アニメ「ランウェイで笑って」観てますか?
今回はライバルひしめくバチバチ回。
夢に向かうための抵抗をやめない、千雪と心に注目です。
弱気な千雪がしおらしくて可愛い育人がぶたれた
パリのランウェイで1mも歩かせてもらえなかった千雪……育人の前でずいぶんと弱気な姿を見せてましたね。
ずっと周りに反対され続けても挫けることなく、ハイパーモデルを目指し続けてきたものの、思っていた以上に長谷川心の衝撃とダメージは大きく、千雪の中に暗い影を落としていたんですね。
モデルとしての自分を誰も必要としてくれない……そんなネガティブな思いに支配されそうになったところでの育人のオファーは、まさに千雪が欲していた言葉そのものだったのか。
「しょうがないなぁ」のあとでこぼれた一筋の涙には、これまで味わってきた様々な思いが凝縮されてるように思いました。
これまで見せたことがないくらい弱気な千雪が心情を吐露する中……なぜか育人はニコニコが止まらない……千雪が拗ねるのも無理ないですよね。
しかも「しおらしくて可愛い…」とさらに追い打ちをかけたところ……千雪がビンタで反撃してた……このシーンの作画、好きやで。
今、抵抗しろ! 千雪と心の反逆
千雪の言葉に影響されて、長谷川心が鬼マネージャーに抵抗していましたね。
育人がいう「頑張ってる仲間」と、千雪がいう「すごいモデル」……イコール、長谷川心。
柳田のところに顔を出そうとしたときに、ようやく合致するわけなんですが……世間って本当に狭いですね。
あいにく柳田は留守で、心は今からモデルの仕事に行かなきゃならないという。
特に千雪にとっての長谷川心は一言では言い尽くせぬ存在……けれども心の事情はよく知っている。
「今、抵抗しろ!」という千雪の言葉は、心をすぐに動かした。
鬼マネージャーの容赦ない口撃は、心だけでなく、千雪や育人にまで及び、もはや人権侵害といっても過言ではないレベル。
「黙れ底辺モデル」「デザイナーごっこ」「そこのチビ」などなど次々と飛び出すパワーワード……もうただの不良社員やんけ(告訴だ)
基本的に鬼マネージャーは人の意志や希望を尊重することは一切しない……ただただ「才能」だけを尊重するのみ。
そんな彼女を説得するには、デザイナーとしての才能を証明するしかない。
結果、長谷川心のショーのモデルを千雪が引き受ける、という思わぬ展開になるわけですが……これは育人、千雪、心も納得の流れというのがさらに驚きなんですよね。
これは「今、抵抗」したことにより生み出した流れ……心と千雪には是非とも頑張ってトップを取って欲しいところですね……育人くんには悪いけど。
死ぬまでにしたいことリスト
育人のお母さんの死ぬまでにしたいことがステキでしたね。
手術は成功したものの、自分の命をネタにするクセは抜けないのか……懲りずにまた遺書書いてやがる…と思いきや、育人母が書いていたのは遺書ではなく、死ぬまでにしたいことリストだったんですね。
育人の夢の履歴を語る中、育人が目にしたのは「育人のファッションショーを見に行く」というものだった。
家族のために自分のやりたいことを押し殺し続けてきた育人が、今、自分の夢のために全力で頑張っている……お母さん、育人が夢を諦めなかったことが本当に嬉しかったんでしょうね。
そんなお母さんの嬉しそうな姿に、こらえきれず涙を流す育人の姿……思わずもらい泣きしてしまいましたよ。
やっぱ都村家、最高やな。
綾野遠をぶっつぶす
育人が強気な姿勢を見せていましたね。
綾野遠のチームに加えてもらおうと食い下がる龍之介……どうやら彼は本戦出場が叶わなかったようで……結局、断られていましたが。
空気を読まない育人くん、龍之介をスカウトしようとするものの……あいにくと龍之介は、自分よりも実力のある者の下について、骨の髄までしゃぶりつくしてからぶっつぶすスタイル。
ゆえに格下と見下している育人のチームなどに入るわけもなく……けれども育人のスタイルは少し違う。
「ぶっつぶしたい人がいる」……育人は最初から正々堂々とぶつかっていくスタイル。
育人の強気な姿勢が功を奏し、龍之介の協力を取り付けることに成功。
チームにはならなかったものの、一時的にですが貴重なアドバイスをもらうことができた。
ショーのコンセプトが「メンズとウィメンズの融合」ということで、綾野遠とまったく同じテーマだということにも一歩も引くことのない育人……なんだか今回は妙に男らしくてステキ。
一人の力で作りぬく覚悟を決めた育人には、もうデザイン画すら必要ない……驚きの表情を見せる龍之介には、もう育人を侮る気持ちは全くなかったことでしょうね。
綾野遠……目指すは世界一のデザイナー
綾野遠の目標は、単純な独立ではなく、祖母を超えることにあるんですね。
そうでなければ、遠はずっと綾野麻衣の孫という立場に甘んじることになる。
そして遠の中での祖母は世界一のデザイナー……つまり祖母を超えるということは、世界一のデザイナーを目指すということになるんですね。
だから、今回の芸華祭にかける意気込みは誰よりも強く、製作体制も他の生徒とは一線を画するものがある……テキパキとチームに指示を出す姿は、もうすでに独立した後のような貫禄が備わっているように思えました。
育人は本当に綾野遠をぶっつぶせるんだろうか。
また、それ以上に長谷川心はデザイナーへの道を切り開くことができるのか……とても気になるところです。
まとめ
アニメ「ランウェイで笑って」第9話「好敵手(ライバル)」を視聴した感想について書きました。
今回はタイトルにもある通り、登場する人物、どいつもこいつもライバル関係にありましたね。
本来ならば育人を応援するのが筋なんでしょうけど……今回の芸華祭に関しては、どうしても心と千雪に気持ちが傾いてしまいますね。
千雪と心……立場や身長は違うけど(失礼)……周りから望まれない夢へと突き進む姿は、とても良く似ているんですよね。
そして育人もそんな二人に「報われてほしい」と思ってる。
三人ともライバルではあるものの、そこには相手を思いやる気持ちが存在する……それがとても心地よく感じられるんですよね。
次回がとても楽しみです。
以上、アニメ「ランウェイで笑って」第9話の感想でした!
- 第1話『これは君の物語』
- 第2話『プロの世界』
- 第3話『ランウェイで笑って』
- 第4話『若き才能たち』
- 第5話『それぞれの流儀』
- 第6話『優越感と劣等感』
- 第7話『存在感(オーラ)』
- 第8話『デザイナーの器』
- 第9話『好敵手(ライバル)』
- 第10話『負けられない』
- 第11話『約束』
- 第12話『これは僕の物語』
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