持ちを吹き飛ばす希望が満ち溢れてたと思う。
また会おう、ルイジェルドさん。
DT卒業、そしてお別れ
ルディがDT卒業しちゃいましたね……もちろん相手はエリス。
ルイジェルドと別れ、アスラ王国へと帰還したルディとエリスは、転移事件のもたらした被害について思い知らされることになる。
エリスの父と母は紛争地帯に転移して戦士、祖父サウロスは転移事件の責任と取らされ処刑されるという理不尽きわまりないものだった。
ルディが取り乱す一方で、エリスはもとより覚悟してたのか、その事実を静かに受け止めているようだった。
ルイジェルドの別れでは涙ぼろぼろ流してたのに……ここ一番の時のエリスって本当に強い覚悟を見せますよね。
再会したギレーヌはエリス本人の幸せを願う一方で、執事のアルフォンスはボレアス家再興を第一に掲げ、エリスの妾話にも前向きな姿勢を示す。
結局エリスはその場では決断を下さず、人払いをして一人涙を流してた……そりゃそうですよね、だってエリスだって女の子だもん。
そして夜……ルディの元にエリスが肌着一枚で訪れる。
つい先日15歳の成人を迎えたエリスは唐突に「家族になれ」とルディに言う。
ルディにしては珍しく消極的な態度を見せるも、その視線はいやらしく、息子の反応も正直すぎた。
いつものエリスならそんなルディを殴り飛ばしてデッドエンドだというのに……今夜のエリスはグイグイくる……そう、グイグイ。
ただでさえ少ない理性が吹き飛んだルディ……この流れ、もう乗るしかない。
さすがに小説と違って地上波なのでその表現はかなり抑えめではありましたが……至るまでの過程の描写はむしろアニメのほうが雰囲気あったかもしれない。
朝チュンとともに目覚めたルディは勝ち組オーラをダダ漏らし……その幸せをアピールしたくてしょうがない様子だった。
でも残念。
エリスは置き手紙を残して失踪……ギレーヌとともにどこかに旅に出てしまった。
天国から一気に地獄。
エリスに置いていかれたルディは今まで見たことがないくらいギャン泣きしていましたね。
ルイジェルドとの別れでもそこまで泣いてなかったのに。
次回のルディが心配です。
以上、アニメ「無職転生」第22話「現実(ユメ)」を視聴した感想でした!
コメント