アニメ「ランウェイで笑って」観てますか?
今回は育人の大逆境回。
そんな育人を利用する者、悪用する者、助ける者が動いた結果……思わぬところへと導かれる展開が最高です。
ポジティブではいられない
育人のお母さん、思っていた以上に体悪かったんですね。
お見舞いシーンでも若干ながらそんな雰囲気はあったけど……お母さんが残した手紙がもうほとんど遺書みたいな内容になっていて、胃がキュッと締め付けられるような心地だった。
いつもポジティブな育人のお母さん……その血は育人にも確実に受け継がれていて、妹に心配かけまいと明るく振る舞う育人の姿がお母さんとダブって見えました。
お母さんの手紙の内容はポジティブながらもその限界を感じさせるもので……特に育人自身のことや残された貯金に関する部分は見ていて本当に重かった。
一家の大黒柱である父は早くに他界……子沢山の母子家庭の上、母親は病弱で入退院を繰り返す……はっきりいってポジティブでいられる要素がほとんどない。
そんな状況の中でも笑顔を絶やさず、ずっとポジティブでいられたのはお母さんのおかげ……そしてお母さんがポジティブでいられたのは育人のおかげ。
育人の幼い頃の記憶がフラッシュバックされるシーン……いい思い出ではあるんだけど胸が締め付けられるような思いに駆られてしまった。
そしてさらに追い打ちをかけてくるのが滞納していた入院費46万円……さすがの育人もポジティブではいられない重い重い現実……見てる私もただただ思考停止しているだけだった。
夢と現実の狭間で
育人は46万の入院費を工面するために頭を悩ませるんですけど……そんな育人に追い打ちをかけるような状況が次々と起こるわけで。
より効率の良いバイトをするために、綾野遠のお手伝いを辞退しようとするも、あろうことかパタンナーとしてスカウトされるばかりか、育人のデザイナーとしての資質は並以下という厳しい評価を頂戴してしまった。
それだけでなく、芸華祭のために24時間頭をフル稼働させることができない人間として冷たい烙印を押され、今の育人の置かれた厳しい状況をあらためて思い知らされてしまった……。
遠のいうことはもっともではあるけれど……生まれながらにすべてを持つ人間には育人の気持ちはわからない。
そんなネガティブな感情を爆発させているところに、今度は心のマネージャーが登場。
なかばストーキング紛いの身辺調査を行い、心のデザイナーの夢を諦めさせるよう札束で説得しようとしてくるんですね。
前回のお話で彼女の過去を知り、それなりに見直しかけていたところにこの仕打ち……やっぱりこの女嫌いだわ……彼女の流儀だけは絶対に受け入れられない。
ただ、残念なことに今の育人には完全に振り払えるほどの力がない……。
またそれだけでなく、柳田のバイトも辞めざるを得なくなってしまった結果、育人は芸華祭の準備どころか、服を作るという行為そのものができない状況へと追い込まれてしまった。
家族総出で入院費の工面に励むも、その現実は厳しく、お金は全然貯まらない。
夢と現実の狭間で揺れ動いていた育人の心も、厳しい現実の前に楽なほうへと流れていく……。
疲弊しきった今の育人には、綾野遠という選択肢しか残されていないのか……。
最高のオファー
絶望的な育人を救ってくれたのは、千雪のお父さんだった。
まさにご都合主義的な展開なんですけど、今回の重たすぎる状況の中においては、千雪パパの提案は育人にとってはこの上ないものだった。
柳田の口利きがあったのも大きいけれど、そんな柳田を動かしたのは長谷川心の必至な姿だったんですね……心ちゃん、ええ子やで…。
それにしてもこのタイミングで千雪の服のデザイン料が入ってくるとは……しかも200万。
ただし、千雪パパの本題はそこじゃないんですよね。
パリで1mも歩かせてもらえなかった千雪が日本へ帰ってきた……そんな失意の千雪を励ますことができるのは育人しかいない……このお父さん、ほんとよく分かってる。
家の事情がすべて解決した育人くん……それはもう晴れやかな顔で千雪と対面するわけですが……その時のオファー内容がとにかく最高。
育人が千雪に出したオファーとは「芸華祭のモデル」になってもらうこと。
「僕のショーに出てくれませんか?」
今の千雪にとっては最高のオファーですよね。
もう、しょうがないな……というセリフとは裏腹に見せる千雪の笑顔がとても印象的でした。
この二人、最高やんけ。
まとめ
アニメ「ランウェイで笑って」第8話「デザイナーの器」を視聴した感想について書きました。
今回の育人は今までにないくらいひどい状況だったわけですが……その状況があったからこそ最後の急展開がたまらなく胸に来るものがありましたね。
もう育人は藤戸家に一生頭が上がらないレベルだと思う……けれども千雪にとっても育人はもう欠かせない存在になってるわけで……千雪のお父さんもそのことは充分にわかっている。
あとは芸華際で最高の服を作るのみ……次回がとても楽しみですね。
以上、アニメ「ランウェイで笑って」第8話の感想でした!
- 第1話『これは君の物語』
- 第2話『プロの世界』
- 第3話『ランウェイで笑って』
- 第4話『若き才能たち』
- 第5話『それぞれの流儀』
- 第6話『優越感と劣等感』
- 第7話『存在感(オーラ)』
- 第8話『デザイナーの器』
- 第9話『好敵手(ライバル)』
- 第10話『負けられない』
- 第11話『約束』
- 第12話『これは僕の物語』
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