ドラマ「凪のお暇」観てますか?
ドラマ「凪のお暇」はコナリミサト先生の同名マンガを原作にした作品です。
原作マンガはドラマ放送開始時点で5巻まで刊行済み。
試し読みしたところ、気付いたら全巻買ってました(笑)
それくらい面白い作品なんです。
というわけで今回は、ドラマ「凪のお暇」第1話を視聴した感想について書きますね~。
原作の雰囲気を大切にした空気感がある
ドラマ「凪のお暇」の第1話を観たところ、原作の雰囲気をとても大切に作られているな~という印象を受けました。
凪の生き方って客観的に見るとかなりヘビーはところが多々あるんですけど、原作の全体的な雰囲気は意外と楽観的な凪の性格もあってか、かなりユーモアに溢れてるんですね。
だからそれほど空気が淀んでいるようなことはなく、どちらかというとこれから凪が何をしでかすんだろう? というワクワク感が強いというか…そんな空気感がドラマでも出てたように思いました。
実際、話のテンポもよくって、音楽もどこか軽快でのどか。
もちろん重たい場面では「ズシーン」とダメージはあるんですけど、全体のバランスはどちらかというと喜劇に近いかも。
空気は読むものじゃなく、吸ったり吐いたりするもの。
そんな空気感を大切にした作品です。
合ってない?合ってる?キャスティングの妙
ドラマ「凪のお暇」のキャスティング…実際に視聴するまでは正直「微妙」だな~と思ってたんですよね。
主人公の凪はいいとして、慎二役の高橋一生と、ゴン役の中村倫也は「逆じゃないの?」、吉永役の三田佳子は「ちょっと違う」と思ってました。
しかし実際に視聴してみたところ、高橋一生の慎二はエグいまでの二面性をしっかりと出してたし、中村倫也のゴンからは独特の不思議な雰囲気がにじみ出ていた。
三田佳子の吉永は、外では小銭をあさり、パンの耳をただでもらう姿からは想像もつかないような心豊かな生き方をしている様をナチュラルに表現されてましたね。
また、白石うらら役の白鳥玉季も子役特有の「セリフを読まされてる」感じが一切なくて、可愛さと上手さを両立してました。
蓋を開けてみると、いたるところで「ピタッ」とハマるキャスティング。
過去の作品だけで役者のイメージを判断してはいけない、いい例だと思いました。
凪に共感、その生き方ロック
凪(黒木華)は、必死に空気を読み、毎日1時間かけて天然パーマをストレートにして、本当の自分を知られないよう一生懸命生きている、28歳、独身OL。
凪が唯一持っているカードは、恋人の慎二(高橋一生)のみ。
しかし、その恋人慎二は、凪にとって息が詰まる一番の元凶でもある。
凪ってなかなかの生き辛さを抱えていますよね。
でも、そんな凪だからこそ共感するところも多々あり、目が離せなくなる。
会社を辞め、断捨離し、天パで生きることに決めてからの展開は、誰しも一度は夢見るシチュエーションなんじゃないでしょうか。
すべてを捨ててリセットし、本当の自分で一からスタート…個人的にはかなりクラクラとくるものがありますね。
そんな生き方を実行してしまう凪の生き方、間違いなくロックでしょ。
世の中は見た目だけではわからないことがいっぱい
「凪のお暇」という作品の最大の魅力は「人は見かけによらぬもの」ということがしっかりと描かれているということでしょうか。
サラサラストレートで人やモノに執着しないと思われてたけど、実は天パで人やモノにメチャクチャ執着する凪。
「おつり漁りババア」と揶揄されながらも、実は映画好きで自分の人生をしっかりと生きている吉永。
おとなしくとっつきの悪い子だと思いきや、凪の天パに興味津々の姿がかわいい小学生・うららちゃん。
凪がレジの計算ミスを指摘したところ、メチャクチャ謝罪するヤンキー店員のギャップも面白い。
中でも、とびきりのギャップを抱えていたのは間違いなく元カレの慎二でしょう。
会社では得意先の懐に飛ぶこむのが上手いトップ営業マンとして活躍し、同僚からの尊敬を集めるいっぽう、恋人(凪)のことについてはお遊びと蔑む。
凪に対しては恋人らしい一面を見せつつも、その態度はどこか尊大で、知らないうちに凪本人を追い詰めてしまう。
しかし、その本心はというと、凪にベタぼれしまくっている。
凪が毎朝慎二に気づかれないように、1時間かけてストレートにしている健気な姿について打ち明けるシーンは、あまりにも不器用すぎて思わずもらい泣きしてしまった。
このように、世の中には見た目だけでは決してわからないことがたくさんあるわけで。
そんな「多面性」をしっかりと描いているからこそ「凪のお暇」はやめられない。
まとめ
ドラマ「凪のお暇」第1話「凪、恋と人生をリセットする」を視聴した感想について書きました。
仕事を辞め、恋人を捨て、モノを捨て…サラサラストレートからチリチリ天パへと変身した凪の人生リセットストーリー。
サクサクすすむテンポの良さ、キャスティングの妙、人の多面性のギャップの面白さ、などなど、凪を通じて描かれる人間模様は、共感するところも多々あり、すっと心に入ってくる心地よさがありますね。
個人的には、日本の負の文化「空気を読む」をやめたいと願う凪に激しく共感すると同時に応援せずにはいられない気持ちになってしまいます。
原作、ドラマともども、とにかく続きが気になる作品です。
以上、ドラマ「凪のお暇」第1話の感想でした!
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