「探偵が早すぎる」という作品をご存知でしょうか?
「探偵が早すぎる」は、第51回メフィスト賞を受賞した経歴を持つミステリー作家、井上真偽が描くコメディミステリー作品。
2018年7月19日(木)には、深夜枠でのテレビドラマが放映されます。
「探偵が早すぎる」このちょっと謎めいたタイトル、いったいどんな内容となっているのか?
テレビドラマ放映に備えるべく「探偵が早すぎる」について調べてみました。
事件が起きる前に解決する探偵
「探偵が早すぎる」は、まさしくそのタイトルの通りの内容となっています。
ふつうの探偵は「事件が起きてから」解決するのが定番ですよね?
しかし「探偵が早すぎる」に登場する探偵である千曲川光(ちくまがわひかる)は、事件が起きる前に未然に防いでしまう。
つまり、事件が発生しないんです。
まさしく「探偵が早すぎる」んですね。
5兆円の資産を相続した女子高生・一華(いちか)を守れ!
父親が亡くなったことにより、5兆円もの資産を相続することになった女子高生・一華(いちか)。
5兆円の遺産を狙い、様々な謀略で一華を「事故死」に見せかけて殺害しようと企てる、父親とは腹違いの大陀羅一族たち。
一方、一華が唯一信頼できるのは使用人である橋田のみ。
雇い主である一華の命を守るべく、橋田は古くからの知り合いであるという探偵をひそかに雇うことに。
その古くからの知り合いの探偵が千曲川なんですね。
トリックにはトリックで返す!
探偵・千曲川はその類まれなる推理力から、事件が発生する前に犯人を特定し未然に防いでしまうという、犯罪防御率100%の究極の探偵。
「神のものは神に、カエサルのものはカエサルに」
そんな信念を持つ千曲川は、「トリックにはトリック」でやり返すことから、「トリック返し」という異名を持つほど。
恐るべき探偵ですよね。
原作「探偵が早すぎる」は上下巻で完結
原作の「探偵が早すぎる」は2017年5月に発売、上下巻で完結しています。
一華を事故死に見せかけるべく、さまざまなトリックをしかけてくる大陀羅一族に、秘技・トリック返しで応戦する探偵・千曲川。
程よい謎と、テンポの良さ、そしてキャラクターの魅力を持ったコメディミステリーとなっていますので、おすすめですよ!
ドラマ版は原作を大幅にアレンジ?
気になるドラマ版の「探偵が早すぎる」ですが、原作を読んでからあらためてドラマ版の公式サイトをチェックしてみると、いろいろとアレンジがなされていそうです。
「トリック返し」の異名を持ち、犯罪が起きる前に未然に防ぐ「犯罪防御率100%」の探偵・千曲川光(ちくまがわひかる)。
ドラマ版では滝藤賢一が演じますが、ドラマ版では「偏屈な性格」で「コミュニケーション能力が著しく欠如」した人物となっているようです。
思い切ったアレンジを加えているようですが、個人的にはこの設定の千曲川光がとても楽しみだったりします。
まずは主人公の十川 一華(そがわ いちか)。
原作での一華は女子高生ですが、ドラマ版では21歳の女子大生となっています。
ドラマ版で勝ち気な性格となっており、千曲川とは反発しあっているなど、これもまた原作とは大きく変えてきていますよね。
雇い主であるはずの一華をけっこうぞんざいな扱いをする、謎多き家政婦・橋田 政子(はしだ まさこ)。
探偵の千曲川とは古くからの知り合いらしいけど、どのような経緯で知り合ったのかは不明。
最初は変わったキャスティングしてるな~と思っていたのですが、原作をチェックして「なるほど」と腑に落ちました。
水野 美紀の演技がとても楽しみです。
このように、ドラマ版はいろいろとアレンジを加えているようなので、原作とは一味違ったアプローチでの展開が期待できそうですね。
個人的には滝籐版の千曲川光を観るのがとても楽しみです。
まとめ
テレビドラマ化のコメディミステリー「探偵が早すぎる」について、原作やドラマ版の違いなどについて調べてみましたが、いかがだったでしょうか?
ドラマを観るための予習として読んだ「探偵が早すぎる」ですが、久しぶりに読んだミステリー小説ということもあり、新鮮でとてもおもしろかったです。
ドラマ版は原作とはまた違った面白さを持つ作品となりそうなので、個人的にはとても楽しみですね。
7月19日が待ち遠しい!
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