アニメ「映像研には手を出すな!」観てますか?
今回はロボットアニメーションの大成功も束の間、早くも次回作の制作がスターティン。
金森のむかし話や「演出」に覚醒する浅草に注目です。
金にならないアニメは作らん!
映像研、あれだけのロボットアニメーションを作ったにも関わらず、収益は2万円にも届かなかったんですね。
依頼主であるロボ研のほうが収益が高いとかちょっと納得いかない部分はあるものの、これが世の中の仕組みなのか……。
とはいえ、ロボットアニメーションのおかげで映像研の評価は爆上がり。
他の部活からもプロモーション映像の作成依頼が殺到するなど、学校内では一定の地位を築いたといっても過言ではない。
依頼主の部活はどれもこれもロクでもなさそうなのばかりだったけど。
よく生徒会が承認したもんだな…。
そしてこの依頼、浅草は非常に乗り気だったものの、すでに金森がすべて断った後だったんですね。
金森曰く、ロボットアニメーションにおける映像研の工数は時給1,000円換算で約180万円にものぼるとのこと……けれども実際の収益は2万円にも満たない状況。
ゆえに金森は金にならない仕事は一切引き受けることをやめ、正当な収益を稼ぐために学校外へと着目するんですね……それが「コメットA」なんですね。
採算度外視なブラック体質の浅草や水崎に代わり、一人力強く金儲けに邁進する金森氏……彼女のギトギトした力強さに思わず惚れそうになってしまった。
金にならないアニメは作らん……映像研存続のため、金森は今日も頑張ってます。
空想ダダ漏れのダダ寄り道
浅草と水崎の二人の空想が今回もダダ漏れていましたね……ダダ寄り道しながら。
芝浜の町を歩きながら、どこかの地学部さながらのウンチクを浅草が披露する一方で、そこら中の町のオブジェを二人は猛烈な空想の渦へと巻き込んでいく。
この二人にかかると日常の光景が、一気に非日常へと代わり、こちらの想像がつかないような摩訶不思議な空間へと変貌していく……見ているこちら側まで想像力を掻き立てられるようなワクワク感がありますね。
ただ一人、金森氏だけは我関せず、といった様子でずいずい先頭を歩いていくのが対照的……クリエーターと非クリエーターの違いがそこに表れてたように思います。
それにしても浅草と水崎って本当に同類なんですね……二人仲良くどっぷりと空想に浸かる様子は見ていてとっても和むものがありますね。
と同時になんだか懐かしい気持ちにもなってくる……脳内で何かが分泌されるのを感じるシーンでした。
ファン感謝ラーメン
嬉しいことに映像研の作品そのものを評価してくれるファンが現れましたね。
しかも学校外の人物で。
芝浜祭のときにロボットの被り物に好反応してくれた男性なんですけど、その後長文に渡る感想の手紙をくれたそうで、心からあのアニメを評価してくれている様子に見ているこっちのほうが嬉しくなってしまった。
でも褒められた浅草氏はというと、反省点がありすぎて素直に喜べない様子だった……ほんと恐るべき向上心ですよね。
彼のお店はフルーツラーメンが売りとのことで、見ただけでなんだかげんなりしてしまう感じだったものの、食べてみると意外と美味しいそうで……金森氏が例のごとく髪を結わえてズルズル食べてるのがなんとも印象深かったです。
金森むかし話
金森氏がお金に強い執着を見せる理由が語られていましたね。
親戚の酒屋が潰れていく様子を、当時の幼い金森氏を通じて描かれるんですけど、もうその頃からお金を稼ぐということに彼女なりに強いこだわりや持論を持っていたんですね。
親戚の老夫婦のお店を手伝っていくうちに、早くも商売の本質に気付き、自ら実践してみせる。
特に積雪でコンビニですら営業を休む中、逆転の発想で店を開けることを提案するシーン……彼女の読みが次から次へと当たって、新規顧客をゲットしていくさまはグイグイと引き込まれるものがありましたね。
とはいえ、残念ながらそのお店は閉店することになってしまうんですけどね。
今の金森氏があるのは、そのお店で経験したことが大きいんだなぁと改めて実感しました。
特にお金を儲けるための「宣伝」に力を注ぐ姿により一層説得力を感じた。
まずは知ってもらわなければ何も始まらない……だからこそ金森は使えるものは何でも使うんですね。
金森むかし話……とってもためになるお話だったと思います。
勃発! 芝浜UFO大戦!
前回のロボットアニメーションは学校が舞台だったけど、次の作品の舞台は芝浜の町そのもの。
しかも敵はUFOというぶっ飛んだ設定ですよ……浅草版「宇宙戦争」みたいなものか。
でもそこには浅草ならではの強いこだわりがあるんですよね。
特に「見えないレーザー」や「見えない弾頭」といった他の作品では当たり前とされる可視攻撃をとことん排除……彼女ならではのリアル志向がたまらなくそそる。
また水崎も負けじと、簡単な1コマの絵コンテから想像を膨らませまくった結果、金森からストップを掛けられるくらいの強いこだわりUFOを生み出していた。
この二人の想像力はあいかわらずエゲツない。
一方で、音響部の百目鬼もリアル志向な音でこだわりを見せるも、浅草の理解不能なぶっとんだ音の振り付けに、渋々ながらも「嫌いじゃない」と同意していた。
他にも美術部や情報技能研究部の協力も仰ぎ、人員的には製作体制も問題なし。
予算面については、音響部の家賃が生徒会に徴収されることになってしまったものの、代わりに芝浜の商店街から全予算を取り付けることに成功……町全体を巻き込んでの町おこしPVとして大幅にスケールアップ。
金森の策略によってインスピレーションのきっかけを得た浅草の空想は、芝浜町全体を巻き込んだ壮大なUFO大戦へと発展してしまった……何これ楽しみすぎるんですけど。
覚醒! 浅草の知らない演出の世界
浅草が一段階覚醒していましたね。
今まで知らず知らずのうちに行っていた「演出」というものを初めて認識した浅草氏。
今までは個別の点だったものが次々と線で結びつき、「演出」というものの凄さを改めて実感することになるんですね。
そして、浅草の場合、そこからの想像の飛躍がさらにとんでもないんですよ。
目に見えないものを、その周囲でありとあらゆる「演出」を盛り込むことにより表現できることに気付くんですね。
今まで知らない内に行っていた「演出」を、今度は意のままに「演出」することを学習した浅草……また一歩「最強の世界」へと近づいた瞬間を目の当たりにして、鳥肌が立つような高揚感を感じました。
浅草がこんなにかっこよく見える日が来るなんて……映像研、最高やな。
まとめ
アニメ「映像研には手を出すな!」第9話「コメットAを目指せ!」を視聴した感想について書きました。
前回のロボットアニメーションで盛り上がりまくったのも束の間、早くも次のアニメーション制作がスタートしていましたね。
「演出」について覚醒した浅草と、アクションにこだわり抜く水崎の演技、そして確固たる「金」への執着心を持つ金森のルーツを知ることにより、さらに最強の世界へと近づきつつある映像研。
そんな彼女達の最新作は芝浜町全体を巻き込んでのUFO大戦……面白くないわけがない。
次回がとても楽しみです。
以上、アニメ「映像研には手を出すな!」第9話の感想でした!
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