「ワンダーエッグ・プライオリティ」1話感想!オッドアイな大戸アイ

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アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」観てますか?

 

ワンダーエッグ・プライオリティ

 

「ワンダーエッグ・プライオリティ」はドラマ「高校教師」や「家なき子」などの脚本を手掛けた野島 伸司の初アニメ作品。

 

ポップなタイトルとは裏腹にセンシティブなテーマを扱った内容となっており、正直なところ見る人をかなり選ぶ作品になっているものの……ぶっちゃけかなり面白いです。

 

というわけで、今回はアニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第1話「子供の領分」の感想について書きますね~。

 

 

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オッドアイな大戸アイ

 

 

主人公の安易なネーミングに思わずクスっと笑ってしまいましたね。

 

最初、出会った昆虫が「オッドアイ」と言ってるのか「オートアイ」言ってるのかよくわからなかったもんですから……なるほど「大戸アイ」ね、オオトアイ。

 

個人的には「大戸アイ」の「オッドアイ」に色々な含みを持たせられているような印象を受けるんですよね。

 

「夢と現実」「生と死」の境界を暗示しているようにも見えるし、14歳という多感な年頃や、あるいは主人公自身が抱える問題の不安定さ、などなど「大戸アイ」の「オッドアイ」には儚げながらも不思議な魅力を感じさせられる。

 

そして物語のキーアイテムとなる「エッグ」。

 

アイがはじめて登場するシーンでは、小学生のようにパーカーのフードをスポッとかぶったアイの姿が、生まれたての雛のようだったり、卵の黄身のように見えて、正直妙に笑えました……エッグだけに。

 

ただ、扱っているテーマが「不登校」や「自殺」といったセンシティブなこともあり、陰鬱になるお話なのかと思えば、決してそういうわけでもないんですよね。

 

もちろん主人公のアイは彼女なりに心に傷を負っている……けれども外の世界と完全に断絶しているわけじゃなく、夜中に外に出歩いたりするし、母親とは一緒の食卓を囲んでますからね。

 

そんな不思議なアンバランスさを持つ彼女には、オッドアイと卵がつくづくお似合いだと改めて感じました。

 

 

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映画「パプリカ」を彷彿とさせる世界観

 

 

「ワンダーエッグ・プライオリティ」はどこか「パプリカ」を彷彿とさせるものがありましたね。

 

といっても「ワンダーエッグ」の場合、パプリカほどぶっ飛んだ世界を畳み掛けてくるわけではなく、どちらかというと夢と現実の境界線を曖昧にしてくるところに、ひどく既視感を覚えるんですよね。

 

冒頭からしばらくは「現実」と「夢」をいちいち確認しながら視聴していたんですけど、途中学校のシーンへと移ってからは、そういうの考えるのをスッパリあきらめました(笑)

 

アイから見た夢の中の学校は、それはもうひどいものだった。

 

イジメっ子は顔にモザイク、手には凶悪な斧を持っている。

 

その他大勢の普通の生徒は「ミテミヌフリ」という名のサイコパスな小柄な生き物として、包丁を手に西城くるみを追い回す。

 

アイは夢の中では心臓を目をやられない限りは「不死身」というルールらしい……それって不死身というんだろうか…?

 

しかもこの不死身、現実の肉体にしっかりとダメージが反映されるという……実際反映されてたこわい超こわい。

 

アイにとって学校とはこういった世界なんですね……。

 

個人的にはモザイクかかったイジメっ子よりも、多数登場する「ミテミヌフリ」のほうにアイがより恐怖しているように感じられた。

 

アイはいじめっ子にはならないかもしれないけど、「ミテミヌフリ」にはなってしまう……そしてそれは大多数の人間に当てはまる要素でもあると思うんですよね。

 

久しぶりに超悪い夢を見そうな気がしてきた……とほほ。

 

 

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トサカに来たぜ!

 

 

夢の中でアイの怒りが炸裂していましたね……エッグだけに怒るとトサカに来るんやな。

 

転校生の小糸ちゃんは、陰キャボッチのアイと友達になりたいと言ってくれたのですが……現実世界において、彼女は自らの命を絶ってしまったんですね。

 

転入したての頃から、アイに好意を示し続け、頑ななアイもようやく心を開いたように見えたものの……小糸が自殺に至る経緯が非常に気になるところです。

 

ただ「ワンダーエッグ・プライオリティ」の世界においては、夢なのか現実なのかよくわからない展開が次から次へと起こり続ける。

 

現実世界での残酷な「過去」は、夢の中でのアイ次第で別の「未来」へと変えられる……その可能性があるらしい。

 

夢の中での動かぬ小糸の像を見て、不甲斐ない己を奮い立たせるアイの描写がなんとも爽快なものがあった。

 

「ミテミヌフリ」をやめ、逃げるのではなく立ち向かう……その先にいるのは斧を持ったいじめっ子。

 

高々と跳躍してからの「トサカに来たぜ!」な一撃は、思わず笑ってしまうくらいの破壊力がありましたね。

 

残念ながら、今回卵から孵った西城くるみは、小糸と同じ「像」になってしまったようですが……小糸を助けたいアイのように、きっと彼女にも同じような友達がいると信じたい。

 

 

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まとめ

 

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第1話「子供の領分」を視聴した感想について書きました。

 

ポップなタイトルとは裏腹に扱うテーマはセンシティブ……その割には陰鬱な印象は薄く、夢と現実の境界で揺れ動く不思議な世界観に、往年の名作アニメを思い出す……今回の第1話ではそんな印象を受けました。

 

本作はアニメオリジナル作品ということで、先を知りたくても原作がないので追いかけられないのが少し残念。

 

なまじ作画クオリティが高いもんだから、余計に先が気になるんですよね。

 

次回もとても楽しみです。

 

以上、アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第1話の感想でした!

 

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