アニメ「映像研には手を出すな!」観てますか?
今回はいよいよロボットアニメーションの本上映。
ロボ研部員達の活躍や、水崎の覚悟、そしてロボットアニメーションそのものに注目です。
百目鬼の音の力
百目鬼の加入はやはり大きかったですね。
アフレコこそ間に合わなかったものの、音楽と効果音がついたことにより、作品の完成度は大幅に向上……もちろん作画面に関しても前回とは比べ物にならないくらいクオリティが高い。
最終チェック時にPC上でテスト再生をするシーン……画面の描写はそこそこに音をメインに演出したおかげで、これまで気付かされなかった音の大切さを改めて実感。
百目鬼はさも当たり前のように飄々とした様子だったけど……彼女にしてみればこれは極々当たり前のことなんでしょうね……さすが。
それに加えて素晴らしいのが浅草の知識……音に関しては専門外ながらも、浅草の指摘はとても的確なんですよね。
音のタイミングのずらし加減や、音の有無の判断、そして入れ替えなどなど、浅草の指示に合わせていくごとに作品のクオリティがあがる描写に唸らされっぱなしでした。
特に音楽をあえてカットする手法は浅草ならではの気付きだったように思います。
とはいえ、こんな調整ができるのもすべては百目鬼が音響として加わってくれたから。
音の力、すげえ、ですよ。
親バレピンチで覚悟固まる水崎氏
学園祭当日の朝……水崎氏の学校無断外泊がバレてしまった。
ずっと親に内緒でアニメーション制作し続けてきた水崎氏……ここに来て親バレで脱退とかまじで洒落にならん…。
でも、このことが逆に水崎の覚悟が決まるいいきっかけになっていたのもまた事実。
金森提案による水崎の客寄せパンダ作戦……もう親バレを恐れる必要はなくなった。
覚悟を決めた水崎の本当の戦いが始ったわけですね。
校内最強の策士・金森
金森の交渉力と作戦力が光ってましたね……おそらく彼女は校内最強の策士だと思う。
ただ単にロボットアニメーションを上映するだけでなく、カリスマ読モ・水崎の知名度をフル活用して集客トリガーを確保。
その上でロボ研のダンボールロボ作戦を大々的に展開して、学校中を大混乱の渦に巻き込みつつも多大なる宣伝効果を発揮。
さらには生徒会の空調担当のスキャンダルをたてに体育館の空調温度を強引に「16度」に設定させるなど、清濁併せのむ……といういよりは濁濁飲み干すような豪腕ぶりを発揮していた。
また、水崎を逃走させる際には高所から無線で遠隔指示を出して逃走ルートを確保するなど、あらゆる面で抜け目がない。
少なくとも金森が映像研に居る限りは、生徒会の魔の手に怯えることはなさそうですね。
ロボ研作戦ダダッダー!
学園祭当日は、どの部の客引き勧誘で大混雑……結果、映像研は最前列を確保できず完全に出遅れることになってしまった。
けれども、そこで予想外の大活躍を見せたのがロボ研のみなさん。
ダンボールロボ姿に身を包み、大々的に横断幕を掲げると、ペットボトルロケットでロボットアニメーションの上映と、カリスマ読モ水崎の存在を超アピール。
あまりにもやりすぎたため生徒会が連行に乗り出すも、ロボ研部員たちの活躍と、金森が立てた作戦が功を奏し、気がつくと学園中を巻き込んだ大捕物劇へと発展していた。
時代を越えた学生運動のような様相を呈していたものの……その熱気は見ている側のテンションもおかしな方向へと導いてた……つまり私のテンションもバク上がり。
中でも異常な熱気を発していたのが、ロボ研部長の小野ですよ……生徒会の追跡から全力で逃亡の最中、覚醒した小野は「ダダッダー」なOPソングを本能のままに歌い上げてた……しかもめっちゃええ声で。
空中スライダーを見事に滑ながら、横断幕を閃かせる小野部長……熱い、熱すぎるぞ、この男。
ダンボールの中は汗と涙と鼻水でぐちゃぐちゃながらも、体育館まで全力で駆け抜ける姿に、思わず拍手を送らずにはいられませんでした。
また小野だけでなく、水崎を逃がすために捨て石になる女性部員も見上げたものだったし、何より一致団結してアニメーション上映のために力を注ぐロボ研部員達の底力には映像研に負けないくらいの情熱を感じました。
ほんと、ダダッダーなヤツラですよ。
これが現時点での「最強の世界」
水崎の舞台挨拶に最高のタイミングでスタートをかぶせてきた浅草……映像研とロボ研、そして美術部のコラボによるロボットアニメーションの上映はまさに最高の一言に尽きた。
ロボ研部員達によるリアルタイムアフレコに加え、水崎の両親が見守る中、次々と展開されていくロボットアニメーション。
見るものすべてを引きつける圧倒的クオリティを前に、生徒会の面々も押し黙り、生徒達は熱狂……あのヘンコな美術部員もただただ呆然と見つめるばかり。
特に水崎の両親が上映作品を見ながら、娘のことについて触れるシーンは、ちょっと胸が熱くなるものがありました。
親がいなくても子は育つ……まさにそのことを体現した水崎は本当にカッコいい。
また、役者だからこそわかる娘の「演技」にしっかりと気付くあたりもさすがですよね。
長い時間をかけて、上映本番でついに完成した最強のロボットアニメーション……これは映像研の現時点での最強の世界だったと思います。
友達ではなく仲間
友達ではなく仲間……これは本当に言い得て妙の表現だったと思います。
ロボットアニメーションの上映は最高の反響を得ることに成功し、DVD販売もすべて売り切ることと相成った。
カリスマ読モにして作画を担当した水崎に、握手の行列が止まらない……そんな中、金森の計らいによりお昼休憩をもらうのですが……そこで偶然に出会った両親との会話がとても印象的だった。
二人とも役者ということで、劇中の娘の「演技」をしっかりと見抜く一方、娘は自分が本当にやりたい事をしっかりと両親に伝えていた。
個人的には水崎の父がアニメから遠ざける気持ちもわからなくもない……母親が娘を役者にしたいという気持ちを汲んだこともあるんだろうけど、アニメ業界ってとにかくブラックな労働が横行している世界ですからね。
それに何より娘には天性的な観察眼が備わっている……これは役者にとっては喉から手がでるほど欲しい才能なんだと思う。
けれども水崎は自分自身で演技することよりも、アニメーションで演技する道を選んだんですね。
ここまで強い意志で自分の進むべき道を見つけた娘に、もはや親として何も言うことはできないでしょう。
一時は映像研退部か? とヒヤヒヤしたものの、水崎は自分の力をしっかりと見せつけた上でキチンとケリをつけていた……水崎最高。
そして金森は両親と別れた後、浅草、金森と合流して昼食兼、反省会。
浅草が言うには今回のロボットアニメーション、8割がた反省の対象なんだそうで……次々と出てくる改善ポイントの多さに思わず吹き出してしまいました。
浅草氏……一度彼女の脳内を見てみたいよ。
そんな会話をする中、娘の後をつけてきた水崎のご両親と映像研が初対面……「友達」ではなく「仲間」だと言い切る浅草が最高にクールだった。
そしてその思いはおそらく金森も水崎も同じだったことでしょう。
映像研、最高やんけ。
まとめ
アニメ「映像研には手を出すな!」第8話「大芝浜祭!」を視聴した感想について書きました。
ロボ研と美術部とのコラボによって完成した、最強のロボットアニメーション……これは現時点での映像研が出せる「最強の世界」だったと思います。
上映までのロボ研部員達の活躍や、金森の作戦の用意周到さ、そして水崎の両親をめぐるエピソードなどなど、本当にいろいろな要素がギュッと圧縮された、とても濃密な回でした。
個人的には今回の第8話……1位です。(語彙…)
正直、もうこれ最終回でいいんじゃね? というくらい見終わった後に胸がいっぱいになってしまいました。
次回、ほんとにあるのかな? と疑ってしまうくらい……。
といいつつ、次回もめっちゃ楽しみです。
以上、アニメ「映像研には手を出すな!」第8話の感想でした!
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