アニメ「デカダンス」観てますか?
今回はいよいよガドルアルファとの最終決戦。
デカダンスを大きく揺るがす転換点となるお話になっていますよ。
ミンディー!!
ミンディーがめちゃくちゃいいお姉ちゃんでしたね。
ミンディー、メンディー、ムンディーの三姉弟はみんな目つきが悪くて、一見とっつきにくそうに見えるんですけど……実際には全然そんなことないんですよね。
メンディーとムンディーの二人はナツメ入隊時にもそれとなく気にかけてくれていたし、ミンディーも口では厳しいことをいいつつも決して嫌がらせなんかじゃなかった。
ガドルアルファの戦いに赴く時も、浮かれ気味のナツメの気を引き締めるべく、あえて嫌われ役に徹していた。
そしてガドルアルファとの戦いの際には、体を張ってナツメを守り、彼女なりの矜持と優しさを見せていた……何この人めっちゃいい人やん。
幸いなことに、重症ながらも命に別状はなかったようで、ミンディーが死ななかったことにひどくホッとしましたね。
とりあえず姉弟誰一人欠けることがなくて、心から良かったと思う。
ガドルアルファつよつよ
ガドルアルファはイベント上「絶対勝てない」ボスということで、他のガドルとは全然強さの質が違っていましたね……つまり、つよつよ。
ナツメ達が到着したときには、すでにギアの戦士達は全滅状態……その流れのまま交戦状態へと突入するわけですが、やっぱりナツメ達では歯が立たない。
動きが早いだけでなく、タンクを的確に狙ってくるし、槍を突き刺されてみ自分で引き抜き修復する。
はっきり言ってタンカーの一部隊だけで相手取るのは分が悪すぎる……下手すればクレナイ達でも手も足も出ない可能性すらある。
組長の教えを受けたナツメも、ミンディーに助けられなければ間違いなく死んでいたことでしょう。
ギアにとってはただのイベントボスかもしれないけれど……人間であるタンカー達にとってはまさに死神でしかない。
いくらシステムが統括するゲームの世界とはいえ、このガドルアルファの存在はあまりにも非情だと思いました。
スーパー組長
組長がいいところで出てきてましたね。
デカダンス内における組長の立ち位置はどちらかというと、ユーザーにゲームを提供する側にあるわけですが……今回はナツメのためにその立場を危うくしてまで行動を起こすんですね。
世界にバグは不要です……そんな命令に長らく従い続けてきた組長にとって、ナツメという人間はこれ以上ないくらい「バグ」ってる。
そしてそのバグにどうしようもなく惹かれてしまうんですよね。
だからナツメを助けるということは、ある意味組長の「バグ」への認識を再確認するためでもあるんでしょうね。
残念なことに、組長も所詮「あっち側」の存在なので、ナツメ以外の人間に対しての執着はまるでなく、いともカンタンに見捨てる判断を下してしまう。
もちろんナツメはそんな選択をするはずもなく……結局なしくずし的にガドルアルファと相対することになるわけですね。
そこからの組長の戦いはそれはもう見事なもので……特にリミッター解除してからはガドルアルファでさえ圧倒する程、力の差を見せつけていた。
特に槍を十字に突き刺すところなんか、まるでガドルアルファの墓標を想起させるものがあった……元ランカーの実力ってやっぱり突出したものがあるんだなぁ…。
とはいえ、今回のガドルアルファ討伐はやらかした感がとにかく半端ない……大丈夫か、組長。
デカダンス vs スターゲート
組長がガドルアルファを倒したことにより、未完成の巨大ガドル、スターゲートが強制起動……もはやシステム側でも予測できない事態となってしまう。
本来ならば、ガドルアルファに一度全滅させられてから、かつての伝説のランカー達が登場する流れになっていたわけですが……組長のイレギュラーな行動によりそれらがすべて狂ってしまった……超前倒し、ですね。
未完成な状態で登場したスターゲートは、まるでナウシカの巨神兵よろしく、見るからに状態不安定……けれどもその存在感は圧倒的。
同じく準備不十分のデカダンスもオキソン不足で戦闘態勢が整わない……これはヤバイ。
そこでミナトは全戦士達に時間稼ぎを発令……組長もそれに乗っかることに。
1話目の巨大ガドルよりも禍々しいスターゲートは、その変形形態もかなり特殊……特に首だけ伸びるギミックはなかなかの気持ち悪さだった。
とはいえ、戦士たちの時間稼ぎの甲斐あって、デカダンスの巨大パンチが超炸裂……見事にスターゲートを屠ってた。
久しぶりのデカダンスの本格戦闘……1話目ほどのインパクトはなかったものんお、その迫力は相変わらず凄まじいものがありましたね。
新ステージはナツメにとってただの絶望
新ステージの登場によるナツメの絶望感がただただ悲痛でしたね。
ナツメ達にとっては、ガドルとの最後の戦いだったわけですが……デカダンスというゲーム世界においては一つのステージをクリアしたにすぎないわけで。
ゲームクリア後、即次のステージに書き換えられるシーンは、ユーザーにとっては天国だけど、ナツメにとっては地獄でしかなかった。
新たに登場した巨大ガドルを見て、混乱し、そして絶望する……こういった視点による描写はなかなか珍しいものがありますよね。
本来ならば、前ステージ内の人間はひとり残らず全滅するシナリオだったのでしょう。
あまり考えたくないけれど……おそらく前ステージを生き残った人間はすべて「バグ」としてターゲットにされてしまうんじゃないでしょうか。
世界にバグは必要だ。
組長が真っ向からフギンに反抗していましたね。
フギンのいつもの合言葉「世界にバグは不要です」に対し、今回の組長はいつものように復唱せず「世界にバグは必要だ」と返答する。
ナツメやパイプといった「バグ」に心を救われた組長は、もうコレ以上自分にウソをつけなくなってしまったのかもしれない。
結果、組長も「バグ」と認定され……ムニンに粛清されてしまった。
この粛清がデカダンスというゲーム内だけのものなのか……それともカブラギのオリジナルにも影響を及ぼすものなのか……とても気になるところです。
まとめ
アニメ「デカダンス」第5話「differential gear」を視聴した感想について書きました。
今回はガドルアルファやスターゲートとの戦いだけに収まらず、デカダンスの世界の裏側がナツメ達にも明らかになるというとんでも展開なお話でしたね。
ガドルアルファの戦闘では、組長がリミッター解除して真の実力を発揮……ナツメやクレナイ達とは次元の違う強さを見せつけていましたね。
また、巨大ガドル・スターゲートとの戦いでは、久しぶりにデカダンスのスケール感あふれるド迫力バトルが見られ、個人的にはとても満足度が高かった。
ただ、ステージクリアにともない、新ステージが展開された際には、ナツメが今までにないような絶望した様子を見せるなど、とにかく気の毒で仕方なかったですね。
組長のその後も心配だし……次回がとても気になります。
以上、アニメ「デカダンス」第5話の感想でした!
- 第1話『Ignition』
- 第2話『Sprocket』
- 第3話『Steering』
- 第4話『transmission』
- 第5話『differential gear』
- 第6話『radiator』
- 第7話『driveshaft』
- 第8話『turbine』
- 第9話『turbocharger』
- 第10話『brake system』
- 第11話『engine』
- 「デカダンス」12話(最終回)感想!最高すぎる3年後の大団円第12話『decadence』
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