アニメ「ランウェイで笑って」観てますか?
今回は千雪と心、二人が発するオーラの違いが印象的。
そしてはじめて交錯する二人の本気にも注目です。
心のオーラ
長谷川心の黒いオーラ……あれって天性のものなんですかね?
心が目指しているのはモデルではなくデザイナー……ゆえに今回の撮影に関しても楽屋では恐ろしくテンションが低く、ネガティブな雰囲気を醸し出していた。
他のモデル達が聞こえよがしに嫌味をいう中、千雪は今の自分にできることを全うしようと努力するんですね。
千雪のこういうところ、好きですね。
成長が止まった中学時代の大きな挫折が今の千雪を作ってる。
そんな千雪の強い心が生み出すオーラに、他のモデル達も思わず注目しているのが誇らしかったですね。
けれども、遅れて登場した主役の長谷川心のオーラは、そんな千雪のオーラでさえも霞むような凄みがあった。
千雪が声をかけた時の心はとても自信なさげで、おどおどとした印象だったものの、いざ撮影に入ると発せられるあのオーラ……あれは本人でさえ自覚してないような気がします。
マネージャーの五十嵐が執着するのもよくわかる。
そして残念なことに、低身長の千雪では他のモデル達とのバランスが悪く、結局五十嵐の残酷な指示により、撮影メンバーから外されてしまった。
五十嵐のことがとても意地悪く感じられるシーンだと思ったけれど……これは完全に千雪の敗北。
心のオーラの凄みについては千雪本人ですら認めざるを得ないものだったように思います。
泣いてないったら泣いてない
モデルを辞めたい、という心の訴えを目撃してしまった千雪……めっちゃ悔し涙流してましたね。
それはもう大粒のヤツがボロボロと……本人は全力で否定していましたが。
下をうつむいて唇を噛み締める千雪の姿……本人には申し訳ないけれど、今回のお話の中では渾身のカットだったと思います。
モデルとしては申し分のない才能とオーラを兼ね備えた心……彼女の辞めたい理由は、いわば持たざる者たちへの憐れみでしかない……千雪からすれば侮辱されてるようなものですからね……。
いったい持たざるものの苦しみをなんだと思ってるのか……千雪が怒りたくなるのも無理はない。
けれども千雪的には涙を流すのはアウトだったのか……「泣いてない!」と全力で否定する姿が妙に可愛らしかったですね。
本気の千雪が心の心に炎を灯す
千雪の本気で悔しがる姿に、心の本気モードに火をつけてましたね。
心は五十嵐が言うように「モデル界の宝」なのかもしれないけれど……才能があるからといって、その道に進むのが本人の幸せとは限らないわけで。
そもそも五十嵐の言ってることはただのパワハラ……出るとこでれば一発でアウトなヤツですよ。
今までは五十嵐のパワハラ発言で泣く泣くあきらめさせられていたんでしょうけど……今回の心はちょっと違う。
千雪補正により、心の心は燃えている……ふたたびモデル辞めたいとしっかり直談判していた。
事情を知らない千雪からすれば、わけのわからない状況だっただろうけど……とりあえず本気の心を応援したいと感じさせるシーンだったように思います。
五十嵐の流儀、雫の流儀
同じファッション業界にいるということで、心のマネージャーの五十嵐と、ミルネージュのマネージャー成岡雫は、かつての先輩後輩の間柄だったんですね。
世間が狭いのはどこの業界でも同じこと……にしては今回の場合は極端な気もしないでもない。
話し始めは少しトゲトゲしい雰囲気だったものの、今回の二人の会話はお互いの流儀が垣間見えることもあり、とても興味深かったですね。
五十嵐の場合、自信もかつてはモデルとして活躍していたということもあり、彼女なりにとても苦労をしてきているんですね……時には意に沿わないこともして食らいつくなど、ある意味誰よりもモデル業界のことを知っているともいえる。
一応、自身が望んでいた夢は叶えたものの……そこにあったのは思い描いていたものではなかった。
そんな過去があるからこそ、五十嵐は心に執着する……今度は心で自分の夢を実現したいんですね。
その気持ち……わからなくはないけれど、心に対する言動を見ていると……正直あんまりわかりたくない。
一方で、雫の場合、千雪を突き放しているように見えて、その裏側では千雪が歩む道を後ろからついていく、と心に決めているんですね。
五十嵐に言わせると千雪の存在は「向いていない」どころか「終わってる」……けれども雫は知っている……千雪が放つオーラの強さを。
「ずっと慰め続ける」という雫の言葉に、強い強い信念と覚悟を感じさせられました。
五十嵐と雫の二人の流儀……私はどっちも嫌いじゃないです。
パワハラやめい
柳田のパワハラはちょっと目に余るものがありますね。
今回の矛先は心に向いたわけなんですけど……たった一つミスをしただけで、すぐに辞めさせようとするのはあまりにも横暴なんじゃないでしょうか。
横にいた育人もさすがに黙ってはいられず必死に食い下がっていましたし……というか育人はいつも食い下がってる。
一方で打たれ弱い心はすぐに真に受けて出ていっちゃうんですけど……そのあたりは育人の長男力があれば大丈夫。
育人のとりなしと、心の全力土下座の甲斐もあり、柳田もツンデレ風に二次予選突破に向けての発破をかけていた。
ここまで全て計算されたものだったとしたらそれはそれでスゴいけど……柳田は怒りの沸点があまりにも低すぎる…そしてなおかつ分かりづらい。
今後はこういったパワハラはやめるべきだと全力で思いました。
とはいえ、心が二次予選を突破できたのは、この柳田のパワハラまがいのツンデレ激励の影響が大きいのも否めない…。
そのスカウト、お断りにつき
結局、育人は綾野遠の誘いを断っていましたね。
遠の見立てでは、育人は服さえ作れれば特に強いこだわりはない、とのことだったけど……もちろんそんな訳はなく。
育人はデザイナーに強いこだわりを持っている。
けれども遠が育人に求めているのは、あくまでのパタンナーとしての能力のみ……そして育人自身もパタンナーだけとしての協力はできない。
遠は今回の芸華祭で祖母を超える成果を上げることができれば、独立が認められるとのこと。
なぜ独立にこだわるのかというと、祖母のデザインした服は、自分が作りたい服ではないから……とてもシンプルな理由ですよね。
ただ、それは育人にも同じことが言えるということ……お断りするのは極々自然な流れだったように思います。
まとめ
アニメ「ランウェイで笑って」第7話「存在感(オーラ)」を視聴した感想について書きました。
今回の千雪は残念ながら心のオーラに完敗したと言わざるを得ない結果となってしまいましたね。
けれども、悔し涙を流しつつも「泣いてない!」と言い切る力強さに関しては決して負けてなかったと思う。
そんな千雪の不屈の強さは、もれなく心にも伝染し、結果「モデルやめる」宣言へとつながる流れが妙に面白い。
個人的には千雪と心がいつか正々堂々とモデル対決できるような場面が描かれればいいなぁ…とは思うものの、やっぱり心にはデザイナーとしての道を突き進んで欲しいところですね。
もちろん千雪はハイパーモデルへの道を。
次回もとても楽しみです。
以上、アニメ「ランウェイで笑って」第7話の感想でした!
- 第1話『これは君の物語』
- 第2話『プロの世界』
- 第3話『ランウェイで笑って』
- 第4話『若き才能たち』
- 第5話『それぞれの流儀』
- 第6話『優越感と劣等感』
- 第7話『存在感(オーラ)』
- 第8話『デザイナーの器』
- 第9話『好敵手(ライバル)』
- 第10話『負けられない』
- 第11話『約束』
- 第12話『これは僕の物語』
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