映画「竜とそばかすの姫」感想!細田守の集大成にして最高傑作!

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映画「竜とそばかすの姫」観てきました!

 

アニメーション長編映画「竜とそばかすの姫」は「時をかける少女」や「サマーウォーズ」でおなじみの細田守監督作品。

 

個人的には細田作品の中では「サマーウォーズ」が一番好きだったのですが……今回晴れて「竜とそばかすの姫」が一番になりました。

 

というわけで、今回は映画「竜とそばかすの姫」の感想について書きますね~。

 

 

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細田守の集大成にして最高傑作

 

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今回の作品、賛否両論あるとは思いますが、映画「竜とそばかすの姫」は細田守監督の集大成的作品であり、かつ最高傑作だと思いました。

 

個人的には「時をかける少女」や「サマーウォーズ」までは手放しで楽しめた部分があったものの……それ以降の作品にはどこか物足りなさを感じていたんですね。

 

前作の「未来のミライ」も良作ではありましたが、傑作と呼ぶまでには至らなかった。

 

そういった流れもあってか、今回の「竜とそばかすの姫」にはそれほど期待を抱くことができなかったんですよね。

 

ところがいざ蓋を開けてみると……今までの作品の良い要素がちょうどよいバランスで盛り込まれているだけでなく、新たな手法や見せ方を取り入れることにより、観ていて本当に心地良いんですよ。

 

また、中盤から終盤にかけての盛り上がりはあの「サマーウォーズ」の名シーンを間違いなく超えていたと思う。

 

思わず何度もリピートしたくなるクスっとした笑い。

 

青春時代にしか味わえない甘酸っぱさ。

 

言葉にしなくともその人の心の中を慮る不可視の優しさ。

 

そういった事象を積み重ねて積み重ねてからの終盤のあの展開。

 

劇中、何度も笑わされたし、何度も泣かされたし、何度も鳥肌が立った。

 

正直なところ、つっこむ要素も満載なんだけれど……そこに気を取られてしまうとどんな作品でも楽しめなくなってしまう。

 

けれども、今作はあえてつっこませる隙を作った上で、全力で楽しませにきてるのがとてもよくわかるんですよね。

 

たぶん、細田作品が好きな人にとって、今作はどストライクなんじゃないでしょうか。

 

 

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最後に物を言うのは心の強さ

 

「竜とそばかすの姫」では「U」という仮想空間サービスが登場するのですが……このUは現実のプレイヤーと密接にリンクするいわば「超仮想空間」とも呼んでも過言ではない世界だったりするんですよね。

 

主人公の鈴がベルになる過程や、ベルが爆発的に人気を獲得する過程、そしてそれに比例してアンチも多数湧いたりする様子は、実際の今の現実世界においても決して他人事とは思えないリアルさがある。

 

ただ、この作品の場合、そういったマイナス面を描きつつも、親友のヒロちゃんが超強力なITリテラシーで戦略ゲーム風に蹴散らしたり、母親譲りの優しさを受け継いだ鈴が体を張って立ち向かったりと、逆に希望へと変換してしまったりするんですよね。

 

また、現実世界においては、幼馴染のしのぶがまるでオカンのごとく鈴の変化に気づいたり、亡くなった鈴のママ友達が鈴の正体を知りつつも本人に内緒で見守ってたり……。

 

こういうほんのちょっとした描写に瞬間的に涙腺が崩壊して前が見づらくなって困った。

 

そしてタイトルにもある「竜」ですよ。

 

Uにおいて最強の強さを誇る「竜」は、一番忌み嫌われる存在でもある。

 

そんな「竜」の正体について様々な憶測が飛ぶ中、鈴ことベルだけは外見や周囲の情報に囚われることなく、真摯に竜に近づいていく。

 

竜本人の環境については日本でも問題になっている社会問題にも関わっているため、とても腹立たしく、心痛くなる反面、他人ではどうすることもできない、という無常なところもあったりする。

 

でも鈴はそこに踏み込む。

 

母親譲りの優しさからくる彼女の強さには本当に惚れ惚れした。

 

真っ青な顔をして、ガタガタ震え、今にもゲボを吐きそうな状態に関わらず、竜を助けるためにすべてを晒して歌う勇気ときたら!

 

細田作品史上最高の名シーンだったんじゃないでしょうか。

 

そんな彼女の心の強さは現実でも発揮された。

 

仮想世界だけでなく、現実世界でもこれ以上ない大団円。

 

観終わったあと、誰かに感想を言いたくてたまらない、すぐにもう一度鑑賞したい……「竜とそばかすの姫」はそう思わせる素晴らしい作品だったと思います。

 

これはもう一度観に行くしかない。

 

以上、映画「竜とそばかすの姫」の感想でした!

 

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