ドラマ「わたし、定時で帰ります。」観てますか?
今回は賤ヶ岳(しずがだけ)を演じる内田有紀が実にいいお芝居を見せてくれましたよ。
というわけで今回は、
第2話
の感想について書きますね~。
ナチュラルブラック福永はデリカシーゼロ
「福永には気をつけろ」
愁の忠告を裏付けるかのように、ブラック発言をナチュラルに吐き出し続ける福永。
夫が育休を取ってくれたおかげで仕事に復帰できた賤ヶ岳(しずがだけ)先輩に対しての発言が特にひどい。
男の育休許す上司ってどうなんだろうね
会社のお荷物なのかご主人
なんであんなに張り切っているのかな
赤ちゃん可愛くないのかな
などと、まるで呼吸をするかのようにブラックな陰口を吐く。
歓迎会においても乾杯の前に長々と自己紹介しだしたり、仕事の受注が決まったことをわざわざ発表させたりと、デリカシーも欠けている模様。
会社を「売却した」と見栄をはっているものの、実際には「買収された」のが正解。
社員たちの集団退職が原因というのが、なんとも皮肉ですよね。
福永曰く「チームワークが大切」だそうですから。
そんな福永の元気ハツラツな明るさが、より一層ブラックな一面を際立たせているように見えますね。
ちょっとデレた?三谷の変化
三谷はファイアーストロング社の仕事受注に貢献するも、クライアントに忖度した福永判断により、メインを賎ヶ岳に取られてしまう。
種田のフォローも虚しく、サブ止まりの三谷はもちろん不満たらたら。
クライアントの急な仕様変更にも食って掛かるなど、相変わらず杓子定規で気難しいところは変わっていない。
けれども、定時退社した結衣のあとをつけ、上海飯店で愚痴をこぼすようになったのはいい変化だと思う。
ちょっとデレてきたのかもしれない。
賎ヶ岳の育児事情が妙にリアル
育休から復帰した賎ヶ岳(内田有紀)は以前と違ってなぜかモーレツ社員アピールがすごい。
復帰したてにもかかわらず、ファイアーストロング社でメイン担当を務めることを快諾。
残業も忌避することなくガンガンする。
赤ん坊がいることを会社に「マイナス」として見られたくないから、とにかく意気込みがすごい。
けれでも、その意気込みが裏目に出てしまい、結果的に周りへ負担をかけてしまう。
気持ちが先行して空回り気味のウザい前半から、仕事と家庭の両方にアップアップとなりながらだんだんと弱気になっていく後半にかけての過程が妙にリアルに感じられた。
髪のセットや化粧といった身だしなみが徐々にくずれていく様子。
夫は夫で無精髭をはやし覇気がなく見事にやつれてる。
しかも家の中は散らかりまくり…。
全然笑えないよコレ。
小籠包の素敵なおごり方
仕事と家庭に追い詰められながらも、頑固に抗い続ける賤ヶ岳。
ミスを招いた張本人が他の人よりも先に帰ることなんてできない。
東山が思ってるほど時代は進んでないんだよ
ここで帰ったら負けなの
早退も定時退社も聞き入れない頑固な賎ヶ岳に、結衣も負けずに言い返す。
先輩、何と戦ってるんですか?
子供が心配だから帰りますって堂々と言ってくださいよ
これは賤ヶ岳だけではなく、視聴者全員に向けて言ってる言葉だと思う。
かといって賎ヶ岳も家のことが心配すぎて会社にいても仕事が手についていない。
このまま会社に居残り続けたところで労働生産性は限りなく低く、家のことも何一つ解決しない。
そこで取った結衣の作戦が今回一番の見せ場だったと思う。
結衣は「みんなに小籠包を奢る」といってプロジェクトのメンバー全員を帰ったように見せかけ、賤ヶ岳に心置きなく帰ってもらおうと策を講じる。
「みんな帰りました」と苦しい言い訳を続け、自分も定時で帰るという結衣のメンタルが強い。
そして賎ヶ岳にも「帰ったほうがいいんじゃないですか?」とすすめる。
賎ヶ岳の「みんなが帰るまでは帰らない」を逆手に取った格好ですね。
このとき賎ヶ岳は気づいてしまう。
実際にはみんなは帰っておらず、机の下に隠れているだけだということに。(雑!)
結衣とみんなの気遣いにひと言も発せず、ただただ結衣を見つめ続ける賎ヶ岳。
内田有紀の静かな演技はその表情から様々な感情が溢れてくるかのよう。
最後に吹っ切れたようなため息をついたあと、種田にいう次の言葉が最高にテンション上がる。
子供が熱を出しました…今日は定時で帰ります
こんな当たり前のセリフでテンション上がるなんて。
「ありがとう!この借りは必ず返すからね!」といって帰ったあとぞろぞろ出てくる社員たちが最高にいいヤツラだった。
もぉ~バレてたじゃないすか~!
もうちょっと時間があればちゃんと隠れられたのにね
やっぱり双子ちゃんのこと心配だよね
ほんっと世話が焼ける…
このあとの小籠包は残念ながらみなさん残業ということでお流れに。
これもまた彼らなりの優しさなのかもしれない。
それでも一人定時で帰る結衣がメンタル強くてマジリスペクト。
定時で帰らない結衣は結衣じゃない。
小籠包はまたの機会に!
まとめ
ドラマ「わたし、定時で帰ります」第2話を視聴した感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?
今回はデリカシーゼロのブラック福永の発言や、育休明けたらモーレツ社員だった賎ヶ岳の仕事と育児に苦しむ描写など、全体的にフラストレーションがたまるお話だったように感じました。
とはいっても、最後は結衣の小籠包作戦と内田有紀の素晴らしい演技のおかげで、フラストレーションもすっかりと昇華されました。
個人的には上海飯店のいつものメンバーのミニコントでもひそかに癒やされてましたが。
ただ、最後の最後に来栖君が大きなトラップを仕掛けてたので、次週はかなり荒れそうな予感がします。
それが楽しみでもあるんですけどね。
以上、ドラマ「わたし、定時で帰ります。」第2話の感想でした!
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