アニメ映画「君の膵臓をたべたい」観た!良かった!私の率直な感想

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2018年9月1日公開の長編アニメーション映画「君の膵臓をたべたい」を観てきました。

 

ちなみに原作は未読です。

 

 

観に行くきっかけとなったのは、別の映画を鑑賞したときの予告編と、あらすじのつまみ読みです。

 

私は基本的には「余命」が短いというテーマのお話は苦手なので、今までも極力避けてきたところがあるのですが、「君の膵臓をたべたい」はそんな私の予想をいい意味で裏切ってくれる作品でした。

 

率直に申し上げると「非常に良かった」です。

 

というわけで、今回は「君の膵臓をたべたい」を観た私の率直な感想について書きますね。

 

 

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「僕」という特殊な主人公

 

 

「君の膵臓をたべたい」の予告を観たときは、主人公の「僕」よりも、ヒロインの山内桜良(やまうち さくら)のインパクトのほうが強く感じられたのですが、実際に映画を観たところ、私は「僕」という特殊な主人公に強い感心を抱きました。

 

「共病文庫」と名付けられた、余命いくばくもない桜良の日記を偶然拾い、中身を観てしまった「僕」。

 

「共病文庫」の衝撃的な内容と、桜良本人からの病気の告白を話されても、とくに同情することもなくフラットに接する「僕」の様子は、私からするととても信じられない存在に写りました。

 

 

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とにかく他人に興味がない

 

 

桜良に病気のことを告白されても、とにかく平常運転の「僕」。

 

本人も言っているとおり、一人でいることですべてが完結してしまっているのでしょう。

 

自分に悪影響さえなければ、他人が自分のことをどう思おうと関係ない。

 

したがって、桜良が残り少ない命だったとしても、自分に悪い影響がなければ関係ない、という結論を得たからこそのフラットな対応だったのでしょう。

 

そう考えると、桜良にとった「僕」の対応はとても自然なものとして納得がいきます。

 

とにかく他人に興味がないんですね。

 

 

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だからこそ桜良は「僕」が気になる

 

 

桜良は自分が病気で余命が短いことを、中の良い友人たちには一切話していません。

 

偶然に「共病文庫」を見つけてしまった「僕」以外には。

 

病気で余命の短い自分のことを気遣いすぎる家族。

 

今までのような日常を送りたい桜良は、そんな悲しい気遣いをさせないためにも、家族以外には病気のことは秘密にしているんですね。

 

そんな桜良にとって、病気のことを知っても何一つ関心を持たずにフラットに接する「僕」の態度は、とてつもなく衝撃的なものだったのでしょう。

 

そりゃ「僕」のことが気になるのも無理はありませんよね。

 

 

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桜良に振り回される「僕」、いいね

 

 

「自分の好きなように生きるといい」と「僕」にいわれた桜良は、残された余命の中で自分が決めた「やりたいことリスト」を消化するために、とことん「僕」を振り回します。

 

自分が言った手前断りきれない「僕」に、時には無理難題なことをふっかける桜良。

 

余命短い少女(とは思えない)に振り回され続ける「僕」の様子は、ある意味テンプレ的展開ですが、すごく新鮮に感じられました。

 

いつも一人で本を読んでいる「僕」にとっては、さぞかし疲れる日々だったのではないでしょうか?

 

 

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「僕」の心境に変化が

 

 

いつも一人で本を読み「自己完結」している「僕」と、まわりの人がいるからこそ「自分が生きている」と実感している桜良。

 

いつも「ガムいる?」とすすめてくるクラスメートに、「遠慮しておく」とずっと断り続けてきた僕ですが、桜良と共に過ごしていくうちに、「僕」の心境にも変化が訪れます。

 

桜良の影響を受けて変わりつつある「僕」が、初めてクラスメートのガムを受け取るシーンは、観ていて胸がジーンとしてしまいました。

 

やっぱり人間は「人と出会う」ことでしか変われない生き物なんだと、改めて実感させられましたね。

 

 

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「僕」は「桜良」に、「桜良」は「僕」に

 

 

他人と関わる生き方をしてこなかった、あるいはあきらめてきた「僕」。

 

仲のいい友達はたくさんいるけど、「ひとりの人間」としての確固たる自分を持つことに憧れる「桜良」。

 

ほとんど正反対ともいえる、とても対照的な二人ですが、実はお互いにかけている部分に対して憧れを抱いていたんですね。

 

二人が交流するきっかけになったのは「共病文庫」でしたが、遅かれ早かれ彼らは惹かれ合うことになっていたと、私は思います。(というか思いたい)

 

 

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劇場来場者特典「父と追憶の誰かに」がいいよ!

 

 

映画「君の膵臓をたべたい」を観に行くと、今なら劇場来場者特典として「父と追憶の誰かに」という小冊子がもらえます。

 

この「父と追憶の誰かに」ですが、私は映画を観終わってからすぐに近くのカフェに駆け込み、すぐに拝読しました。

 

内容は次のとおりです。↓↓

 

  • 原作者・住野よる先生の描き下ろし「父と追憶の誰かに」
  • 住野よる(原作者)・高杉真宙(僕役)対談
  • 住野よる(原作者)・Lynn(山内桜良役)対談

 

特に描き下ろし「父と追憶の誰かに」は、原作未読の私にとっては、住野よる先生の「文章」初体験だったわけですが、非常に面白かったです。

 

これ原作未読で劇場に来たひとには効果抜群なんじゃないでしょうか。

 

めちゃくちゃ原作読みたくなりましたもん。

 

 

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二人の出会いに感謝したい

 

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

 

2018年9月1日公開のアニメ映画「君の膵臓をたべたい」に感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?

 

実際に映画を観るまでは、「お涙頂戴の恋愛映画」だとばかり思っていた私。

 

観終わったあとは、そんな自分を殴りたい気持ちになりました。(もっと殴りたいのは通り魔だけど)

 

この作品、決してお涙頂戴の感動ポルノでもなければ、ただの恋愛映画というわけでもありません。

 

「君の膵臓をたべたい」は、「僕」と「桜良」という二人の「友情」でもなく「恋愛」でもない、「何か特別な関係」を丁寧に描いた傑作だと私は思います。

 

「君の膵臓をたべたい」というどこかエキセントリックなタイトルの意味を是非、映画館で味わって欲しいですね。

 

観る前と観た後で「君の膵臓をたべたい」という言葉の意味がガラっと変わりますよ。

 

そして私は原作と実写版をチェック、ですね。

 

原作

 

実写映画

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