アニメ「グレイプニル」観てますか?
今回でアニメ「グレイプニル」も最終回。
だというのに、さらに謎をかぶせてくるもんだから気になって気になってしょうがない……けど面白い。
そんな謎めいた修一とエレナの二人に注目です。
白い女に消される女
「白い女」の都市伝説……犯人めっちゃほのかでしたね。
しかもエレナもその場に居合わせてた。
ほのかに消された女はどうやら愛子をいじめて死に追いやった生徒の模様……これはほのかによる愛子の復讐なんでしょうか?
その場にいたエレナも「助けられない」とただ立ち会っているだけのようだったけれど……その目的は不明。
助けられないまでも、せめて見届けようということなのかな……あるいはほのかの罪を代わりに背負う覚悟の現れなのかも……。
それにしても見事な消されっぷりだったなぁ……まさに無に帰る感じに背筋が寒くなるような心地になった……これは怖い…怖すぎるで。
ただ、消された女に関しては不思議とまったく同情する気になれないんですよね……ある意味因果応報と言っても過言ではないと思った。
クレアが知らない修一の世界
覚悟を決めてからの修一の変わりっぷりには目を見張るものがあるものの……修一には記憶の欠落から生じてるであろう異常な部分もあるんですね。
紗耶香チームに対しコインの譲渡を要求する場面では今までに見せたことのないような毅然とした態度を見せ、クレアに対しては「二人でひとつ」だけでなくクレアを守ると強く宣言……さらには強く抱きしめていた。
一方、そんな修一に対してクレアは嬉しさよりも一種の違和感を感じ取るわけですが……クレアの予感はまさに的中。
ちょっと強引に修一の家へ凸するも……家の中は何の手入れもされておらず、はっきりいって人が住めるような状態ではなかった。
にも関わらず、修一は何事もないかのように振る舞うのですから、さすがのクレアも激しく動揺していましたね。
いくら両親が共働きだからでも、ここまでひどい状態にはならんでしょ……。
今の修一は明らかに常軌を逸している……いったい修一の目にはどんな世界がうつっているんだろう?
クレアに漂うエレナの残滓
クレアから漂う「匂い」に激しく反応した修一……クレアの服をビリビリ破いて危うく〇〇な展開になるのかと一瞬期待(?)してしまいましたよ。
もちろんそんなことにはならかったわけですが。
それよりも興味深かったのが、この時、一瞬だけ修一の記憶にエレナが出てきたんですけど……その記憶の場所がなぜか修一の家なんですよね。
しかもエレナに守られているにしか見えない。
これはクレアから漂うある種の「匂い」がトリガーとなったわけですが……これはおそらくエレナによって施された「記憶の封印」の残滓なんでしょうね。
修一の記憶の一部がエレナによって封印されているのは間違いないのですが、おそらくクレアもまたエレナによって記憶の一部を封印されているんでしょうね。
そしてその封印された記憶こそが、この物語の核となっている……うわ~めちゃくちゃ気になるわ~…。
切り札はエレナなのか?
直人との会話を聞いた感じだと、エレナは海斗&ほのかへの対抗手段の切り札のようですね。
エレナは物理的な戦闘においてもかなりの強さを持っているけど……おそらく一番の切り札となるのはやっぱり記憶の封印なんだと思う。
しかし、その能力は使うごとにエレナの弱体化を招いてしまう……だから直人は極力エレナにその能力を使わせたくないんですね。
とはいえ、白ほのかによる女生徒消失を止めなかったのは、少なからず愛子への復讐心があったと思う……直人だけでなくエレナにも。
ただ、個人的にはエレナのほかの仲間達の能力がちょっと気になるんですよね。
特に直人……コイツもなんらかの能力を持っているのは間違いないんだろうけど……残念ながら第1期では披露されない様子だった。
紗耶香チームの選択
結局、紗耶香チームがコインを渡す相手として選択したのは、クレアではなくエレナだった。
これは紗耶香の意思というよりは、半ば吉岡の意思が反映されているようでしたね。
修一たちの「終わらせ方」とエレナたちの「終わらせ方」……両者の「終わらせ方」は現時点でははっきりとはわからないものの、紗耶香チームが選択したのはエレナの「終わらせ方」だったんですね。
また、それ以外にも修一達にある種の危うさを感じ取った部分もあったと思う。
特に吉岡……彼女は修一と完全同化したことにより、修一の知らない記憶を知ってしまった……だからこそ今の修一の危うさを誰よりも危惧しているんでしょうね。
その中にあったエレナの記憶もある種の決め手になったのでしょう。
ただ、メンバー内で完全に合意に至ったかというと、どうやらそうでもないようで……特に勇に関しては修一とエレナの二人を随分と憎んでいるようだった。
そりゃ無理もないか……大量殺人のお手伝いをさせられたわけだから。
逆に陽太のほうはどちらかというと修一やクレアの考えにも理解を示しているようだったなぁ……。
封印された修一の記憶がショッキング
廃墟となった山田塾でクレアが見つけたぬいぐるみ……これがトリガーとなって修一の記憶が蘇っていましたね。
その記憶の内容は恐るべきもので……特に修一の両親がほのかによって消失させられるシーンはかなりインパクト強かった。
また、その場にはエレナも居合わせており、修一はその時はじめてエレナに記憶を封印されてしまったんですね。
いったいなぜほのかが修一の両親を消し去ったのか…?
これひょっとしたらクレアの両親も同じパターンなんじゃないの…?
もう状況がまったくわからない……けれども、最終回でさらに謎を重ねてくるスタイル……決して嫌いじゃないですよ?
修一&クレア vs エレナふたたび
記憶が戻った修一、そしてクレア……エレナとふたたび戦っていましたね。
ただ、修一とクレアが成長したこともあって、以前のような圧倒的な力の差は感じられず……むしろエレナを押している場面も多々あった。
両者のスピード感あふれる戦いは、テンション高めのBGMの効果もあって、見ていてとても爽快だった。
また、修一とクレアがそんな戦いの中で心を通わせるシーンも見逃せない……お互いの心に生じた空白は……皮肉なことにエレナが作り出したものだったのか。
だからこそ修一とクレアの合体はある意味必然だったんでしょうね。
一方でエレナはというと、能力を使うとごとに弱体化するということもあり、以前ほどの威圧感は感じられず……対スバル戦あたりまでは圧倒的な存在感があったんですけどね。
両者の戦いは予想に反して拮抗状態となるものの……白ほのかの乱入により中断することになってしまう。
オカルトほのかが怖すぎる
人の存在をチリのように消失させてしまう白ほのか……彼女の存在って何か根源的な怖さがありますね……小さい頃の幽霊みたいな?
どうやらほのかは修一の蘇った記憶を感知してやってきた模様……なるほど、エレナはこの白ほのかから修一を守りたかったんですね。
修一は白ほのかに銃を放ち頭を吹き飛ばすも……白ほのかのオカルト攻撃は修一の心の中でも繰り広げられる。
次から次へと無限に増殖する白ほのかは撃っても撃ってもきりがない……。
そんな中、今度はエレナが乱入するわけですが……彼女はあろうことか自らの頭を修一の銃に打たせてしまう…。
ただ、それはあくまでも心象風景的なもので……実際にはエレナがふたたび修一の記憶を封印した事による副作用だったんですね。
白ほのかは「人と人とのつながり」にしか興味がなく、エレナの記憶封印によりそのつながりが絶たれた結果、ただの「化物」としか認識できなくなってしまう。
その後、白ほのかは海斗の元へと戻るのですが……どうやら彼女は海斗の意思とは関係なしに単独で行動するみたいですね。
てっきり海斗の能力によるものだと思ってた……。
エレナが言うには、あの白ほのかは本来のほのかとは「別モノ」とのこと……じゃあいったい何なのさ…?
そんな謎を撒き散らしつつ、アニメ「グレイプニル」第1期は今回で終了してしまうんですね……。
まとめ
アニメ「グレイプニル」第13話(最終回)「二人で一つ」を視聴した感想について書きました。
様々な謎を残したまま、アニメ第1期は今回で最終回となったわけですが……これで第2期してくんなかったら、完全に生殺し状態になりますよ(私が)
この作品、見始めた当初はバトルモノだと思っていたけど……最終話を見終わってからの印象はミステリーになっていた……これはおもろい…おもろいで~。
今回の最終話時点(2020年6月)では原作の物語も未だ完結しておらず……第2期を放送するにはストックもまだまだ足りていない。
もう原作追いかけるしかないのかな……それでも第2期放送に期待せずにはいられない。
以上、アニメ「グレイプニル」第13話(最終回)の感想でした!
- 第1話『僕の中には』
- 第2話『空っぽの意味』
- 第3話『エレナ』
- 第4話『変身願望』
- 第5話『ヤバイ敵』
- 第6話『収集者』
- 第7話『変形』
- 第8話『記憶の影』
- 第9話『激突のマーク』
- 第10話『美しい花』
- 第11話『決意の代償』
- 第12話『約束の場所』
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