アニメ「ランウェイで笑って」観てますか?
今回はいよいよ育人のファッションショー。
あたたかい都村家のあたたかいお母さんに注目です。
馴れ合わない
千雪と心、そして育人の馴れ合わない姿勢がかっこよかったですね……に育人に駆け寄ろうとする心を制止する千雪が。
心も千雪に止められるとその意図を察し、すぐさま気持ちを入れ替えていたものの……今までの育人の言葉に勇気づけられたことを思い出して込み上げる様子がなんとも胸熱だった。
また、育人も千雪の意図を汲んで、心に扉を開けてあげるなど、これから正々堂々と戦うんだ、という宣戦布告と同時に、相手を尊敬することを忘れない謙虚さを感じさせた。
そんな育人に対し、千雪もリスペクトを示すかのように、扉を譲る様子がなんとも心地良い。
馴れ合いはしなけど、相手を貶めるようなことはない……思わぬ形で生まれたライバル関係ではあるものの、そこにはドロドロとしたものは一切含まれていなかった。
木崎香留の本音と建前
育人に並々ならぬ敵愾心を見せる木崎香留……そこには知られざる理由があったんですね。
柳田一に心酔する彼女は、以前に育人がぶち壊した東京コレクションのことを根に持っているんですけど……本当の理由は全然違っていたんですね。
育人が大胆にデザインをアレンジしたことにより、その服のコンセプトは本来のものとは大幅にかけ離れたものになってしまった。
また腕が未熟なばかりに、ショー全体の進行にも大幅な遅れが生じ、ショー全体の調和が崩壊してしまった。
でもそれらはすべて木崎の「建前」……ただの言い訳に過ぎなかったんですね。
絶体絶命のピンチの中、手をあげられない木崎と違って、育人は手をあげた。
そして、観客から多大なる拍手を得ることとなった……そんな光景に彼女は心奪われてしまった。
それは彼女にとって敗北を意味する……これこそが木崎の「本音」なんですね。
木崎香留は負けず嫌い……敗北した相手に敵愾心を燃やすのは仕方のないこと。
むしろ至極全うな理由だと思うんですよね。
そんな彼女がデザインしたコレクションは、柳田の影響を多分に受けながらも、審査員からはそれなりに評価されるなど、まさに相手にとって不足なし、といったところでしょうか。
育人のファッションショー
育人のファッションショー、とても見応えがありましたね。
育人のテーマである「男女融合」のファッションは、今回保護者参観に来ている綾野麻衣にも正確に汲み取られ、他の審査員達の評判も上々。
予想通りの流れと思わせつつ、8着目からは予想外の展開をと導き、最後の1着はミニマリズムの集大成を持ってくるなど、なんと思考があの綾野麻衣と同じなんですよね。
パタンナーとして非凡な才能を持つ育人だからこそできた究極の一着ともいえますね。
心の鬼マネージャーも雫にいじられながらも、育人のモデル達がノッていることを認めていたし、見に来ていた育人の家族達……特に上の妹二人の「泣いてない」合戦は見ていてとても微笑ましかった。
木崎のように柳田の教えに「影響を受けすぎる」のではなく、育人は自らの血肉として「昇華」してみせた。
結果はどうなるかわからないけれど……育人は現時点での実力をすべて出しきったように思えました。
涙・涙・涙
育人の母の涙……あれは反則。
家族を不安にさせないようにと、いつも笑顔を絶やさない……家族からは「お母さんは泣かない」と認識されているくらいなんですけど……育人のファッションショーを見終わったあとには込み上げる思いを抑えることができず、泣いていましたね。
お母さんがあえて地味な服を選んできた理由も泣かせる……なぜならその服は育人がはじめて作ってくれた服だから。
シワシワで見栄えも決してよくないけれど……育人の母にとってはかけがえのない大事な一着。
ショーの最後に登場したミニマリズムな服に通ずるところも感じられ、母親に対する育人の愛情は、ある意味デザイナーとしての原点なのかもしれない。
そして、育人は母も気付かないうちに大きな成長を遂げていた……そんな息子の成長を目の当たりにして……ついに涙腺崩壊。
涙を流しつつも、笑顔を絶やさない母の姿に……育人も頭を下げながら号泣……なんだこの家族……最高やんけ。
こんな様子見せられたら、こっちも泣くしかないですよええ泣きましたよ泣きました。
なんだか今回はこのシーンに至るまであっという間に時間が経ってしまったな……。
まとめ
アニメ「ランウェイで笑って」第10話「負けられない」を視聴した感想について書きました。
今回は様々なところで「負けられない」シーンがあったわけなんですけど、個人的には木崎の本音の部分がはっきりと描かれていたのが印象的でした。
なぜ育人に対してあそこまで敵愾心を燃やすのか……木崎自身は意外とフェアな精神を持っているだけにそこだけが不可解だったんですけど……その部分がわかってとても気持ちがすっきりしました。
けれども、今回の一番の見どころはなんといっても、母の涙でしょう……妹二人の前フリも良かったけれど……。
育人が過去に作ってくれた服を着てきた演出や、育人の成長を目の当たりにして込み上げる思いを抑えきれずに涙を流すシーンはもらい泣きせずにはいられませんでした。
都村家、ほんまエエ家族や……お母さん、夢が叶ってよかったね(泣)
次回もとても楽しみです。
以上、アニメ「ランウェイで笑って」第10話の感想でした!
- 第1話『これは君の物語』
- 第2話『プロの世界』
- 第3話『ランウェイで笑って』
- 第4話『若き才能たち』
- 第5話『それぞれの流儀』
- 第6話『優越感と劣等感』
- 第7話『存在感(オーラ)』
- 第8話『デザイナーの器』
- 第9話『好敵手(ライバル)』
- 第10話『負けられない』
- 第11話『約束』
- 第12話『これは僕の物語』
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