アニメ「デカダンス」観てますか?
「デカダンス」は完全新作のTVアニメーションということで、原作のマンガや小説はありません。
こういう作品って食わず嫌いで終わってしまうか、グイグイ引き込まれて観てしまうかの二択になりガチだと思うのですが……個人的には嬉しいことに後者でした。
ということで、今回はアニメ「デカダンス」第1話の感想について書きますね~。
魅力のキャラと世界観
アニメ「デカダンス」はガドルという謎の生命体によって、全人類の9割が死滅した世界が舞台となっているのですが……漂う雰囲気は決して陰鬱ではなく、それなりにしぶとく生き残っている人類を活き活きを描いているんですよね。
といっても、決して生易しい世界ではなく、ヒロインのナツメは開始早々、ガドルの襲撃によって右腕と父親を失ってしまう。
ただ、そのあたりの描写は決してねちっこくなく、驚くほどにサラっと月日を流す……それはもう拍子抜けするくらいのテンポ感。
少し大きくなったナツメの右手には義手がはめられるも、本人いたって元気だし、少々鬱屈した部分を見られるも、友達もいるしとても前向きに生きている。
そんなナツメの表情がとにかくコロコロ変わって魅力的……キャラデザの勝利ですよ。
個人的にはナツメと仲の悪いリンメイがちょっと気になった……彼女が意地悪してくる時の顔がいいんだワ……。
人類が絶滅するかどうかの瀬戸際にも関わらず、デカダンスという要塞で描かれる人間模様は不思議と日常を感じさせてくれるんですよね。
魅力的なキャラと緻密なタッチで描かれる美しい背景……説明については最小限ながらもグイグイと引き込まれる「デカダンス」の世界に脱帽です。
ナツメの凸力にカブラギ汗
ナツメは父の仇であるガドルを討つべく「かの力」への入隊を希望するも、残念ながら受け入れられず……カブラギ組長の超ブラックな職場に装甲修理人として働くことになるんですね。
しかも最初の5年はただひたすら掃除のみ……無駄に長い下積みにさすがのナツメもげんなり気味。
とはいえ持ち前の明るさと元気でなんだかんだで職場に馴染んでいくんですね。
ただ、肝心のカブラギ組長とだけはなかなか思うように打ち解けられない……ナツメが積極的にコミュニケーションを図ろうとするも、寡黙なカブラギの反応はとにかくそっけないんですよね。
そこでナツメはカブラギの忘れ物をダシに、自分の歓迎会をしろと凸敢行……2回もドアに顔挟まれながらも強引に部屋に乗り込んで……しっかり飲んだくれてなぜか管を巻いてた……未成年だよね?
寡黙で無愛想で強面なカブラギ相手になかなかの凸力持っとるな。
人畜無害なパイプちゃん
カブラギが内緒で飼ってるガドルが可愛らしかったですね。
今、人類が絶滅の危機に瀕している最大の敵・ガドル……あろうことかカブラギは職場で拾ったから、という理由だけでこっそり自宅で室内飼い。
普段の無気力さとは裏腹になかなかリスキーなことしてますよね。
ナツメも最初はガドルをやっつけようとしていたものの……人畜無害なこのガドルは凶暴さからは無縁の愛嬌を持っている……結局、可愛さに負けていた。
ナツメにとってガドルとは父と右腕の仇であり復讐するべき対象でしかない……けれどもこの愛らしいガドルが仇ではないことを判断できる理性がある。
そんな物分りのいいナツメをちょっと感心した風に見つめるカブラギがなんともいい空気を出していたように思いました。
そしてこのガドルは晴れて「パイプ」と命名される。
今後の成長がちょっと楽しみですよね。
カブラギ無双
カブラギ組長は装甲修理人として、毎日同じ仕事をして、毎日同じ食事を取り、毎日黙々と作業する……そしてナツメの歓迎会の際にはどこか諦念した様子を見せるなど、はっきりいってナツメとは真反対なお人なんですよね。
けれども、巨大ガドル襲撃の際には、死亡した戦死の装備を借りて、フェンネルを助け、ナツメを拾うとそのまま縦横無尽の大立ち回りを展開する。
前線で戦う現役戦士達とは比べ物にならないくらいの戦いっぷりを見せ、最小限の攻撃で次々とガドル達を屠っていくんですよね。
思わず「進撃の巨人」のリヴァイやミカサを彷彿とさせるものがありました。
確かにカブラギって只者じゃない雰囲気を醸し出してはいたけれど……ここまで凄腕の戦士だったとは……これは少し予想外な展開でしたね。
超巨大要塞の超すごいパンチ
タイトルにもある「デカダンス」……これは劇中に登場する超巨大要塞の名前なんですね。
雲を突き抜けるほどの大きさと、4枚にも及ぶ分厚い装甲を持ち、ゴツゴツとした無骨なデザインがたまらない……しかもガドルの体液をエネルギーに変えて戦うという、イケイケ仕様。
巨大ガドル・ダイランドに吸血銛を打ち込んで、そこから得たエネルギーを糧に大変形……しかも真っ向から来るダイランドに対し、放った攻撃はまさかのパンチ……それもロケットブーストした超すごいパンチですよ。
双方ともに超巨大だと、こういうシンプルな攻撃のほうが映えるものがありますよね。
このとてつもない巨大質量による大パンチで、さすがの巨大ガドル・ダイランドも消滅せざるを得なかった……消滅シーンの描写も素敵。
そんなデカダンスの司令官ミナトと装甲修理人カブラギはどうやら旧知の仲の模様……もう気になって気になって仕方がないんですけど。
まとめ
アニメ「デカダンス」第1話「Ignition」を視聴した感想について書きました。
今回の第1話、まったく前情報ナシで視聴したんですけど……想像を超えるスケール感とクオリティの高さ、そしてキャラクターの魅力に気がつくとあっという間に観終わっていましたね。
完全新作テレビアニメーションということで、原作をチェックして予習することができないものの……次回以降の展開がまったくもってわからない楽しさと期待感のほうが勝るものがありました。
ハードな世界観と超巨大メカとキャラクター……そのどれもが高いクオリティでバランスしていて、とにかく次が楽しみで仕方ありません。
以上、アニメ「デカダンス」第1話の感想でした!
- 第1話『Ignition』
- 第2話『Sprocket』
- 第3話『Steering』
- 第4話『transmission』
- 第5話『differential gear』
- 第6話『radiator』
- 第7話『driveshaft』
- 第8話『turbine』
- 第9話『turbocharger』
- 第10話『brake system』
- 第11話『engine』
- 「デカダンス」12話(最終回)感想!最高すぎる3年後の大団円第12話『decadence』
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