アニメ「魔女の旅々」観てますか?
今回のタイトルは「遡る嘆き」
見終わって深く納得の衝撃的陰鬱展開に注目です。
金欠の美少女は私です。
今回のイレイナさん……いつもの自信満々な自己紹介ではなく、金欠で打ちひしがれた様子になんとも哀愁漂うものがありましたね。
やはり3年も旅を続けていると、こういった事態に陥ることも度々あるのかもしれない……それにしても財布の中身は見事なまでにすっからかんでしたね。
でもイレイナは実力のある魔女なんですから、路銀を稼ぐことなんて簡単なことだと思うんだけど……旅は好きだけど働きたくない、ということか?
そんなイレイナの元に都合よく魔女限定のド短期バイトの広告が風に流され飛んでくる……これはもう食いつかないわけがない。
おそらくイレイナはこういった割のいい(?)仕事ばかりをより好みしてきたように思えますね。
エステルとイレイナの魔女マウント
今回登場した魔女は「薫衣の魔女」の二つ名を持つエステルさん。
エステルはイレイナよりも若くして魔女になった経緯を持つことから、さりげなくイレイナに対して魔女マウントを取ってくるのですが、マウント取りに関してはイレイナも決して負けてない。
魔女見習いになった期間に関しては、エステルよりもイレイナのほうが遥かに短い。
二人の天才美少女がマウントを取り合う様はなんともシュールな光景でしたね。
ちなみに現在の二人の年齢はイレイナ18歳、エステル19歳とのこと……いろいろと年齢が近しいからこそマウントの取り合いになるのかな。
高額すぎる報酬の裏
金欠のイレイナはエステルの高額依頼に吊られてのこのことやってきたわけですが……。
イレイナは仕事の内容は二の次で、依頼達成後の報酬のことばかりを気にかける……まるで「働いたら負け」といわんばかりのその姿勢、いったい誰に似たんだろう?
ただ、今回の報酬はイレイナの想像をはるか上を行くもので……袋から溢れんばかりの報酬を見て、さすがに依頼内容を聞いてましたね。
今回の依頼内容はエステルと同行しての10年前へのタイムスリップ。
自らが処刑した親友セレナが、殺人鬼となるきっかけとなった事件を「なかった」ことにするべく、エステルは自らの血を代償にずっと時間遡行魔法の研究に取り組んでいたんですね。
ただその魔法には膨大な魔力が必要となる。
自分の器以上の魔力を使うには、なにかを代償にしなければならない……今回の依頼はその代償を避けるため……つまりエステルに足りない魔力を供給するのが目的だったんですね。
それにしても魔女の力って……魔力量の制限さえなければ、基本的にどんなことでもできてしまう気がするなぁ……。
しかも今回は禁忌ともいえる「時間遡行」……「薫衣の魔女」エステルの実力は「灰の魔女」イレイナよりも抜きん出てるように思えますね。
エステルの覚悟と想い
今回の依頼はエステルの強い覚悟と強い想いがヒシヒシと感じられるものがありましたね。
セレナの過去を改変したところで、新たな未来が「分岐」するだけ……戻った未来ではセレナを処刑した事実は変わらない。
時間遡行の魔法を発動させる際は、血を抜きすぎて貧血でフラフラになりながらも、この時を逃がすわけにはいかない、ということでイレイナの心配をよそに精一杯強がる姿を見せていた。
彼女の覚悟の強さを前に、さすがのイレイナも止めることはしなかった……というかむしろ旅好きの血がうずくのか、笑顔で依頼を快諾するというノーテンキっぷり。
こんな依頼、イレイナ以外絶対に受けないと思う。
とはいえ、イレイナが依頼を受ける気にさせたのは、やっぱりエステルの覚悟と想いの強さに尽きるんじゃないでしょうか。
2丁目の殺人鬼の真実
エステルの強い覚悟とは裏腹に……2丁目の殺人鬼の真実はあまりに衝撃的すぎましたね。
セレナの両親を殺害したとされる強盗犯……実際にはそんな者達は存在せず、両親を殺害したのはセレナ本人だった。
セレナの家族は見た目とは裏腹に、相当に崩壊していたようで。
父親からは性的虐待、嫉妬した母からは暴力を受けるも、社会的には仲のいい親子を演じ続けてきたという。
そんなおぞましい環境がセレナの殺人鬼としての素養を育ててしまっていたんですね。
実際、セレナ本人も中身は相当にイカれている。
強盗犯を装い両親を殺害するばかりか、魔女エステルを返り討ち……駆けつけたイレイナにも襲いかかろうとするなど、殺人行為そのものに快楽を覚えているようだった。
そもそもセレナはエステルのことを「親友」として見ていなかった。
つまりエステルはそんなセレナの外面にずっと騙され続けていたんですね。
その事実を知ったエステルは瀕死の重症の中、力を振り絞ってセレナに反撃をするのですが……セレナは攻撃を受け続ける間中も不気味な笑みを絶やさない。
激昂したエステルはイレイナの魔力を消費してセレナの首を魔法の輪で締め上げる。
イレイナはそんなエステルの凶行を阻止すべく、魔力共有の指輪をなんとか外すのですが……エステルはそれでも止まらない。
エステルはセレナとの記憶を代償に、ふたたびセレナの首をはねてしまう……。
おぞましすぎる展開ですよね。
現在へと戻ったエステルには、セレナに関する一切の記憶が失われ……部屋に飾ったセレナの写真を見ても、全く誰だかわからない様子だった。
イレイナ自身の衝撃も大きく……結局多額の報酬を受け取ることなく、逃げるようにその場から走り去ってしまう。
エステルは記憶を失ったからまだいいものの……今回の「2丁目の殺人鬼」の真実を知るものは結局イレイナただ一人になってしまった……。
そんな何の救いもないお話を見せられて、私もかなりショック。
「魔女の旅々」……ちょっと話のフリ幅が大きすぎるような気がする。
まとめ
アニメ「魔女の旅々」第9話「遡る嘆き」を視聴した感想について書きました。
「遡る嘆き」とはよく言ったもので……見終わって深々と納得せざるを得ないような、そんな秀逸なタイトルだったように思います。
冒頭の金欠でトホホなイレイナは、今思えばまだ平和的な悩みに過ぎなかったんだなぁ……、そう感じさせられるほどに今回の内容はとても衝撃的、かつ陰鬱な闇展開でしたね。
その分、次回は明るくなるようなお話を期待したいところです。
以上、アニメ「魔女の旅々」第9話の感想でした!
コメント