アニメ「ぼくたちは勉強ができない(第2期)」観てますか?
今回から前後編にわたる古橋メインの後編エピソード。
「星の名前」を巡った成幸と古橋の二人の距離感に注目です。
古橋の嫁力、成幸の旦那力
古橋の女子力というか嫁力? が壊滅的でしたね…もはや人災レベルと言っていいくらい。
口に含むとガリゴリと音がでる卵焼きを作り、お掃除と言いながらホウキでふすまを破ったあとは、泡が吹くほど大量に茹でられたうどんが出てくる。
お洗濯では成幸のパンツで二人して混乱し、最後はお風呂に乱入しお背中を流しながらの寝落ち……これでも天文学を目指す前はお嫁さんになることが夢だったんですよ?
これはちょっとした命の危険を感じるレベルかも……一度桐須先生と勝負してみて欲しいなぁ…きっと恐ろしいことになる。
そんな古橋の壊滅的嫁力に対し、成幸の男子力もとい旦那力がとても光ってしましたね。
成幸は女心には疎いけど、人の努力には超敏感…絆創膏だらけの指を目ざとくチェックし、あの朝食を美味しいと言い切れる度量の持ち主。
そして古橋の父親とのことについても常に気にかけ続けるなど、とにかく寄り添いかたが半端じゃない。
そんな成幸だからこそ、古橋も何かせずにはいられなかったんでしょうね。
古橋の嫁力と成幸の旦那力……案外バランスが取れてるような気がしてきた。
星空デートでオモテナシ
成幸と古橋の夜の星空デートがステキでしたね。
夜中に人気のない森に連れ出すという成幸の大胆な行為に対し、古橋は「まだ心の準備が~!」と返すんですが……意外とまんざらでもなさそうな反応に少しニヤリとしてしまった。
成幸が案内したとっておきの星空スポット……本人は「たまたま」見つけたと言っていたけど、おそらくは古橋のために一生懸命探し出したんでしょうね。
しかも星座のことについても予習しており、古橋にプチ知識を披露するなど、成幸のオモテナシ精神がマジでペガサスファンタジー。
そんな成幸のオモテナシに嬉しくなって、古橋も活き活きと星座について語りだすわけですが……そこから古橋の父親の話へとつなげてしまうあたりに、成幸の思いやり深さを改めて実感してしまいます。
また思わせぶりな言葉で古橋の動揺を誘うくだりも微笑ましい…古橋さん盛大にお茶吹き出してすっ転びそうになってたな。
古橋の手をつかんで励ます成幸の姿に揺り動かされた古橋は遠い母の記憶を思い出し…そして「星の名前」にたどり着くわけですが……ここに至るまでの過程がとにかく秀逸だと思いました。
母のビデオメッセージ
母・静流が残した謎のフォルダエピソードがたまらなく良かったですね。
成幸の星空のオモテナシのおかげで、パスワード解除へとたどり着いたわけですが……このパスワードの中身がとにかく反則…ずっこい。
フォルダの中には論文ではなく、ただ一つのビデオファイルがあったのみ……そしてそこには母・静流からのビデオメッセージが入っていたんですね。
ビデオメッセージの中に写っていたのは一人の天才数学者ではなく、一人の妻、一人の母としての静流の姿だった。
終始明るい調子で語られる静流の話はとても興味深く…あっけらかんとウソついたことを告白したり、高校時代の数学の成績を暴露したりと、かなりお茶目なお母さんという印象を受けました…ある意味成幸の母とよく似てるかも。
そんな母・静流は最後に残した「好きなことを全力で好きにやりなさーい!」という言葉はまさに今の古橋にどストライクだったと思う。
「唯我くん」から「成幸くん」へ
「唯我くん」から「成幸くん」へ……古橋の心が大きく傾きだしましたね。
これまで古橋は緒方やうるか達に配慮して、一歩下ったところで成幸と接してる部分があったわけですが…今回の騒動の一件で古橋の心は大きく揺さぶられることになった。
成幸が握りしめた手は、古橋に勇気を与え、母・静流の握りしめた手は、ステキな人との出会いを与えた。
星空にむかって「大丈夫だよ」と応える古橋の目はとても穏やかで優しく……その口からは自然と「成幸くん」とこぼれてた。
そして古橋は目をつぶって成幸にしなだれかかるわけですが……この古橋は寝てない、起きてる、超起きてる。
これはさすがの成幸も意識せずにはいられない……この古橋のちょっとずつ近づいていく感じ…すこ。
不器用すぎる父・零侍
古橋の父・零侍の不器用さが際立っていましたね。
娘に無関心なフリをしながらも影では心配しまくり、こっそりと成幸の母に根回ししてお金を渡そうとしたり、三者面談を知らないフリして緒方にストーキングして誤魔化す。
すべては過去の自分に引け目を感じてしまっていたためなのですが…いくらなんでも不器用すぎるにも程がある。
その点、成幸の母はめちゃくちゃよく出来てる…若干恋愛脳こじらせてるけど。
今回の一件で、古橋の父・零侍が娘のことを愛していることがわかったので、今後は少しずつ時間をかけて父娘の関係が修復されていくことは間違いないと思う。
そして娘への無関心をやめた零侍の矛先は、容赦なく成幸へと向けられるという…とてもいいオチがついたな(笑)
まとめ
アニメ「ぼくたちは勉強ができない(第2期)」第10話「最愛の星に[X]の名を(後編)」を視聴した感想について書きました。
古橋メインの前後編エピソード…とてもいいお話でしたね。
古橋メインの回って、他のヒロイン達よりも深堀りした話が多くて、個人的にもより深く感情移入してしまうことが多いんですよね。
ヒロイン単体としては桐須先生が一番好みなんですが、メインヒロインとしては古橋がもっともふさわしく感じられる……なかなか線引きが難しい部分ではありますが。
ともあれ今回の古橋家のエピソードは「ぼく勉」の中でも屈指のエピソードだったかと思います。
次回もとても楽しみです。
以上、アニメ「ぼくたちは勉強ができない(第2期)」第10話の感想でした!
- 第1話『天才と彼はその[X]なる判定に銘々慮る』
- 第2話『先人の誇りは時に[X]どもの事情と背反す』
- 第3話『天才は変遷する季節と[X]模様に憂う』
- 第4話『時に天才は限定された[X]において奮闘する』
- 第5話『心尽くしの賜物は時に[X]の錯綜となる』
- 第6話『彼らは安んぞ面する[X]の志を知らんや』
- 第7話『人知れず天才は彼らの忖度に[X]する』
- 第8話『ゆく[X]の流れは絶えずして…』
- 第9話『最愛の星に[X]の名を(前編)』
- 第10話『最愛の星に[X]の名を(後編)』
- 第11話『祭のはじめは矢継ぎ早 彼らに[X]が降りかかる』
- 第12話『祭の騒ぎは留まらず[X]どもは茨の道を往く』
- 第13話『祭の終わりは寂しくも華やかに[X]どもを祝福する』
- 第1話『天才と[X]は表裏一体である』
- 第2話『魚心あれば、天才に[X]心あり』
- 第3話『天才は[X]にも心通ずるものと知る』
- 第4話『彼女が天才に望むもの即ち[X]である』
- 第5話『林間の天才は[X]に迷走する』
- 第6話『天才[X]たちは、かくして勉強ができない』
- 第7話『前任者の秘匿領域は[X]な有様である』
- 第8話『天才の一挙手一投足は時に[X]を翻弄する』
- 第9話『禁断の地にて彼は、[X]が為奮闘する』
- 第10話『かの新天地にて迷える子羊は[X]と邂逅する』
- 第11話『威厳ある先任者は時に[X]にかしづく』
- 第12話『天才は時に[X]をともに分かち追懐する』
- 第13話『天才の目に天の光はすべて[X]である』
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